続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

進化とは。

2014-04-04 06:53:15 | 日常
 『ロゴスドン』の今回のお題は〔進化とは何か〕である。
 進化・・・退化(後退)の反対、つまり前に進むことであるけれど、大体において便利の範疇を指すことが多い。
「ああ、こんな所にも進化が見えますねぇ」とは、よく耳にするコメントであって、進化は多義にわたり遂げられている。

 進化には、発見というプロセスがある。燃えるという現象を見て、「何故」を考える。その根拠に辿り着けば火を自力で起すという原理を発見でき、食物に火を通すという調理法や土を焼いて器を作ることも、獣から身を守る方等にも利用出来るようになる。即ち進化である。

 人間の歴史は「進化」によって発展し、現代では想像を超えるような夢の機器を次々生み出している。自然の原理をどこまでも追求し作用や現象のメカニズムを知ることで、進化は終わりを見ずに猛進している。

 日常身の回りの製品から、人の細胞を変化させることであらゆる病気の治癒も可能になるような発見進化、宇宙旅行も夢でなくなる日も遠くない。人智はあらゆる分野において目覚しい進化の結果を見せている。(怖いほどに・・・)

(こうすれば便利、こうすれば更によい結果に繋がる)夢想は形になり、現実に手のひらに乗るような時代である。生活全般にも進化は行渡り、愛でる草花さえも品種改良による進化が遂げられ、多くの新種が花屋の店先を彩っている。

 目の前にしているパソコンなども、かつては先生がガリ版で文集などを手作りしていたことなど考えると隔世の感がある。

 基本的に人間は変わらない、などと高をくくっていると、取り残されていくような錯覚に陥るほどである。真であり善であり美であるという人としての品格を傷つけないような進化を望みたい、進化が常に平和の賜物でありますように!

『ポラーノの広場』286。

2014-04-04 06:42:06 | 宮沢賢治
 所長は肥った白い手首に顎をもたせて扇風機にあたりながら新聞を見てゐましたがわたくしが行くとだるさうにちょっと眼をあげてそれから机に上の紙挟みから一枚の命令書をわたくしによこしました。それには


☆諸(もろもろ)の張(意見を展開する)秘(秘密)を吐く(言う)。趣(志す所))は、学(研究すること)である。
 潜む浮(よりどころのない)鬼(死者)の真の分(様子や状態)を、現われる講(はなし)に含んだ記であり、常に詞(ことばには教(神や仏のおしえ)が逸(かくれている)。
 埋(うもれた)冥(死後の世界)の霊(たましい)の諸(もろもろ)である。

『城』1582。

2014-04-04 06:13:31 | カフカ覚書
 ここでKは、ちょっと気持を落着けた。クラムはたぶんこのあいだからずっと城にはいず、縉紳館に泊りつづけていたのだということを思いだしたからである。ところが、バルナバスは、Kの最初の報告をよくおぼえていることを証明してみせるために、その文句を暗誦しはじめたので、Kは、またもや腹をたててしまった。


☆先祖はここで少しばかり気持を落着けた。クラム(氏族)はたぶん完全には終末(本当の死)にはいず、大群(大勢の死んだ人たち)のいる太陽の暈(死の入り口)にとどまり続けているのだということを思い出したからである。ところがバルナバス(北極星の化身)は、Kの禁錮である小舟を向け証明してみせるため、その解消を通告し、バルナバス(北極星)のところに再び導こうとした。