続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

初夏の予感。

2014-04-20 06:28:21 | 博物館講座
 山笑う・・・日ごとに彩色を変化させていく景色、四月の終わりは初夏の香りがする。

 昨日の植物観察会は逗子の長柄交差点集合、二子山に向かった。
 山の麓あたりにはシャクの群落、「シャクはヤブニンジンに似ていますが、葉の形に差異があります。双方共にセリの仲間で湿地によく見られる植物です」と、博物館の大森先生。
 ウラシマソウなどはあちこちに点在、晩春の今、あの独特な形を見せている。「この花は性転換いたします」(ふうん)
 ヤエムグラの群落・・・八重葎 繁れる宿の淋しきに 人こそ見えね 秋は来にけり~という歌があるけれど、人の手の入らない荒地に繁殖する草。
 ムラサキケマン、谷キキョウの小さな花・・・
「山猫の目草の葉は互生で、猫の目草は対生です」
 ミヤマキケマン、ツルカノコソウ、寒スゲ・・・二輪草はあちらこちらに見かけられ、二子山の自然が如何に守られてるかの証しのようだった。
 ニワトコ、ヤブヘビイチゴ、アメリカフーロ、十文字シダ、両面シダ、キツネのボタン、アブラチャン「この葉を嗅いでみてください、樟脳の匂いがするでしょう。楠(クスノキ)の仲間で、クロモジなども一緒です」
 イヌショウマ、姫ウズ「ウズという字はカラス(烏)の頭と書きます」
 アマチャヅル、ホウチャク草、山グワ(雄、雌)「蚕などの餌として桑の葉が用いられますが、山グワも形は丸みを帯び少し違いますがやはり蚕の食用になります」

「三浦半島で見られるシダは180種あります。両面シダなどは湿地に広がりますが、イノデ(6種)は崖に多く見られ酸素を多く放出する植物でもあります。十文字シダは若芽の時期には食べることも出来ます。シダは同じように見えますが、四季折々色の変化があり楽しめます(ふうん)胞子は飛ぶものも飛ばないものもあります。イノデには飛鳥イノデなどがありますが、突起のあるのがイノデです」と、大前先生。(シダが専門の植物研究家)

 ウグイスカグラ、ヤブミョウガ、コクサギ、スカンポ、三つ葉、あけび。
「アケビには五葉アケビ、三つ葉アケビがありますが、混成しているものも見られます。
 ヒメコウズ、ムラサキサキゴケ、タネツケバナ・・・
「この木は花豆桜(ハナズオウ)といい、虫が止まると、蔽った花びらが開いて花粉が虫に付着する仕組みを有しています。すでにめしべの元の方には小さい実がついていますね」

 ただ眺めて「きれいね」とか「かわいい」という感想で終っていた景色が、植物の先生たちの説明を交えた散策になると、更なる豊かさを増す。立ちどまり、ルーペで葉や花の形を確認すると、大輪の花にも負けない美しい色形が際立ち、存在理由の根拠までが明らかになっていく。

 大森先生、大前先生、ありがとうございました。

『ポラーノの広場』303。

2014-04-20 06:11:53 | 宮沢賢治
三十一日わたくしはそこの理科大学の標本をも見せて貰ふやうに途中から手紙をだしてあったのです。


☆太陽の等(平等)が逸(かくれている)化(教え導くこと)は、理(宇宙の根本原理)を荷っている。
 題(テーマ)の学びは、評(可否、価値などを公平にさばく)を翻(形を変えてうつす)で現わす。
 逝(人が死ぬこと)で渡る宙(大空)、衆(死に逝く人たち)の旨(思い)である。

『城』1599。

2014-04-20 05:56:19 | カフカ覚書
貴下のご決定をふかい尊敬とはげしい焦慮をもって鶴首しております>
 Kは、われを忘れて、まるでクラムの家のまえに立って、番人と話しているような調子でまくしたてた。

 家のまえ(扉)/tur→tour/もくろみ、企て。
 
☆死を分けることを深い畏敬の念と烈しい苛立ちを持って待っています>
 Kはわれを忘れて、クラム<氏族)に企みがあることを、企ての保護を話すようにまくしたてた。