朝ドラ「花子とアン」で、妹は製糸場の女工として働きに出る(可哀想で気の毒で)というイメージだし、「ああ、野麦峠」では、女工勤めで衰弱した瀕死の妹を兄が背負っての帰りの峠で「あそこに見えるのが、お前の故郷だよ」と涙を誘うシーンがある。
山梨県西八代郡出身の父、九人兄弟のたった一人の妹である叔母も製糸工場に働きに出ている。叔母の回想は少し違って、
「あのころは楽しかったなぁ、身体が丈夫だったから何でもなかったずら。盆暮れには村一番の稼ぎを持ってあぜ道を飛んで帰ったよ。100円以上の金を全部お母さんに渡したよ。兄さんたちは勉強をしたけど、父親が亡くなってから、お金を入れたのはわたしだけだった」と語ったことがある。
この叔母の話がなかったら、女工哀史はそのまま悲話になっていたかもしれないけれど、例外もあったのだと思う。少し前の時代に生まれていたら、わたしも製糸工場の女工として働いていたかもしれない。十分考えられうることだけれど、こうしてぼんやりした日々を送っていられるなんて、もったいないとさえ感じてしまう。
ドラマの中での会話、すでに忘れて思い出すこともなかった甲州の言葉遣いにそこはかとなく懐かしさを感じている。
「花子とアン」に登場した仲間由紀恵さん、素敵です。「ごくせん」も格好良かったけど・・・。
山梨県西八代郡出身の父、九人兄弟のたった一人の妹である叔母も製糸工場に働きに出ている。叔母の回想は少し違って、
「あのころは楽しかったなぁ、身体が丈夫だったから何でもなかったずら。盆暮れには村一番の稼ぎを持ってあぜ道を飛んで帰ったよ。100円以上の金を全部お母さんに渡したよ。兄さんたちは勉強をしたけど、父親が亡くなってから、お金を入れたのはわたしだけだった」と語ったことがある。
この叔母の話がなかったら、女工哀史はそのまま悲話になっていたかもしれないけれど、例外もあったのだと思う。少し前の時代に生まれていたら、わたしも製糸工場の女工として働いていたかもしれない。十分考えられうることだけれど、こうしてぼんやりした日々を送っていられるなんて、もったいないとさえ感じてしまう。
ドラマの中での会話、すでに忘れて思い出すこともなかった甲州の言葉遣いにそこはかとなく懐かしさを感じている。
「花子とアン」に登場した仲間由紀恵さん、素敵です。「ごくせん」も格好良かったけど・・・。