続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

野島『汐祭り』

2015-09-02 06:25:16 | 博物館講座
〔瀬川先生のFW〕

 京急金沢八景駅からシーサイドラインで一駅、野島公園駅下で集合し、金沢漁港へ向かった。

「野島沖で遭難した漁民を供養するお祭りですが、現在では海の安全と大漁を祈願する伝統行事として、毎年9月1日に催されています。二百十日の台風を乗り切るためにもという一丸となった決意の表れでもあると思います。
 船の上でお神楽を奉納し沖合に出て神舟を海に降ろし、その周りを各船が三周したところで、船の勢いをもって神舟を転覆させるというものです。船は刺身の盛り合わせの器を少し大きくした程度の模擬船です。
 あくまで主体は漁師さんのお祭り(祈願)であって、神社へのこだわりは薄いように思います。明治時代に始まったとされていますが、はっきりとしたことは不明です。
 午前中に野島の稲荷神社で大漁丸に船玉さま(御霊)を移し、午後にこの神舟の神事が行われるというわけです。」
 という瀬川先生の説明を受け、乗船名簿に名前などを記入し見学船に乗せていただいた。

 夏島沖まで真っ直ぐに進み、やがて説明通りのプロセスで神舟が降ろされ、その周りを三隻が大きく円を描いてぐるり…爽快な景色!

 見学船は無料、ジュースのサービスがあり、説明も懇切丁寧。久しぶりの波しぶきに大感激、申し分のない見学ツアー。

 瀬川先生、稲村先生、ありがとうございました。

 


 


 

『銀河鉄道の夜』66。

2015-09-02 06:16:56 | 宮沢賢治
「ザネリ、烏瓜ながしに行くの。」ジョバンニがまださう云ってしまわないうちに、
「ジョバンニ、お父さんから、らっこの上着が来るよ。」その子が投げつけるやうにうしろから叫びました。


☆迂(遠回り)の果(結果)の講(はなし)を運(めぐりあわせている)。
 普く章(文章)には、惹きつける奇(不思議)な詞(ことば)で等(平等)の教(神仏のおしえ)がある。

『城』2071。

2015-09-02 06:04:42 | カフカ覚書
Kは、それはあんたの思い違いだとおもう、と答えた。アマーリアはにっこり笑った。この微笑は、悲しげではあったけど、陰気にしかめた顔を明るくし、沈黙に口をきかせ、よそよそしさに親しみを与え、ある秘密を放棄したことをしめしていた。


☆Kは、アマーリア(作り話/マリア)は常軌を逸していると確信した。アマーリアは、にっこり笑った、この微笑は悲しげであった。けれど、陰気にしかめた幽霊たちを明るくし沈黙に話させ、なじみのないものを信用させ、ある秘密を明らかにしたことを示していた。