続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)ひとしれず。

2021-07-01 07:09:09 | 飯島晴子

   ひとしれず親の山より初氷

 ひとしれず(人知)はニン・チと読んで、忍、質。
 親の山はシン・サンと読んで、身、三。
 初氷はショ・ヒョウと読んで、書、漂。
☆忍ばせた質(内容)の身(中身)は三つある。
 書いたものは漂(ただよっている)。

 ひとしれず(人知)はニン・チと読んで、認、痴。
 親の山はシン・サンと読んで、進、惨。
 初氷はショ・ヒョウと読んで、緒、表。
☆認(見分けること)が痴(正常でなくなること)が進むと惨(むごい)緒(いとぐち)が表れてくる。

 ひとしれず(人知)はジン・チと読んで、訊、千。
 親の山はシン・サンと読んで、審、算。
 初氷はショ・ヒョウと読んで、諸、標。
☆訊(問いただす)千(たくさん)の審(正しいかどうかを明らかにする)がある。
 算(見当をつけると)諸(もろもろ)の標(しるし)がある。

 ひとしれず(人知)はニン・チと読んで、認、知。
 親の山はシン・サンと読んで、真、酸。
 初氷はショ・ヒョウと読んで、庶、評。
☆認知(法律上の婚姻関係によらず生まれてきた子の父、または母が自分の子だと認めること)は真(まこと)に酸(傷ましい)。
 庶(嫡子に対して妾の子)という評(品定め)になってしまう。

 ひとしれず(人知)は、人知れず。
 親の山はシン・サンと読んで、心算(心の中の考え)または、辛酸。
 初氷はショ・ヒョウと読んで、初、評。
☆人知れず、辛く苦しい思いをした心の中の考えを、初めて評価された。


D『ローズ・セラヴィよ、何故くしゃみをしない?』2。

2021-07-01 06:26:12 | 美術ノート

 くしゃみ、発作的に息を吐きだす反射運動。ごく自然に世界のありように反応(反発)してくしゃみをする。世界は鼻をくすぐる刺激に満ちているではないか・・・、と。

 教育された画一的で従順な民衆、みんなが同じ意識の衣をまとっている。はみ出すまいとして同じ顔をして押し合いへし合いして生きている。
「おかしくないかい?」
 型にはまることの安心、型にはまることに慣れすぎていて、みんな同じということを何かの律として勘違いしてはいないだろうか。
 鳥かごの中で約束された平和、鳥かごという遮蔽が見えないのかもしれない。

 戦争や諍いを鼓舞しているのでは断じてない! しかし、同じという暗黙の了解のもと、同じでないものを排除してはいないだろうか。
 この中にいれたイカの甲、でかくて変態でどうしようもなく適合していない。温度計も然り、だって意味ないからね。

 わざわざ拵えた(制作した)角砂糖型の大理石、人の手を加えて画一化された物体の無意味さ、イカの甲も温度計も同列だよ。
 この奇妙な違和感。全体が《クズ》に他ならない。このクズはきっと排除されるだろうね、正常な感覚ならば。

 正常と異常の間に、くしゃみ(刺激)の元を潜ませたことに気づくだろうか。人はみんな違うという(細やかな)提言だよ。


 写真は『DUCHAMP』 www.taschen.comより


『国道の子供たち』14。

2021-07-01 06:09:45 | カフカ覚書

「いやだなあ、どうしてそんなに溜息をつくのさ?なにか起ったの? なにか特別などうにもならない災難でも? 二度と立ちなおれないような? ほんとうにもうお終いなの?」


☆「いやだ、なぜ、どうして? なにが起きたの? 特別な全然よくない不幸でも?全くすべてが絶望的なのだろうか」