晩春の湖上を歩む人ありき
晩春はバン・シュンと読んで、万、蠢。
湖上はコ・ジョウと読んで、古、城。
歩む人ありき(歩人有)はフ・ジン・ユウと読んで、腐、尽、憂。
☆万(多数)の蠢(虫がうごめく)古い城がある。
腐って尽(すべて無くなること)を憂(心配してる)。
晩春はバン・シュンと読んで、判、悛。
湖上はコ・ジョウと読んで、子、情。
歩む人ありき(歩人有)はフ・ニン・ユウと読んで、怖、認、宥。
☆判(可否を定め)悛(過ちをただす)子の情(気持ち)。
怖(こわがること)を認(見分け)宥(なだめている)。
晩春はバン・シュンと読んで、蕃、瞬。
湖上はコ・ジョウと読んで、枯、常。
歩む人ありき(歩人有)はブ・ジン・ユウと読んで、蕪、甚、憂。
☆蕃(草木が茂る)のは瞬(またたく間)である。
枯れるまで常に蕪(雑草が生い茂る)甚(はなはだしい)憂(心配)がある。
湖上はコジョウと読んで、古城。
☆晩春の古城を歩む人ありき。