続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)荒谷の。

2021-07-14 07:20:17 | 飯島晴子

   荒谷の身におぼえなき白障子

 荒谷はコウ・コクと読んで、狡、告。
 身にぼえなき(身覚無)はシン・カク・ムと読んで、審、確、務。
 白障子はハク・ショウ・シと読んで、白、肖、詩。
☆狡いという告(訴え)があった。審8ただしいかどうかをつまびらかにし)確かめる務めを白(申し上げ)。肖(似せて作る)詩(うた)がある。

 荒谷はコウ・コクと読んで、講、告。
 身におぼえなき(身覚無)はシン・カク・ムと読んで、真、書く、謀。
 白障子はハク・ショウ・シと読んで、博、章、詞
☆講(話)を告げ、真を書く。
 謀(はかりごと)が博(大きく広がる)章の詞(言葉)がある。

 荒谷はコウ・コクと読んで、洪、哭。
 身におぼえなき(身覚無)はシン・カク・ムと読んで、浸、覚、夢。
 白障子はハク・ショウ・シと読んで、迫、笑、止。
☆洪(大水)に哭(大声で嘆き悲しむ)。
 浸(水がしみ込み)、覚(目が覚める)夢で迫(苦しんだ)。
 笑止(気の毒であり、ばかばかしくて笑ってしまう)である。打止め打止め

 荒谷はコウ・コクと読んで、広、告。
 身におぼえなき(身覚無)はシン・カク・ムと読んで、審、確、務。
 白障子はハク・ショウ・シと読んで、白、照、試。
☆広告を審(正しいかどうかを明らかにし)確かめる務めを白(申し上げる)。
 照(てらしあわせること)を試みる。


D『急速な裸体に囲まれた王と女王』

2021-07-14 06:48:13 | 美術ノート

   『急速な裸体に囲まれた王と女王』

 急速な裸体という描写はなく、不条理という前に構成が成り立たないが、この有り得ない時空が狙いの作品である。王と女王がこの有り得ない時空に囲まれているという言明不可を重ねている。
 そしてこのタイトルの等しく描かれたらしい作品を見ると、やはり不明である。混沌…この中の何がタイトルに等しい意味を持ちうるのか、考えるまでもなく考えることを拒否、否定されるような不明がある。

 いかにも・・・強引に結びつけようとすれば《記号》のように解体された破片に意味(『急速な裸体に囲まれた王と女王』)を重ねることも可能かもしれない。(かもしれない)というだけであって経験上の情報である知識とは合致しない。

 王と女王を囲む裸体は誰か? 従属の家来を想起させるがそんな説明はなく、勝手に思い描く(脳)が潜在し、掠めるかもしれない。裸の家来、ならば王と女王も裸であり見分けはつかない。上も下もないことを作品は嗤っている。

 第一、空間そのものが偽空間(二次元)であって、総ては霧消する。意味の崩壊、制度の破壊、世界への挑戦状であるこの作品は、みなすべからく裸体であり、所有はなく、急速としか思えない生の時間を比喩したものに違いない。


 写真は『DUCHAMP』 www.taschen.comより


『国道の子供たち』』23。

2021-07-14 06:16:47 | カフカ覚書

 壕のいちばん深いところで、身体を、とりわけ膝を思いきり伸ばして眠ったら、とはまだ誰も考えずに、泣きたいような気がしながら、病気になったように仰向けに転がっていた。


☆まさしく墓穴を掘り、膝を大きく伸ばして永眠したらと、泣くこともなく、悩みながら空想に興奮していた。