続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)卵商人。

2021-07-03 07:51:35 | 飯島晴子

   卵商人すばやく雪の木に咍ひ

 卵商人はラン・ショウ・ジンと読んで、欄、衝、腎。
 すばやく雪の(素早雪)はソ・ソウ・セツと読んで、阻、層、折。
 木に咍ひはモク・カイと読んで、木、界。
☆欄(てすり)は衝(重要)であり、腎(かなめ)である。
 阻(山や道が険しい)層(幾重にも重なる)や折れた木の界(さかい)には。

 卵商人はラン・ショウ・ジンと読んで、爛、象、尽。
 すばやく雪の(素早雪)はソ・ソウ・セツと読んで、錯、掃、屑。
 木に咍ひはモク・タイと読んで、黙、替。
☆爛(腐って形が崩れる)と、象(目に見える形)は尽(ことごとく)錯(まじるもの)を掃(はらう)。
 屑は黙って替(入れかえる)。

 卵商人はラン・ショウ・ニンと読んで、卵、掌、忍。
 すばやく雪の(素早雪)はソ・ソウ・セツと読んで、蘇、想、拙。
 木に咍ひはモク・タイと読んで、目、諦。
☆卵を掌(手のひら)に忍ばせ蘇(よみがえらせる)想(かんがえ)は拙(つたない・下手)であり、目(ねらい)は諦(あきらめること)である。

 卵商人はラン・ショウ・ニンと読んで、濫、觴、認。
 すばやく雪の(素早雪)はソ・ソウ・セツと読んで、遡、創、説。
 木に咍ひはボク・タイと読んで、僕、他意。
☆濫觴(物事の始まり)を認(見分け)遡(流れをさかのぼり)創(はじめてつくる)説(話)は僕(わたくし)の他意である。


鈴木しづ子(私的解釈)秘め箱に。

2021-07-03 07:34:33 | 鈴木しづ子

   秘め箱に紐かけておく椿かな

 秘め箱、美しい魅惑ある甘い香り・・・そうだろうか、残酷なまでの苦しい恥っさらしの過去、どん底、気の毒すぎて涙も枯れる惨状、悲惨。言えないよ、語れないよ、暗闇に堕ちていく絶望感。これがわたしの真実、これがわたしの正体。

 秘め箱、内密で外からは見えない。でもさらに絶対に開けられないように紐を掛ける隠しごと。

《椿かな》、椿なんだよ、美しくも儚く命を落とすあの椿の秘めごと、中に入っている秘密も、外から紐を掛けるわたしも、みんな椿の夢想、まぼろしの昇華・・・。