続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)韮一本。

2021-07-29 07:13:53 | 飯島晴子

   韮一本われの眼を扇ぐなり

 韮一本はキュウ・イツ・ホンと読んで、朽、一、翻。
 われの眼を扇ぐ(我眼扇)はガ・ガン・センと読んで、瓦、顔、選。
☆朽(古くなりだめになったので)一(さいしょ)から翻(作り変える)。
 瓦は顔(いろどり)で選ぶ。
(または眼をゲンと読んで、玄。瓦は玄(赤黒い色)を選ぶ。)

 韮一本はキュウ・イツ・ホンと読んで、究、逸、奔。
 われの眼を扇ぐ(我眼扇)はガ・ガン・センと読んで、我、眼、宣。
☆究(突き詰めて)逸(俗から抜け出し)奔(思うままにする)我(独りよがり)の眼(かなめ)を宣(はっきり述べる)。

 韮一本はキュウ・イツ・ホンと読んで、旧、溢、本。
 われの眼を扇ぐ(我眼扇)はガ・ゲン・センと読んで、雅、現、撰。
☆旧(古いものが)が溢れている本。
 雅(風流・優雅・みやび)が現れる撰(編集)である。

 韮一本はキュウ・イッポンと読んで、球、一本。
 われの眼を扇ぐ(我眼扇)はガ・ガン・あおぐと読んで、我、眼、仰。
☆球一本、我(わたくし)は眼を仰いだ。ホームラン?


『飯島晴子』(私的解釈)韮採りにくる。

2021-07-29 06:55:43 | 飯島晴子

   韮採りにくる神々の深靴よ

 韮採りにくる(韮採来)はキュウ・サイ・ライと読んで、休、載、来。
 神々はシン・ジンと読んで、新、人。
 深靴はシン・カと読んで、進、可。
☆休載を来たし、新人が進(前へ出ること)が可(出来る)。

 韮採りにくる(韮採来)はキュウ・サイ・ライと読んで、救、済、頼。
 神々はジン・シンと読んで、人、心。
 深靴はシン・カと読んで、震、禍。
☆救済に頼る人心(民衆の心)、震(ふるえ慄く)禍(災難)である。

 韮採りにくる(韮採来)はキュウ・サイ・ライと読んで、杞憂、砕、磊。
 神々はシン・シンと読んで、心、身。
 深靴はシン・カと読んで、新、化。
☆杞憂(無用の心配)を砕き、磊(小さなことにこだわらない)。
 心身を新たにするように化(教え導く)。


D『チョコレート粉砕機』(No.2)2。

2021-07-29 06:25:02 | 美術ノート

 なぜ、チョコレート粉砕機だったのだろう。たかが小粒のカカオ豆をつぶすのに設えられた機械、ローラーは豆に比して相当大きい。豆からするととんでもない大きな圧力である。
 並べて同じ姿形のカカオ豆の集積を圧して粉状に粉砕していく景色であり、その後はすでに豆ですらなくなる。豆(個)は豆である主張を消されてしまい、他のものへと質を変えていく。

 この強力な圧力には感動すら覚えるが、デュシャンは皮肉にもこの光景を無に解放している。ローラーは動かず圧する角度をも外し、機械全体は華奢で崩壊は目に見えている。支える台の足が猫足であるのも失笑をかう。

 この機器を社会と捉えなおすことも可能である。それらしい様相は呈している、しかし、危うい。
 危機を孕んでいるのが見えないか! そう問いかけて、いえ、つぶやく声が聞こえるのである。


 写真は『DUCHAMP』 www.taschen.comより


『国道の子供たち』32。

2021-07-29 06:12:53 | カフカ覚書

 もう時間だった。ぼくは傍らに立っている子にキスをし、近くにいた三人と気のない握手をして、道を引き返して走り始めた、誰もぼくを呼ばなかった。


☆すでに時間だった。わたしは傍に立っているこのにキスをし、すぐ近くにいた三人とはただ無造作に、そして後方へ走り始めた、小舟を呼ぶことはなかった。