続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)堅き洲に。

2021-09-04 06:29:45 | 飯島晴子

   堅き洲にすがたおとして猪白し

※堅き洲、すなわち雨がない、日照りである。山にいるはずの猪が水を求め、川あるいは湖の洲にまで、(すがたをおとして)来たであろう形跡(足跡)が白(はっきりある)。

 堅き洲はケン・シュウと読んで、絹、繡。
 すがたおとして(姿落)はシ・ラクと読んで、刺、楽。
 猪白しはチョ・ハクと読んで、千代、白。
☆絹(絹糸)で繍(色糸で刺繍をする)を刺す楽しさは、千代(きわめて長い年月)であると白(申し上げる)。

 堅き洲はケン・シュウと読んで、喧、醜。
 すがたおとして(姿落)はシ・ラクと読んで、恣、落。
 猪白しはチョ・ハクと読んで、著、吐く。
☆喧(騒がしい)のは醜(みっともない)。
 恣(勝手なふるまい)で落(駄目になる)のが著(明らかになる)と、吐く。

 堅き洲はケン・シュウと読んで、倹、収。
 すがたおとして(姿落)はシ・ラクと読んで、支、絡。
 猪白しはチョ・ハクと読んで、貯、薄。
☆倹(切り詰めて)収(おさめ)、支(ささえて)絡(つなぐ)。
 貯(たくわえ)は薄(わずか)であった。