続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)白梅や。

2021-09-06 07:19:57 | 飯島晴子

   白梅や火ぶくれひとつ家の中

※白梅、すでに早春なのに、火鉢、着ぶくれの奴がポツンと家の中にいるよ。

 白梅はハク・バイと読んで、迫、黴。
 火ぶくれひとつ(火膨一)はカ・ボウと読んで、禍、防、逸。
 家の中はカ・チュウと読んで、加、厨。
☆迫(苦しめる)黴(かび)の禍(災難)を防(あらかじめ用心する)。
 逸(隠れて)加(ふえる)厨(台所)。

 白梅はハク・バイと読んで、舶、買。
 火ぶくれひとつ(火膨一)はカ・ボウ・イツと読んで、価、膨、溢。
 家の中はケ・チュウと読んで、異、注。
☆舶(大きな船)を買う。
 価(値段)は、膨(大きい)。
 溢(沢山の)異(普通でないさま)の注(意味を書き記す、説明)がある。

 白梅はハク・バイと読んで、魄、唄。
 火ぶくれひとつ(火膨一)はカ・ボウ・イチと読んで、苛、暴、溢。
 家の中はカ・チュウと読んで、彼、衷。
☆魄(たましい)の唄、苛(厳しい)暴(荒々しさ)が溢れている。
 彼の衷(心の中)である。


D『彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも(大ガラス)』

2021-09-06 07:02:56 | 美術ノート

   『彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも(大ガラス)』

 タイトル自体がすでに分解され破壊している、ある意味暴力的なタイトルである。
 彼女の独身者の意味がすでに不明である。不明な者たちによって裸にされたことの因果が不明である。花嫁という美称も一時的な仮象に過ぎない。しかも《さえも》ときたら、笑うしかない混乱、迷路、近づき得ない不在のるつぼである。
 目的、対象の不明確さ、見えるようで決して見えない、有るけど無い、決して有り得ないのに秘密裏に存在する集合体。地に着くことがない不思議な浮遊、非生産的な不敵な笑い・・・。

 正当性とは何か問いかけている。デュシャンは鑑賞者に難問を吹きかけ、自らも煩悶している。


 写真は『DUCHAMP』 www.taschen.comより


『水仙月の四日』1。

2021-09-06 06:27:30 | 宮沢賢治

   『水仙月の四日』

 ひとりの赤い毛布にくるまった子供が雪のなかを歩き、やがて激しい風に倒れてしまう。
 この雪丘での雪婆んご、雪狼、雪童子の活躍。
 子供は果たして無事だったのか、お父さんらしき毛皮の人が一生懸命走ってくるというお話。

 救済とは、生死を別ける壮絶な秘話。賢治は雪に埋もれた子供が生きているとも死んだとも書いていません。
 ただ『水仙月の四日』とは、水仙が咲くころ(晩冬~初春)の四日の月は地表に対して垂直に立つのでちょうど舟の形になる。(二十六日の反対)
 その舟に阿弥陀仏が観音菩薩と勢至菩薩をひきつれて光の中に現れ、死人をやさしく迎えるという話が二重になって潜んでいるのではないかと思います。