谷抜ける著莪のかたむき忘れしよ
谷抜けるはコク・バツと読んで、克、伐。
著莪はチョ・ガと読んで、儲、臥。
かたむき忘れしよ(傾忘)はケイ・ボウと読んで、計、謀。
☆克(力を尽くして)で伐(木を切る)。と読んで
儲(取って置き)臥(横にする)計算(見積もる)謀(計画)がある。
谷抜けるはコク・バツと読んで、穀、抜。
著莪はチョ・ガと読んで、貯、餓。
かたむき忘れしよ(傾忘)はケイ・ボウと読んで、警、防。
☆穀(穀物)を伐(引いて取り出し)貯(たくわえる)。
餓(食が足りなくて生命を維持できなくなる)の警(守り)と防(備え)である。
谷抜けるはコク・バツと読んで、谷・跋。
著莪はチョ・ガと読んで、猪、芽。
かたむき忘れしよ(傾忘)はケイ・ボウと読んで、渓、防。
☆谷を跋(歩き回る)と、猪の芽(兆し/気配)がある。
渓谷(谷間)には防(あらかじめ用心する)。
※谷を抜けるように咲く著莪(胡蝶花)の景色を忘れないという感慨。