続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)谷抜ける。

2021-09-23 07:10:53 | 飯島晴子

   谷抜ける著莪のかたむき忘れしよ

 谷抜けるはコク・バツと読んで、克、伐。
 著莪はチョ・ガと読んで、儲、臥。
 かたむき忘れしよ(傾忘)はケイ・ボウと読んで、計、謀。
☆克(力を尽くして)で伐(木を切る)。と読んで
 儲(取って置き)臥(横にする)計算(見積もる)謀(計画)がある。

 谷抜けるはコク・バツと読んで、穀、抜。
 著莪はチョ・ガと読んで、貯、餓。
 かたむき忘れしよ(傾忘)はケイ・ボウと読んで、警、防。
☆穀(穀物)を伐(引いて取り出し)貯(たくわえる)。
 餓(食が足りなくて生命を維持できなくなる)の警(守り)と防(備え)である。

 谷抜けるはコク・バツと読んで、谷・跋。
 著莪はチョ・ガと読んで、猪、芽。
 かたむき忘れしよ(傾忘)はケイ・ボウと読んで、渓、防。
☆谷を跋(歩き回る)と、猪の芽(兆し/気配)がある。
 渓谷(谷間)には防(あらかじめ用心する)。

※谷を抜けるように咲く著莪(胡蝶花)の景色を忘れないという感慨。


『飯島晴子』(私的解釈)花茣蓙の。

2021-09-23 06:33:29 | 飯島晴子

   花茣蓙のをばはけむりをあげて燃ゆ

 花茣蓙はカ・ゴ・ザと読んで、靴、後、挫。
 をばはけむりを(伯母煙)はハク・ボ・エンと読んで、剥、模、怨。
 あげて燃ゆ(上燃)はジョウ・ネンと読んで、常、捻。
☆靴の後ろを挫いて剥(むけた)模(ありさま)を怨(恨めしく思う)。
 常(いつも)捻ってしまう。

 花茣蓙はカ・ゴ・ザと読んで、夏、娯、座。
 をばはけむりを(伯母煙)はハク・ボ・エンと読んで、博、暮、掩。
 あげて燃ゆ(上燃)はショウ・ネンと読んで、星、然。
☆夏の娯(楽しさ)座(星の集まり)は博(大きく広がっている)。
 暮(日が暮れる)と、掩(隠れていた)星が然(そのとおり)になる。

 花茣蓙はカ・ゴ・ハクと読んで、歌、語、座。
 をばはけむりを(伯母煙)はハク・ボ・エンと読んで、迫、簿、縁。
 あげて燃え(上燃)はジョウ・ネンと読んで、常、念。
☆歌の語(言葉)の座りに迫る。
 簿(ノート)で縁(関わり合い)を常に念(考えている)。

 花茣蓙はカ・ゴ・ザと読んで、加、護、座。
☆加護(神仏が助け守ること)の座(場所)で伯母は〈けむりをあげて燃ゆ〉姿かたちを昇華し、成仏いたしました。