続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)夏蜜柑。

2021-10-01 07:18:13 | 飯島晴子

   夏蜜柑別のひかりに人座る

※夏蜜柑を瞥(ちらっと見て)硬いので刃(ナイフ)と座(物を据える台)が…。

 夏蜜柑はカ・ミツ・カンと読んで、過、密、勘。
 別のひかり(別光)はベツ・コウと読んで、別、狡。
 人座るはニン・ザと読んで、人、坐。
☆過(あやまち)を密かに勘(調べる)と、別の狡(悪賢い)人に坐(かかわる罪に陥った)ようである。

 夏蜜柑はカ・ミツ・カンと読んで、化、三、換。
 別のひかり(別光)はベツ・コウと読んで、別、更。
 人座るはジン・ザと読んで、尽、座。
☆化(形、性質を変えて別のものになる)で三つに換(入れ代わる)。
 別(区別し)の更(新しく入れ替わる)尽(すべて)に座(位置)がある。

 夏蜜柑はカ・ミツ・カンと読んで、河、密、看。
 別のひかり(別光)はベツ・コウと読んで、別、構。
 人座るはジン・ザと読んで、尽、座。
☆河(天の川銀河)は密である。
 看(注意して見ると)別(離れており同じものではない)。
 構(組み立てられた)尽(すべて)は座(星の集まり)である。


M『ハゲタカの公園』2.

2021-10-01 06:45:34 | 美術ノート

 箱の中に閉じられた樹は何だろう。この何もない無機的な世界に突如出現した箱、箱の中の一本の樹木。
 樹は生の領域にある。しかし、光も当たらず、水も予想できないこの状況で生育は可能だろうか。死への移行は時間の問題に見える。ハゲタカ・・・死骸を食い尽くすという公園である。ここへ運ばれた生物はすべから(無)へと抹消されていく、そういう公の場所、本当の死の門前かもしれない。決して複数ではなく一つ一つが洗礼を受ける現世の形態を崩壊させるエリア(公園)である。

 喜悦・歓喜は微塵もなく、暗鬱・寂寥が異世界の律によって機械的に送り込まれる仕組みが作用している場所である。恐怖・戦慄を包む静寂、刑場。冷徹にも見えるパイプの無機的な装置は逃避を許さない見張りであり包囲かもしれない。

 写真は『マグリット』展・図録より


『水仙月の四日』18。

2021-10-01 06:07:19 | 宮沢賢治

木の上でしきりに頸をまげてゐる雪狼の影法師は、大きく長く丘の雪に落ち、枝はたうとう青い皮と、黄いろの心とをちぎられて、いまのぼつてきたばかりの雪童子の足もとに落ちました。

 木の上でしきりに頸をまげてゐる、木は鬼(死者)だろうか。頸をまげて(頸曲)はケイキョクと読んで、荊棘(困難な状態)。
 大きく長く丘の雪に落ち・・・タイ・チョウ・キュウと読んで、諦(真理)、聴(注意深く聞く)、救(救済)。
 青い皮と、黄いろの心とをちぎられて・・・セイ・ヒとオウ・シンと読んで、生の秘と往(死)の真(まこと)。ちぎられ・・・契る(約束)。

☆死の上で困難な状態にある大神は、真理を注意深く聞き、救済を約束し、死は導師の足下(敬意)に落ちました。

 雪童子は風のやうに象の形の丘にのぼりました。→雪童子が丘をのぼりながら云ひますと→いまのぼつてきたばかりの雪童子、と続く。
 のぼりました→のぼりながら→のぼったばかり、この逆行、この時空が、この物語の鍵かもしれない。