襖しめて空蝉を吹きくらすかな
襖しめて(襖閉)はオウ・ヘイと読んで、往、平。
空蝉はクウ・センと読んで、空、閃。
吹きくらす(吹暮)はスイ・ボと読んで、彗、模。
☆往(人が死ぬ)のは平(平等)である。
空に閃(きらきら光る)彗(ほうき星)の模(よう)である。
襖しめて(襖閉)ハオウ・ヘイと読んで、横、柄。
空蝉はクウ・センと読んで、空、浅。
吹きくらす(吹暮)はスイ・ボと読んで、酔、模。
☆横柄(威張って他人を軽く見る態度をとるさま)は空(むなしい)。
浅はかで酔(酒などで心身が正常でなくなる)模(ありさま)である。
襖しめて(襖閉)はオウ・ヘイと読んで、枉、弊。
空蝉はクウ・テイと読んで、空、態。
吹きくらす(吹暮)はスイ・ボと読んで、衰、暮。
☆枉(無実の罪)に弊(疲れる)。
空(根拠がない)態(ありさま)は、衰(勢いがなくなり)暮(理性を失いどうしてよいのか分からない状態)になる。