続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)栗の木や。

2021-10-26 07:06:23 | 飯島晴子

   栗の木やふかく心身挟まれつ

 栗の木はリツ・ボクと読んで、慄、僕。
 ふかく心身(深心身)はシン・シン・シンと読んで、身、震、浸。
 挟まれつはキョウと読んで、怯。
☆慄(おそれおののき)撲(わたくし)の身(からだ)が震えるのは浸(浸水)に怯むから。

 栗の木はリツ・モクと読んで、律、目。
 ふかく心身(深心身)はシン・シン・シンと読んで、審、進、慎。
 挟まれつはキョウと読んで、教。
☆律(きまり)の目(ねらい)は審(正しいかどうかを明らかにする)と進(申し上げる)。
 慎(過ちのないように気を配る)教えである。

 栗の木はリツ・モクと読んで、慄、黙。
 ふかく心身(深心身)はシン・シン・シンと読んで、辛、親、診。
 挟まれつはキョウと読んで、今日。
☆慄れて黙る辛い親の診(病状を調べる)今日である。

 栗の木はリツ・モクと読んで、慄、黙。
 ふかく心身(深心身)はシン・シン・シンと読んで、真、駸、駸。
 挟まれるはキョウと読んで、驚。
☆慄(恐れ戦く)撲(わたくし)、真(本当)に駸駸(時間や物事が急速に進むさま)に驚いている。


M『嵐の装い』

2021-10-26 06:44:18 | 美術ノート

   『嵐の装い』

 切り紙細工のような人型が複数立っている。漆黒の空、海は大荒れで難破船が見える。
 この手前の空間(景色)はどこだろう、少なくとも現実(現世)ではない。
 大荒れの大海と手前の景色には相当な隔たりがあり、しかもどこでどんな風につながっているのか、あるいは切り離されたものであるのか。
 光源は手前にあり、人型に影を作っている。
 この人型は海(難破船)を見ているのだろうか、あるいは無関係に背を向けているのかは分からないが、難破船を見ていると思うことが心理的に順当ではないか。

 現世の荒波、苦海(苦界)を見つめる来世(冥府)の霊(人の姿を失った魂)、亡霊である。
 現世に生きるマグリットが、異世界(来世)の方から自分(現世)を覗き描いた…客観的な風景である。

 写真は『マグリット』展・図録より


『水仙月の四日』34。

2021-10-26 06:23:26 | 宮沢賢治

 雪童子の瞳はちよつとをかしく燃えました。しばらくたちどまつて考へてゐましたがいきなり烈しく鞭をふつてそつちへ走つたのです。

 瞳はドウと読んで、道(神仏の教え)
 鞭はベンと読んで、弁(ものを言う、話す)
☆死の導師の神仏の教えに火が付きました。しばらく立ち止まって考えていましたが、いきなり烈しく言葉を放ってそっちへ走ったのです。

 けれどもそれは方角がちがつてゐたらしく雪童子はずうつと南の方の黒い松山にぶつかりました。

 方角はホウ・カクと読んで、法、覚。
 ちがつて(違)イと読んで、意。
 松山はショウ・サンと読んで、照、Sun。
☆けれどもそれは法の覚りの意であり、死の導師はずうっと南の方の照(あまねく光が当たる=平等)であるSun(太陽)にぶつかりました。