続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)青鷺の。

2021-10-15 07:43:09 | 飯島晴子

   青鷺の水を花嫁廻つてをり

 青鷺はショウ・ロと読んで、傷、櫓。
 水を花嫁はスイ・カ・カと読んで、衰、過、禍。
 廻つてをり(廻居)はカイ・キョと読んで、壊、去。
☆傷のある櫓は衰(勢いが無くなる)。
 過(あやまち)の禍(災難)、壊れたところを去(取り去る)。

 青鷺はショウ・ロと読んで、笑、漏。
 水を花嫁はスイ・カ・カと読んで、出、鍋、窩。
 廻つてをり(廻居)はカイ・キョと読んで、械、拒。
☆笑いが漏れ出す。
 鍋の窩(丸い穴)械(道具)として拒(使えない)。

 青鷺はショウ・ロと読んで、粧、絽。
 水を花嫁はスイ・カ・カと読んで、粋、夏、可。
 廻つてをり(廻居)はカイ・キョと読んで、快、挙。
☆粧(よそおう)絽は粋である。
 夏の可(良いと認める)快挙(胸のすくような素晴らしい行為)である。


M『一夜の博物館』

2021-10-15 07:19:38 | 美術ノート

   『一夜の博物館』

 夜の幻想、四つに仕切られたボックス、上段には切り取られた手首、時間を経た果物、下段には石(鉱物)、内部は切り紙細工の模様の紙で遮蔽されている。

 この不可思議な組み合わせは何だろう。死に導かれるイメージ。生の存在は隠されているのか・・・。自然・歴史などの資料を納めるべき空間領域に置かれたこの四つの物体。
 有機物と無機物、そして隠蔽された謎の不可思議。

 見えるものと見えないもの、生と死、永遠・不変・・・一夜、この中には確かに時間がある、変わるものと変わらないもの、朝になれば消えてしまう刹那。
 四角の区切りは十字のようにも見えるが、何かの連想を断ち切るもののようでもある。

 連鎖を拒むもの、答えを見いだせないもの、迷宮である。

 写真は『マグリット』展・図録より


『水仙月の四日』27。

2021-10-15 06:29:58 | 宮沢賢治

 雪童子の眼は、鋭く燃えるやうに光りました。そらはすつかり白くなり、風はまるで引き裂くやう、早くも乾いたこまかな雪がやつて来ました。そこらはまるで灰いろの雪でいつぱいです。雪だか雲だかもわからないのです。

☆☆死の導師の願いは、鋭く(エイと読んで衛/守る)ように光りました。そらはすっかり白(魄)になり、風(教え)はまるで引き裂く(tear=涙)のよう、早くも乾いたこまかな(乾細はカンサイと読んで完済)の雪(死)がやって来ました。そこらはまるで灰いろの(grei→greit/偉大な)雪(死)でいっぱいです。雪(死)だか雲(ウンと読んで、薀/奥義・究めた人)だかもわからないのです。