秋である、悲しいまでに秋である。
膝痛のためにびっこを引き歩いており、とても長くは歩けない。日常はリハビリと心得て、階段の上り下り家事全般を無理を承知で頑張っている。がんばりすぎた日は悲鳴を上げて悲しんでいる。
仕方ないね、もうダメかも…悲しい未来が過る。サークルへはとりあえず出かけてみんなの元気を頂いている。
「わたし、薬は毎日16錠」
「あら、わたしなんか20錠」
「わたし、痩せたわ、60キロあったのに、今は35キロを切ったの」
「・・・」
それぞれの会話は物悲しいけど、明るく笑い飛ばしている。35年続くサークル、そりゃあ年も取り、不具合も出る。
「誰それさん、亡くなったって」
「淋しいね」
秋は色濃く、寂しい。