続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

ふと、こみ上げる。

2022-01-18 14:33:55 | 日常

 死んだやうにダリヤがかくしてゐる少年・・・ダリヤが何を隠しているのだろう。心の中で消えない思い。

 夏の陽に色鮮やかに咲くダリヤは子供心にも印象的だった。あのダリヤが何を隠しているのだろう、解けない疑問。何度も繰り返し口ずさんで見た。

 すると、不意にこみ上げてくるものがあった。情熱、負けない心、燃えるような思い。

 燃える・・・燃やす…焼けるほどに熱い思い。わたしは熱い思いで飯島晴子作品に挑んでいる。誰にも打ち明けられず、隠している想い。
 少年は(焼・燃)ではないか、熱く焼けるほどに燃える思いである。
 ダリヤは、高貴とか大輪というのでなくごく一般的などこでも見られる花である。普通のおばさんの燃える思い、熱い気持ちを隠して飯島晴子作品を読んでいる。


『飯島晴子』(私的解釈)死んだやうに。

2022-01-18 07:26:59 | 飯島晴子

   死んだやうにダリヤがかくしてゐる少年

 かくしてゐる(隠居)はイン・キョと読んで、隠、居。
 少年はショウ・ネンと読んで、焼、燃。
☆死んだように決して漏らさず、ダリヤが隠している焼、燃(焼けるがごとき燃える思い)。

 死んだやうに(死様)はシ・ヨウと読んで、師、様。
 かくしてゐる(隠居)はイン・キョと読んで、韻、巨。
 少年はショウ・ネンと読んで、匠、然。
☆師の様(ありさま)は韻(風流)である。
 巨匠、然としている。

 死んだやうに(死様)はシ・ヨウと読んで、詞、要。
 かくしてゐる(隠居)はイン・キョと読んで、隠、拠。
 少年はショウ・ネンと読んで、肖、捻。
☆詞(ことば)は要である。
 隠(かくれた)拠(よりどころ)は、肖(似ているもの)を捻(ひねること)である。

 死んだやうに(死様)はシ・ヨウと読んで、止、揚。
 かくしてゐる(隠居)はイン・キョと読んで、引、虚。
 少年はショウ・ネンと読んで、象、念。
☆止揚(アウフヘーベン)が引(導くこと)は虚(実がない)。
 象(目に見えない形)の念(考え)である。

 死んだやうに(死様)はシ・ヨウと読んで。死、要。
 かくしてゐる(隠居)はイン・キョと読んで、因、去。
 少年はショウ・ネンと読んで、症、念。
☆死の要因を去(とりさり)症(病気の兆候)を念(深く考える)。

 死んだやうに(死様)はシ・ヨウと読んで、師、様。
 かくしてゐる(隠居)はイン・キョと読んで、隠、居。
 少年はショウ・ネンと読んで、正、念。
☆師の様(ありさま)は隠居であるが、正念(本気)である。


M『星座』

2022-01-18 06:59:41 | 美術ノート

   『星座』

 そもそも星座とは何であったか。
 天空の星と星を結んで描いた空想図、物語である。そのように見えたというロマンであり、やがてそれは約束となった。
 規律として社会生活に意味を与えるようにまで定着した星座という地球との対峙。

 美しくも生活の糧と結びついた日常との媒介、星座という空想譚。
 地平線上に質を変えた一葉の形態を持つ樹木、明らかに空想の産物であるが、その手前に実際に見る樹木がそれを被うが偽物の樹木の存在(大きさ)には貧弱なものとしてあたかも吸収されてしまうかのようである。
 天空には赤い血の色をした天幕が下がり、葉(オリブか)からは鳥の番が生じている。あたかも『創世記』(生めよ、ふえよ、地に満ちよ、地を従わせよ。)を思わせる構図である。

『星座』、人のロマン、知恵の結晶である。
 日常にすら固く結びついたこの空想譚は現実に大きく関わり、今日まで浸透し続けている。
 あたかも消えない夢のようでもある。


賢治『春と修羅』了。

2022-01-18 06:50:08 | 宮沢賢治

 あたらしくそらに息つけば
 ほの白く肺はちぢまり
 (このからだそらにみじんにちらばれ)
 いてふのこずゑまたひかり
 ZYPRESSEN いよいよ黒く
 雲の火ばなは降りそそぐ

☆測(予想して)迫る。
 拝(敬い尊敬して)告げる。
 薀(奥義)を化(教え導く)講((話)である。