黒き鯉逃げて薄まる水ありき少年期より友の少なさ
薄まる水? 水は薄めることはあっても・・・。
黒き鯉が逃げる、黒き鯉から逃げたのか。
黒は不正や悪を意味することがある、嫌いな仲間から逃げて付き合わず人間関係が希薄になった水(自ら)がありました。と言うことかもしれない。
そういう性格ゆえに少年期から友達が少ない、と言っている。
わたくしが避けたのではない、彼ら(黒き鯉)のほうが逃げたのだと。作者の心遣い、優しく強い人かもしれない。
黒き鯉逃げて薄まる水ありき少年期より友の少なさ
薄まる水? 水は薄めることはあっても・・・。
黒き鯉が逃げる、黒き鯉から逃げたのか。
黒は不正や悪を意味することがある、嫌いな仲間から逃げて付き合わず人間関係が希薄になった水(自ら)がありました。と言うことかもしれない。
そういう性格ゆえに少年期から友達が少ない、と言っている。
わたくしが避けたのではない、彼ら(黒き鯉)のほうが逃げたのだと。作者の心遣い、優しく強い人かもしれない。
夕凪にわれは嘴もちてをり
夕凪はユウ・ナギと読んで、雄、梛。
われは嘴(我嘴)はガ・シと読んで、芽、雌。
もちてをり(持居)はジ・キョと読んで、滋、拠。
☆雄の梛の芽は雌が滋(育つこと)に拠る。
夕凪はユウ・ナと読んで。遊、汝。
われは嘴(我嘴)はガ、シと読んで、我、私。
もちてををり(持居)はジ・キョと読んで、事、挙。
☆遊(好きなことをして愉しむ)汝(あなた)は我(自分本位)であり、私事(個人的なこと)が挙(すべて)である。
夕凪はユウ・ナと読んで、猶、汝。
われは嘴(我嘴)はガ・シと読んで、我、指。
もちてをり(持居)はジ・キョと読んで、示、拒。
☆猶(ためらう)汝(あなた)は我(わたくし)の指示を拒んだ。
われは嘴(我嘴)はガ・シと読んで、我、死。
もちてをり(持居)はジ・キョと読んで、辞、挙。
☆夕凪に(何も話題にも問題にもされていない中)我(わたくし)は死(命がけ)で辞(言葉)を挙(くわだてている)。
『快楽』
純白の縁取りのある着衣の少女が、その手で鳥を食いちぎっている。仲間の鳥たちは見るともなく観察している。長くとがったくちばしも王冠のような羽毛も何の役にも立たず、ただ傍観するのみである。
食物連鎖、実に恐ろしきは食物連鎖だと鳥たちは抗う力もなく背後で見ているだけである。
『快楽』の正体である。
弱肉強食、生命を犯し至上の喜びを得ることの正当性。少女の顔は無垢な瞳を消し、餓鬼を内在させているようにさえ思う絵の様相である。人智を尽くし富を得、人類は世界を我が物にして『快楽』を貪る。
食物連鎖、世界を支配する人類の『快楽』を肯定する非情の図である。
写真は『マグリット』展・図録より