続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『風の又三郎』53。

2011-07-24 06:41:32 | 宮沢賢治
ところが先生は別にその人を気にかける風もなく順々に通信簿を集めて三郎の席まで行きますと三郎は通信簿も宿題帖もない代わりに両手をにぎりこぶしにして二つ机の上にのせてゐたのです。

 通信簿はツウシンボと読んで、痛心簿。
 宿題帖は、宿(前世からの)題(解決されるべき事柄)
 両手は、霊主(神)
 二つはフウと読んで、封。
 机はキと読んで、鬼(死者の魂)
 上はカミと読んで、神。

☆ところが先生は別にその人を気にかける風もなく→みんな平等、同じという信奉。
 通信簿(非常な心配)も前世からの解決すべき事柄もない代わりに霊主をにぎりこぶし(グウ→Good/良し)にして封(とじた)鬼(死者の魂)を神に加えていたのです。
《みんな神になる》→平等が賢治の世界観、趣旨。

月イチの。

2011-07-23 06:59:19 | 日常
 はっきり物を言わないわたし、人に流されるまま・・・の事が多い。
(ある意味トラブルが面倒だから、だけどそのためにむしろ面倒になることも多い)


 何で?未だによく分からないまま公民館でたった一度の講習会で席を共にしたメンバーと月イチで食事をしている。
 
「わたし達ってなんて気が合うんでしょう。これからも逢いたいわね!」のひと言で三人が賛同。わたしはポカン!
(あの勢いに断る勇気がもてなかった・・・。)

 以来四人は、粟田にある夢庵で月イチと決めて侃侃諤諤おしゃべり。


 信じがたいことだけど、同年代の女のおしゃべりは途切れることがない。四時間ばかりを延々しゃべり続けて会話が途切れない。さすがに四時間近くなるとへとへと・・・そこで解散。お店を出た後もわたしが乗るバスが来るまで外で立ち話。
 長沢、ハイランド、粟田、大矢部、みんな比較的近く歩ける距離だけどわたしだけ少し遠いのでバス。(歩いたこともある)

 どちらかと言えば引っ込み思案・・・世間勉強をしている64才。

 よく見かけるおばさんグループ・・・お勉強しているんです!

『風の又三郎』52。

2011-07-23 06:45:26 | 宮沢賢治
首に巻いて手には白い扇をもって軽くじぶんの顔を扇ぎながら少し笑ってみんなを見おろしてゐたのです。

 首はシュと読んで、衆(大勢の人)
 巻いてはカンと読んで、艱(悩み苦しみ)
 手はシュと読んで、取。
 白いはハクと読んで、搏(ひろく)
 扇はセンと読んで、千。
 軽くはケイと読んで、恵。
 顔は、face→faith/信念。
 扇ぎはセンと読んで、宣。
 少しはショウと読んで、唱。
 笑ってはショウと読んで、照。
 見おろしてはゲンと読んで、現。

☆大勢の人の悩みや苦しみを取除き、搏/ひろく千/たくさん恵み、信念を宣/はっきり言い唱え、照らし(そのために)現われたのです。

『城』547。

2011-07-23 06:37:19 | カフカ覚書
「好きな人!わたしの大好きな人!」と、彼女はささやいたが、Kのからだにはふれなかった。

 からだ/leib・・・leiblich/血のつながった(血族の)
 大好きな/susser→sasse/土地所有者。

☆「わたしの血のつながった人!土地所有者である血のつながった人!」と、彼女はささやいたが、Kは心を動かされなかった。

土用丑の日。

2011-07-22 06:37:18 | 日常
 デパートの地下に降りていくと大きな声で
「今日は土用の丑の日です。本日限りのお買い得、冷凍物と同じ値段でウナギを販売しております」と騒がしい。

 何も今日食べなくても・・・刺身のコーナーを見るとそれなりに高い・・・迷っているうちに(土用の丑の日だから、とウナギを食べたことがないことに気づいた)
 一生に一度くらいと思ってそのコーナーに戻ってみると、脈ありと見たのか販売員は試食を無理やり口元へ。

 ちょっと心が動いて値段を見ると、《一尾1750円》これはやばい・・・。
「二人分はゆうにありますよ」と店員。《でもねぇ、あんまり高い》

 うーん・・・、まぁいいか。

 3つに切り分けて二つを夕食に、残りはわたしの外出中留守番をする夫の分。
「小さくても一切れ600円、心して食べてね」と言わなくてもいいようなことを言ってしまった。
 中国の安くてふっくら大きなウナギの方が良かったわたし、後悔しきり。

 お中元で頂いた商品券・・・つまり、ただのお買い物、それでも悔やむわたしは相当なケチ?

『風の又三郎』52。

2011-07-22 06:12:57 | 宮沢賢治
その人は白いだぶだぶの麻服を着て黒いてかてかした半巾をネクタイの代りに(首に巻いて手には白い扇をもって軽く自分の顔を扇ぎながら少し笑ってみんなを見おろしてゐたのです。)

 人はジンと読んで、神。
 白はハクと読んで、魄。
 麻服はマ・フクと読んで、真の福。
 着てはキと読んで、鬼(死者の魂)。
 半巾はハンキンと読んで、反禁(タブーに逆らう)
 ネクタイはネグタイと読んで、祈、態。
 代わりはダイと読んで、題(テーマ)
 
☆その神は、魄(たましい)の本当の幸福の鬼(死者の魂)で、タブーに逆らって祈る態をテーマに(・・・)
 

『城』548。

2011-07-22 05:48:50 | カフカ覚書
亭主がまだ部屋を出ていくかいかないうちに、フリーダは、はやくも電灯のスイッチを切るなり、カウンター台の下のKのそばに来ていた。

 電灯/elektrisch→aleatorrisch/偶然に左右される。
 部屋/zimmer→Thema/テーマ。
 カウンター/pulto→plot/プロット、筋。
 下に/unter→unstern/悪い星回り、悲運につきまとわれる。

☆テーマから離れないうちに、フリーダがすでに偶然に左右されるような表現をしたのは、悪い星回りの筋(プロット)からだった。

不穏な夕焼け。

2011-07-21 06:33:38 | 日常
 今日から楽しい夏休みのはず・・・、でも昨夕の西空、ちょっと不穏。

 台風、それも大型と聞けば憂鬱。孫は無事に家に帰り着いただろうか・・・相模原市には注意報のテロップが流れて。
《至近距離にさえ住んでいれば》

 二人の息子はこの大雨の中、家に帰り着いただろうか・・・要らぬ心配、余計なお世話かもしれない。

《いつもいつも心配している》もう大人なのにね・・・そしてこちらは老人、考えてみると心配される側・・・のはず。

『風の又三郎』51。

2011-07-21 06:16:23 | 宮沢賢治
今日からみなさんのお友達になるのですから、みなさんは学校で勉強のときも、また栗拾ひや魚とりに行くときも高田さんをさそふようにしなければなりません。

 今日はキョウと読んで、経。
 友達はユウ・ダチと読んで、幽(死者の世界)、達は尊敬の意。
 栗拾いはクリヒロイと読んで、苦離(死)拾い。
 魚とりは、ウヲトリと読んで、有をとり(有をとる→無=死)。

☆経からみなさんの幽(死者の世界)に入るのですから、みなさんは月光で勉強のときも、また苦離(死)や有を取り(=死)に行くときも高田(光伝)さんをさそうようにしなければなりません。