続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『ポラーノの広場』310。

2014-04-27 06:52:34 | 宮沢賢治
 なるほど、さう云って出て行く給仕を見ますと、首にまるで石の環をはめたやうな厚い繃帯をして、顔もだいぶはれてゐましたからきっと、その毒蛾に嚙まれたんだと、私は思ひました。


☆運(めぐりあわせ)を推しはかる講(はなし)である。
 究/つきつめると、詞(ことば)の兼ねた趣(ねらい)の釈(意味を解き明かす)がある。
 換(入れ替わる)講(話)の法(方法)で、他意の信仰を読む。
 我(わたくし)の講(はなし)は、詞(ことば)で試みている。

『城』1606。

2014-04-27 06:33:17 | カフカ覚書
「おれは、もしかすると、あすきみたちの家へいくかもしれん」と、Kは言った。「そのまえにまず、きみのほうから返事をもってきてくれたまえ。学校できみを待っているからな。じゃ、おれから姉さんと妹さんによろしくと伝えてくれたまえ」


☆わたしはもしかするときみたちの所へ行くかもしれない」と、Kは言った。「罪過が留まっているから、始めに死の言葉が襲うというのは(あなたたちの仲間/民族)の伝説だよ」

迷ったけど・・・。

2014-04-26 06:34:36 | 日常
 友人に誘われた『とんぼ玉作り』これ以上いろんなことを増やすと虻蜂取らずになる恐れがある。それに教室が土曜日にあるというのは、ほかのイベントなどと重なる可能性が大・・・などと考えて迷っていた。

 ところが、手芸(裁縫)上級者のAさんが、ちょっとした飾りにトンボ玉を使っているのを見て(クラッシックな雰囲気だわ)と、心が揺れた。水彩画サークルのKさんに何気なく話すと「あら、行きたいわ」という。
「でも、衣笠公民館て、行ったことがないから」とも。


 結局「行ってみましょうか、見学だけでも」ということになり、今朝はエプロンと手甲を用意した(割烹着がベストとも)。

 トンボ玉・・・憧れだったけど幾つか購入しているうち、(そんなにたくさんは要らない)という気持になっている。なぜなら重いから・・・プラスチックの偽物の方が軽くて発色が奇麗で安価だから(いいこと尽くめ)。


 でも、でも・・・クラシックな雰囲気・・・この機を外せば永遠に廻ってこないかもしれない。
 家の中でくよくよ考えをめぐらせる徒労を考えたら、外に出て何かを経験して笑ったり、躓いたりしながら(個人的感想)時を過ごすほうが精神衛生上いいような気がする。

 持つべきは友人だし、捨ててはいけないものはチャンスかもしれない。

《よし!》やるゾ。

『ポラーノの広場』309。

2014-04-26 06:14:53 | 宮沢賢治
「はい、誠にお気の毒でございますが、当地方には、毒蛾がひどく発生して居りまして、夕刻からは窓をあけられませんのでございます。只今、扇風機を運んでまいります。」と云ったのでした。


☆逝(死にゆく、人が死ぬ)の鬼(死者の魂)は独(ひとり)で闘う。
 弐(二つ)の報(告げ知らせる)を読(意味を理解する)我(わたくし)の発(新たに始める)章(文章)。
 拠(よりどころ)は、蹟(文字のあと)で告げている。
 双(二つ)の旨(考え)が混ざっている。
 千(たくさん)の符(記号)を記し、薀(奥義)を運/めぐらせている。

『城』1605。

2014-04-26 05:57:13 | カフカ覚書
 Kは、なによりもこの知らせにおどろいて、ここぞとばかりに、「アマーリアは、おれの使いも城へもっていってくれるかね。それとも、ふたりとも守備よくいくかどうかやってみてもらえないものかね」
「アマーリアは、事務局へはいることができないんです。そうでなければ、よろこんで引受けてくれるでしょうが」

 アマーリア/Amalia→Ammenmarchen/現実離れした、おとぎ話。
           Amor/愛の神、ギリシャ神話のEros。

☆Kはほかのなによりもこの知らせ(手段)に固執してアマーリア(愛の神)はわたしの小舟も終末(本当の死)へ運んでくれるかね。それとも両方とも各々の運命を試みているものかね。

「花子とアン」を見ている。

2014-04-25 06:33:39 | 日常
 朝ドラ「花子とアン」で、妹は製糸場の女工として働きに出る(可哀想で気の毒で)というイメージだし、「ああ、野麦峠」では、女工勤めで衰弱した瀕死の妹を兄が背負っての帰りの峠で「あそこに見えるのが、お前の故郷だよ」と涙を誘うシーンがある。

 山梨県西八代郡出身の父、九人兄弟のたった一人の妹である叔母も製糸工場に働きに出ている。叔母の回想は少し違って、
「あのころは楽しかったなぁ、身体が丈夫だったから何でもなかったずら。盆暮れには村一番の稼ぎを持ってあぜ道を飛んで帰ったよ。100円以上の金を全部お母さんに渡したよ。兄さんたちは勉強をしたけど、父親が亡くなってから、お金を入れたのはわたしだけだった」と語ったことがある。

 この叔母の話がなかったら、女工哀史はそのまま悲話になっていたかもしれないけれど、例外もあったのだと思う。少し前の時代に生まれていたら、わたしも製糸工場の女工として働いていたかもしれない。十分考えられうることだけれど、こうしてぼんやりした日々を送っていられるなんて、もったいないとさえ感じてしまう。


 ドラマの中での会話、すでに忘れて思い出すこともなかった甲州の言葉遣いにそこはかとなく懐かしさを感じている。

「花子とアン」に登場した仲間由紀恵さん、素敵です。「ごくせん」も格好良かったけど・・・。

『ポラーノの広場』308。

2014-04-25 06:26:25 | 宮沢賢治
「おい、どうしたんだ。窓をあけたらいゝじゃないか。」と云ひました。すると給仕はてかてかの髪をちょっと撫でて

 窓はソウと読んで、双。
 云暇下はウンと読んで、運。
 給仕はキュウ・シと読んで、求、詞。
 髪はハツと読んで、発。
 撫でてはブと読んで、部。

☆双(二つ)の運(めぐりあわせ)は、求める詞(ことば)を発/あきらかにし、部/区分けする。

『城』1604。

2014-04-25 06:06:21 | カフカ覚書
「姉と妹だって」とKは言ったが、「ああ、あの大柄な、丈夫そうな娘さんだね」
「二人とも、あなたによろしくとのことでした。とりわけ、アマーリアのほうがね。アマーリアはきょうもこの手紙をあなたのためにもってきてくれたんです」


☆「あなたの仲間ですか」とKは言った、大人数の大群(大勢の死んだ人たち)だった。みんな偉大であるとバルナバス(北極星の化身)は言い、現今ではこの電光は、あなたを終末(本当の死)へと連れて行きます。

*来世へ向かう人たち全てに尊厳があり、電光(自然の理)が本当の死(来世)へと連れて行くのだと言っているのだと思う。
 言葉の微妙な差異(近似)の集積を凝視することで見えてくるもう一つの風景がある。

できるだけ・・・。

2014-04-24 06:48:21 | 日常
 もうダメかもしれない・・・、もう後がない、そんな思いに駆られる67才。
 生かされている今の自分に甘えないで出来ることをする。そう心に誓っても生来の怠け癖に加えて膝痛のため動作が著しく鈍い。(よいしょ)と立ち上がるまでに(もしかしたら痛みが走るのではないか)という危惧のため躊躇する時間が長い。(今、立たなくても後で他の用と一緒に)と、思い止まってしまう。
 為すことすべてが緩慢であり、省いてしまうことも多々ある。結果、驚きの埃に遭遇する。掃除機の中のこの埃の量は何だ・・・。〔掃除は上から〕の鉄則も忘れがちだから棚の上の埃などは、いつも気がかり。

 ただ、外出の前には掃除をするという習性があるので(生きて帰らないかもしれないという不安心理)、外出の前日には比較的ホコリを払うようにしている。だから、外出には相乗効果が期待できるおまけも。

 出掛けよう! 医師からは「あなたの場合、運動と減量ですね」と言われている。
 思い切って出掛ける、無理にも出掛ける。
 
 閉じこもり息を潜めているのが一番安心気楽なわたし、それではいけないと鞭打っている。

 他力本願、自主性の希薄、どこまで他人様についていかれるか甚だ心もとないけれど、今年だけは、今回だけはと細い糸にすがりつくような気持で美術館や博物館の公共イベントの出かけている。
「あのおばさん、また来ているわ」(ちょっと辛いものがある)どうか見逃して下さい。もうすぐ消えてなくなりますから、《あと少し、もう少し》叱咤激励している。


 博物館のイベントで同行者に「最近博物館のイベントに参加するようになったの」と言ったら、「あらいやだ、あなたを十年前から知っているわよ」と笑われてしまった。驚愕の事実・・・気がつかなかったけれど、この傾向は十年物だったなんて!ブツブツ同じこと十年も言っていたなんて進歩がない。「どこにいってもあの人いるわね」なんて陰口叩かれているかも。
 それでも、できるだけ・・・もう少しですから勘弁して下さい。

『ポラーノの広場』307。

2014-04-24 06:40:35 | 宮沢賢治
ところがホテルへ着いて見ると、この暑いのに窓がすっかり閉めてあるのです。室へ通されてみると仲々むし暑いのでわたしは給仕に


☆鬼(死者の魂)の願いを書く。双(ふたつ)を並べ、悉(ことごとく)二つの衷(心の中)を注/書き記し、諸(諸)を究(つきつめる)志(考え)である。