続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『城』1662。

2014-06-24 06:29:32 | カフカ覚書
朝おそくまで寝床でごろごろしている小使の一家なんてほんとうに前代未聞だわ!」
 ふむ、こいつは、なにか言いかえしてやらなくちゃならんぞ、とくに家族と寝床のことにかんしてはだまっているわけにはいかん、とKは考えながら、フリーダに手つだわせてーこの場合、助手たちを使う必要はなかった。助手たちは床に寝そべったまま、女教師と生徒たちをおどろいたように見つめていたー


☆先祖の罪過の一族とは、聞くところではすでに解放され、縁が切れている。だからこれは何か言いかえしてやらなくてはならない。とくに一族と縁が切れていると思うことに関しては、フリーダ(平和)が存続しているので、助手(脳、知覚)も必要としていない。根底にはまだ戒めが横たわっていることに驚き、子孫にまでもー

下品。

2014-06-23 06:28:45 | 日常
 同じ経由のバスに乗っていると顔馴染みになる。そしてその人が、どんな人かはその身なりや会話で凡そ見当がつくけれど、恐そうな人がそうでなかったり優しそうな人が意外と横柄だったりするので、不可解に満ちた連想ゲームのようでもある。
 関心があるわけではないけれど、時としてバスの中のドラマに耳を傾ける好奇心アリアリのわたし。


 同じバス停から乗り込むKIさんとは親しい間柄である。そのKIさん、足が不自由なので乗った途端に近くのシルバー席にドンと座り込んだ。すると、隣のよく見かける年配の婦人、
「あらいやだ、デブが隣に座るとほんとにいやになっちゃう」と、平然とのたまった。(通常から不快な感じの人だと思っていたけど何なの、失礼な!)
「あら、ごめんあそばせ。」と引きつった笑いのKIさん。(わたしとKIさんはデブ友でもある)
「何食べたら、そんなに太るのよ」と追い討ち。
「今朝は親類が送ってくれたお芋を食べましたの」と、KIさん。
「芋なんて、おならが出るから嫌だよ」と品のないオバサン。
「そうですわね、ガスは困りますわ」と、余裕の微笑で返したKIさん。(さすがは元教師)

「で、どちらへ?」と、KIさんがオバサンに訊ねると、
「カラオケだよ、男子禁制でね。男とはもう二十年ばかりお付き合いはないやね」と笑った。(お付き合い?ハテ、どんな)
「口も利かないのさ」と、ハッハと大笑い。

 会話はまだまだ続いているようだったけど、耳を塞ぎたくなるような内容。

 風貌から推して図れるような言葉を吐くオバサン・・・年のころはKIさんと同世代(アラウンド八十才)

《あの人の隣には座れない》小さく胸に刻んだ車中のスケッチ。


 でも、「お下品でございます」とTVの中で発言したお作法の先生もいらっしゃる。(微妙に違和感のあるお言葉)・・・平和という言葉で括ればOKかもしれない。

『ポラーノの広場』375。

2014-06-23 06:15:48 | 宮沢賢治
私はそこで椅子から立ちました。しっかり握ってゐて温かくなった銀貨を一枚払いましたそしてその大きなガラスの戸口を出て通りに立ちました。デステゥパーゴのあとをつけようとおもったのです。


☆詞(ことば)に委ねて、思いを留める。
 悪(不快な)怨(うらみ)、吟(うめく)禍(不幸)が逸/隠れている。
 毎(そのたび)に、払いのけ、退(しりぞける)。
 己(わたくし)の講(はなし)を推しはかると、二つの律(基準になる決まり)がある。

『城』1661。

2014-06-23 06:00:16 | カフカ覚書
「これは、我慢がなりません。なんとも結構なご所帯ですこと。あなたたちは、教室で眠る権利をあたえられているだけです。しかし、わたしには、あなたたちの寝室で授業をしなくてはならない義務はないのですよ。


☆「許容できません。なんともすばらしい関係ですこと。あなたたちはテーマの罪過に打撃を受けているだけなんです。わたしには、あなたたちに罪過のテーマを知らせる義務はありません。

誤作動。

2014-06-22 06:58:25 | 日常
 昨日の「トンボ玉教室」に「歩こう会」のOさんが現れた。
 お昼の休憩は、Kさんとわたしと三人で食事。そのときの会話で彼女の驚くべき発言にドッキリ。


「どこも悪い所なんてないのよ、だからわたしは今日だって浦賀からここ衣笠まで歩いて来たわ。山へ行こうとしたら怪しい雲行きだから、迷ってトンボ玉教室に来たのよ」と涼しい顔。
 お気楽な極楽トンボ、我道を行くという彼女を見ていると羨ましい。

「この前なんか朝の五時に家を出て、昼過ぎの二時まで山越え野越えで三万歩も歩いたわ。三十キロくらいかしらね」(こちらは目を丸くして呆然・・・)

「元気でいいわねぇ」
「やだ、元気じゃなくちゃ、何も出来ないわよ」と、ホッホッと笑い、「六十過ぎてからね、歩き出したのは。それまで販売員のアルバイトをしていたの。三十年近くも」と言った。

 手仕事(手芸)も好き、運動も大好きという彼女、毎日楽しいと豪語。


「どっか、痛い所ないの?」と聞いてみた。
「ないわよ。あるとしてもそんなの脳の誤作動で、勘違いしているだけなのよ」
「・・・」


 脳の誤作動でくよくよしているわたし、脳天を打たれてしまった。(そうなの? そうじゃないみたいだけど・・・そうかもしれない、是非そう思いたいわ!)

 ちなみに彼女、講師から「あなたは才能がありますね」と褒められてご満悦。こちらは「今日はどうしちゃったの、」と全くの不振でしょんぼり・・・明暗くっきり。

『ポラーノの広場』374。

2014-06-22 06:46:38 | 宮沢賢治
そして鏡の中の私の顔を、それはそれは真面目な風で検べてから
「いゝやうだね。」と言ひました。

 鏡はキョウと読んで、教。
 中はチュウと読んで、注。
 私はシと読んで、詞。
 顔はface→Faith(信仰)。
 真面目はシン・メン・モクと読んで、申、綿、黙。
 風はフと読んで、二。
 検べてはケンと読んで、兼。
 言ひましたはゲンと読んで、現。


☆教(神仏のおしえ)の注(意味を明らかにする)を詞(ことば)にする。
 信仰を申(のべること)を綿(細く長く続け)黙って、二つを兼ねて現わしている。

『城』1660。

2014-06-22 06:35:29 | カフカ覚書
彼女は、あきらかに新米の小使に会う心がかえをし、おそらく男の教師から指図も受けてきたらしかった。というのは、敷居のところに立つなり、こう言ったからである。


☆彼女は、あきらかに新しい罪過の心がまえをし、おそらく戒めから、その行動の仕方を受けてきたらしかった。入り口に立つなり、こう言ったからである。

「早いね、」「早すぎるわ」

2014-06-21 06:44:24 | 日常
 昨日のサークルで、Yさんは
「早いわ、六月だと思って驚いていたら、もう下旬・・・あっという間ね」と、落胆交じりのため息をついた。

「そうよねぇ、早いわ、早すぎるわ」と、Kさん。
 わたしも傍らで大きく肯いた。

 そこへしばらくお休みをしていたOさんが現れた。
「いやぁ、検査したらサ、癌だっていうの。5個ばかり内視鏡で除去したけど、転移がないかって又入院になりそうだから、しばらくお休みします」と、驚くべきことを言った。「娘なんか大泣きしちゃってさぁ」といい、若干の笑みを隠した。
「まぁ、ステージ1だって言うから心配はないと思うけど」と言ったら、
「うちなんか、骨に転移しているから手術は無理って言われているわ」と、Yさん。
「うちはステージ3だったけど、開腹手術でもう八年経ったわ・・・でも」と、わたし。
「うちなんか、あっという間の出来事だったわ」と、亡きご主人を偲んだKさん。

「まったく、癌は多いわ・・・」と、Yさんはいい、「でも、何でも前向きに考えて、くよくよしないことね」と、きっぱり。

 癌の人もそうでない人も、六十、七十の坂を越えると不調を訴えることが多い。
 

 この世の事は、夢幻と思えば、何のことはない。
 浅き夢みし・・・。

 刻々と、足早に時は過ぎて行く。
(「早いわ、早すぎるわ」なんて言いながら、現世に別れを告げる日はそんなに遠くないかもしれない)

『ポラーノの広場』373。

2014-06-21 06:35:32 | 宮沢賢治
「ちょっと見て呉れ。」と云ひました。アーティストたちは、あるいは戸口に立ち、あるいはたき火のそばまで行って、外の景色をながめてゐましたが、この時大急ぎでみんな私のうしろに集まりました。


☆現れる語(ことば)の運/めぐりあわせに拠る講(はなし)である。
 律(物事の基準になる決まり)は化(形、性質を変えて別のものになる)の考えで継(つないでいく)式(やり方)である。 
 二つの題(テーマ)を究(つきつめ)、詞(ことば)修(ととのえる)。

『城』1659。

2014-06-21 05:58:52 | カフカ覚書
そして、ちょうど一同が服を着はじめたとき、女教師のギーザ嬢が教室の入り口のところに姿を見せた。ギーザは、ブロンドの髪をし、背が高く、美人であったが、からだの線がいくらか硬かった。


☆そして、ちょうど教訓(戒め)としての亡霊が再び現れたように思われた。先祖は黄金であり、偉大に見えたが、いくらか強烈な霊媒のもくろみがあった。