



相模台小学校入口から消防麻溝分署入口、麻溝公園まで続く「遊歩道」、「散策路」がある。かつての灌漑用水路跡と思われる。そのスタート地点より少し先にしオレンジ色の「ジニア」が数百輪咲いて見頃を迎え集合美を披露している。「百日草」とも呼ばれている「ジニア」は草丈は矮性から高性まで、花形は丸弁のダリア咲きから小輪のポンポン咲き、花弁がよじれるカクタス咲きなどさまざま。花名を「百日」というだけあって開花期間が長く、次々と咲き続けることから今や公園の主流の花となっている。ジニアの花粉か蜜を求めて「アゲハ」と「黄蝶」やってきてくれた。フォーカスしようと近寄ると気配を察してすぐ飛んで行ってしまうのでなかなか捉えられない。なんとかラッキーにも数枚収めることができた。(1909)
一週間前に撮影のアブラゼミの羽化の瞬間
暑さもピークを迎え蒸し暑さを通り越してまるでサウナ状態。そんな夏の暑さを更に助長するのが「セミ」の泣き声である。お馴染みの「ミーンミーン」と複数匹による大合唱が始まるとうるさいくらいである。セミにはヒグラシ、アブラゼミ、ツクツクボウシ、ミンミンゼミ、クマゼミ、ニイニイゼミと多くの種類がいるが、短命といわれ、よく道端でひっくり返って儚い一生を終えたセミの姿を見かける。セミは夏の成虫期に木の幹に卵を産み、その卵が孵化するのは翌年の梅雨時。孵化すした幼虫は3年も土の中で成虫になるまで過ごすという。長い長い地下生活を経て羽化のタイミングで再度木に登り、ようやく羽の生えた成虫となる。「羽化」は外敵、天敵のいない夕方、その瞬間に立ち会うことができた。まだ羽は透明で、瞳、足がかすかに動いていた。「ご苦労様」と言ってあげたい。自然界の法則の中、昆虫の生への営みの一こまを見ることができた。(1908)