座間緑ヶ丘に座間八景のひとつになっている「かにが沢公園」は市民の憩いの場として親しまれている。春は桜と芝ざくら、秋は彼岸花、そして丁度今頃、寒気の中、百花に先駆けて花咲き、一番に「春」を知らせてくれる「梅」の花と四季の花で彩られる。子供の広場の一角に紅梅、白梅、枝垂れ梅が数十本植えられているが、まだ全体的に蕾で開花の兆しらしい膨らみを見せ始めていた。その中でも早咲きの二本が紅と薄桃の花びらを広げていた。ほころんだ花を視覚で、漂う甘酸っぱい香りを嗅覚で感じながらもうそこまで来ている「春」を先撮り。「梅一輪一輪ほどのあたたかさ」、「梅の花今盛りなり百鳥の声の恋しき春来るらし」、「梅が香に追ひもどさるる寒さかな」と梅を詠んだ句は多い。寒さに「忍耐」し、「厳しい美しさ」を魅せ、開花すれば「高潔」、「上品」、「あでやかさ」、「気品」の花言葉のように美しさに満ちている。(1502)
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