龍口寺輪番「ぼたもち寺」と呼ばれている「龍口山法源寺」

鎌倉市腰越に龍口寺輪番八ヶ寺の一つ、ぼたもち寺呼ばれている日蓮宗の寺院「龍口山法源寺」は鎮座している。嘉元元年（1303）妙音阿闍梨日行が開基。創建は文保二年（1318年）。本尊は三宝祖師である。以前は別地にあったが龍ノ口刑場での処刑を受けた人々の供養のため移転した。当寺は龍ノ口刑場へ護送される日蓮上人へゴマのぼたもちを捧げたという伝説が残された「桟敷の尼」の実家の菩提寺であったことにより「ぼたもち寺」と呼ばれている。江ノ電線路背後の道を進むと寺号塔が建つ道を上りゆくと参道右手には美しく緑色に映えている竹林がある。境内右手に本尊の三宝祖師像と日蓮像も祀っている「本堂」、左側に稲荷大善神を祀る「稲荷堂」がある。この稲荷大善神には、龍口寺の経八稲荷などと共に日蓮の身を守った逸話も残っている。本堂裏手には寛文7年（1667年）銘の庚申塔がある。(2112)