ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

香雪美術館ースケッチ&コメント

2006-03-21 22:46:39 | スケッチ

「小野竹喬ーこころの風景展」が、香雪美術館(℡:078-841-0652)
〈4月23日まで)開かれているというので出かけた。

この美術館は、春、秋年2回、あわせて5ヶ月間ほど開く
程度だから近くのひとでも気がつかない人が多いのかもしれない。
この日も美術館の前で「絵の展覧会はめずらしいなあ」、と言いながら
通り過ぎていった人がいた。

美術館の西隣には鬱蒼とした森に囲まれた弓弦羽(ゆずるは)神社がある。
この界隈は閑静な住宅街であるが、阪急電車御影駅から徒歩5分、JR住吉駅
からでも少し上りになるが10分強でいける。

一階が常設展で二階が今回の特別展の会場になっていた。
階段を上がるとまず目に飛び込んできたのが『月』という50号くらいの
作品だった。

画面の大部分は雲で、顔を出した月が空をバックにして気持ち怪し気に
光っている。

絵の下に解説がついていた。

「昭和10年代、竹喬周辺で訃報が続く。母、次女、長男、妻、そして
盟友の土田麦僊、村上華岳、師である竹内栖鳳らが次々世を去っていった。
中でも、画家として芽を出しつつあった長男の死は竹喬に大きな衝撃を
与えた。この『月』という作品は、長男が戦死したという知らせが届いて
間もなく製作された作品である。空にあって清く輝く月は天上にある
長男の魂であろうか。人の父である竹喬の慟哭の想いは、息子の魂
と共に2人分の仕事をしょうという制作態度に昇華され、この作品の中に
静かに満ちている。」

本画13点に習作・スケッチ9点が展示されていた。

『月』の絵は今回始めて見たが、今回展示されている他の絵の
色目がやさしい。ほのぼのとしたぬくもりを見る人に残してくれる
にちがいない。

閉館間際だったが、見終わったあと、出口手前にある応接で
腰をおろして、窓越しにスケッチした。(了)

江嵜企画代表・Ken



Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、11月1日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3  C0071 1905E 
株式会社 かんぽうサービス ℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル6F(〒550-0002)


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする