ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

株主IR活動ースケッチ&コメント

2006-03-25 09:04:18 | スケッチ
M重工神戸造船所見学というめったとない機会に恵まれ知人と出かけた。
M重工の個人株主の知人が申し込んでくれていたのが抽選で当たった。

工場見学も株主に対するIR活動の一環であろう。最近は多くの企業が
個人株主を増やす狙いもあり積極的に動いているようだ。

約80名が参加していたが説明によれば1,000名の応募者から選ばれた
幸運な皆さんですとの紹介があった。

工場見学の前にIR担当の挨拶にはじまり、プロジェクターをつかった
会社全体の説明の後、神戸造船所を約2時間かけて案内してもらった。

工場内見学のあと食堂へ案内されケーキ、お菓子、飲み物が出た。
神戸名物の瓦せんべいのお土産つきでご機嫌で家路についた
見学者も多かったに違いない。

神戸造船所は67万平米あり、甲子園球場17個分だそうで二班に別れて
工場内をバスで移動した。

この日選ばれた見学コースは①和田岬砲台、②建造中のコンテナ船、
③製作中のディーゼルエンジン,④原子力機器工場だった。このなかで
説明に一番力が入っていたと思われたのは原子力機器工場であった。

当社は米原子力の大手ウエスティングハウス(WH)買収には失敗したが
世界有数の原子力プラントメーカーであることには変わりないようだ。
特に加圧水型(PWR)原子力発電プラントの技術力は世界ナンバーワンと
自負しているとの説明があった。

原油・天然ガス相場高騰で欧米の原子力発電所の運転期間延長の
動きから、オーダーが増え、神戸工場でも現在、フランスと米国へ
船積み予定という製作中の蒸気発生器を見せてくれた。

当造船所はM電機の神戸製作所と隣接している。ところがM電機が
このところ業績を急速に改善してきているからどうしても利益成長性で
見劣りするM重工の影は薄いように思えてならない。

M重工は世界に冠たる総合技術集団であり、世界から多くの
注文は入る。当然売り上げは増える。しかしながら、忙しく
動きまわっても、肝心のおいしいところはM電機がサラって行く
構図はなかなか変わらないように思えてならない。

それが工場見学したあとの実感である。

個人株主を惹きつけるための工場見学もいいが、個人株主は現金な
もので、結局は「花より団子」である。

利益率の高い会社に本質的に転換し、配当を増やすなど目に見える形で
株主に還元することも同時にやらないと口先だけのIR活動だけでは
個人株主からも見放されるであろう。(了)

江嵜企画代表・Ken



Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、11月1日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3  C0071 1905E 
株式会社 かんぽうサービス ℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル6F(〒550-0002)


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする