ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

木村尚三郎:風月堂サロン講座-スケッチ&コメント

2006-06-03 21:21:06 | スケッチ
第146回、神戸風月堂サロン講座で木村尚三郎先生のお話を聞く機会が
本日あると窓口の日崎さんから聞いていた。

なんと同じ日の同じ時間に映画の字幕スーパーの翻訳家の戸田奈津子さんの
講演会が神戸国際大学であるというではないか。迷った末、これが最後かもしれない

いうなんとなくそんな予感がして風月堂へ向かった。

この講演の前、木村尚三郎さんは6週間寝たきりだったそうだ。テレビでは
何度もお目にかかっておなじみだったが、生でお話を聞くのははじめてだった。
顔色も悪く、あのふっくらとしたお顔でなかったのでまだ心配だ。

講演のあと木村先生の著書「歴史の風景」を買い求めサインをいただいたとき、
思わずお体お大切になさっていただきますようにと口走ってしまった。

いつもは講演は立ったままだが、先のような事情で座ったままお許しいただきたいと
断って話は始まった。

話をはじめられるや、いつもの独特のエスプリの効いた尚三郎節が
頭から次々と飛び出してきた。客席はお菓子とお茶がでたが、木村先生は
なんと1時間半お水ひとつ口にされず一気に予定時間を終えられた。

日本女子大、東京都立大、そのあと24年間勤められた東京大学をいれると
42年間の教職生活が本日の講演にも命を吹き込まれたに違いない。
正直のんきにスケッチする間も無かった。

一番印象に残った言葉は、明日はよくわからぬ時代にはいった。人々は
今日を楽しんで行こうと世界中で思いはじめている。

人民元が急騰する。アメリカ人はドル暴落を心底怖れているという
言葉をまさか木村尚三郎さんから聞けるとは予想もしなかった。

WTOといえば世界貿易機構は知っていたが、世界観光機構(WTO)
の事務局がスペインにありこれからは観光の時代になるという話も
新鮮だった。

幸せは首から下がしっかりしていなければ果たせない。へそから下と
いってもいいと話された。いろいろなことを知っていても戦争に勝てない。
アメリカがいいお手本だという言葉に木村尚三郎さんの真骨頂を
見せてもらった思いがして大いに納得した。

これからは女の時代だと明快だった。女は明日を語ろうとしない。
これからは男時(おどき)より女時(めどき)である。
女は今日一日を大事にして生きている。
女の気が世界中で満ち満ちている。

食べ物の話では、国土交通省が外国人を対象に実施した
お土産コンテストに一位に選ばれたのは日本酒。次は日本茶。
青森県のりんご。北海道の長いも。益田市のすし米と続いた。
とにかく世界的な日本食ブームだそうだ。しょうゆがよく売れている。

日本のしょうゆは自分を出さず相手を立てる。しょうゆをかけることに
よって自然そのものから味を引き出すすばらしさが日本のしょうゆにあると
話された。

木村尚三郎さんは本日の講演の結びに、国土交通省の外国人の
アンケート調査に和菓子は甘すぎると必ず出てくると紹介された。

それが砂糖の取りすぎが健康によくないことを外国人が知ってのことか
定かでない。これからの和菓子作りのヒントになるかもしれないなと
素人ながら感じた次第である。

これからは人々が、①物から開放されたい、②時間から開放されたい、
③情報から開放されたい時代になると予測された。それこそサロンの
時代でもある。

サロンに適したいいお菓子作りを期待したいと風月堂サロン講演での
講演を結ばれた木村先生はさすがだと改めて感心した次第である。(了)




Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、11月1日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3  C0071 1905E 
株式会社 かんぽうサービス ℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル6F(〒550-0002)


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5月の米雇用統計、投資家惑わすー学校で教えてくれない経済学

2006-06-03 09:11:18 | 経済学
注目の5月の米雇用統計は、予測以下の7万5千増にとどまったこと、その一方で失業率が4.6%と前月の4.7%並で推移したことから硬軟両面のデータを提供した。

エコノミストの多くは、3月17.5万増、4月12.6万増と来て、5月は18万増加すると読んでいた。3ヶ月連続で増加数が減って、5月度のデータが増加すれば6月末のFOMCで利上げ継続と読んでいた向きが多かった。

読みが外れて、6月末の0.25%の利上げは見送られるのではないかと仕事とはいえ投資家(患者)にエコノミスト(医者)は自信なげに予測している。医者に首をかしげられると一番困るのは患者である。投資家を患者に見立てて無礼千番だが、6月2日のNY株式市場は、イライラしながら一日過ごし、結局前日比12ドル安い11,247ドルで取引を終了した。

景気を決めるのは雇用である。雇用が増えれば所得が増える。所得が増えれば米GDP(国民総生産)の70%を占める個人消費が増えて米国経済は安泰だ。雇用の増加テンポが鈍れば米国景気に水を差す。この日同時に発表された時間当たり所得は4月の0.6%増から0.1%増にとどまったことも不安材料になったようだ。

NY為替市場では、5月雇用で弱いデータが出たとして、米国景気の先行きを悲観してドルが売られ、1ユーロ=1.2927ドル、1ドル=111.56円で取引された。対スイスフラン、英ポンドともにドルは値下がりした。強い雇用統計が出れば6月末利上げ継続と読み金利差からドルが買える。弱いデータが出れば利上げ見送りの可能性が高まったとドルを売る。実に変わり身が早い。

NY原油先物相場は、前日のイラン核問題で6ヶ国外相会議で何らかの進展が見られるとの期待から売られたが、アフリカ最大の産油国ナイジエリアの油田で8人が武装勢力に拘束されたとのニュースが伝わったあと、買い戻され、バレル71.83ドルで取引された。ガソリン、灯油ともに値上がりした。原油相場は高値安定が続きそうだ。

話は飛ぶ。日本ではライブドアといえば朝から晩までライブドアである。村上ファンドといえばテレビ、新聞競って村上ファンドである。日露戦争では米国に助けられてからくも勝ったにもかかわらず国民は国力わきまえずに勝った、勝ったと有頂天になった。

1941年8月、日本は石油輸入の90%を依存していた米国から石油を止められた。そしてその年の12月8日、真珠湾を攻撃した。ミッドウエー海戦で致命的な敗北も、戦意高揚の大義名分のためか、新聞各紙は戦争を謳歌した。同じ過ちを繰り返しているといつまでたっても日本という国は欧米列強は及ばず同じ仲間のアジアからも笑い者になるだろう。(了)

江嵜企画代表・Ken


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