第146回、神戸風月堂サロン講座で木村尚三郎先生のお話を聞く機会が
本日あると窓口の日崎さんから聞いていた。
なんと同じ日の同じ時間に映画の字幕スーパーの翻訳家の戸田奈津子さんの
講演会が神戸国際大学であるというではないか。迷った末、これが最後かもしれない
と
いうなんとなくそんな予感がして風月堂へ向かった。
この講演の前、木村尚三郎さんは6週間寝たきりだったそうだ。テレビでは
何度もお目にかかっておなじみだったが、生でお話を聞くのははじめてだった。
顔色も悪く、あのふっくらとしたお顔でなかったのでまだ心配だ。
講演のあと木村先生の著書「歴史の風景」を買い求めサインをいただいたとき、
思わずお体お大切になさっていただきますようにと口走ってしまった。
いつもは講演は立ったままだが、先のような事情で座ったままお許しいただきたいと
断って話は始まった。
話をはじめられるや、いつもの独特のエスプリの効いた尚三郎節が
頭から次々と飛び出してきた。客席はお菓子とお茶がでたが、木村先生は
なんと1時間半お水ひとつ口にされず一気に予定時間を終えられた。
日本女子大、東京都立大、そのあと24年間勤められた東京大学をいれると
42年間の教職生活が本日の講演にも命を吹き込まれたに違いない。
正直のんきにスケッチする間も無かった。
一番印象に残った言葉は、明日はよくわからぬ時代にはいった。人々は
今日を楽しんで行こうと世界中で思いはじめている。
人民元が急騰する。アメリカ人はドル暴落を心底怖れているという
言葉をまさか木村尚三郎さんから聞けるとは予想もしなかった。
WTOといえば世界貿易機構は知っていたが、世界観光機構(WTO)
の事務局がスペインにありこれからは観光の時代になるという話も
新鮮だった。
幸せは首から下がしっかりしていなければ果たせない。へそから下と
いってもいいと話された。いろいろなことを知っていても戦争に勝てない。
アメリカがいいお手本だという言葉に木村尚三郎さんの真骨頂を
見せてもらった思いがして大いに納得した。
これからは女の時代だと明快だった。女は明日を語ろうとしない。
これからは男時(おどき)より女時(めどき)である。
女は今日一日を大事にして生きている。
女の気が世界中で満ち満ちている。
食べ物の話では、国土交通省が外国人を対象に実施した
お土産コンテストに一位に選ばれたのは日本酒。次は日本茶。
青森県のりんご。北海道の長いも。益田市のすし米と続いた。
とにかく世界的な日本食ブームだそうだ。しょうゆがよく売れている。
日本のしょうゆは自分を出さず相手を立てる。しょうゆをかけることに
よって自然そのものから味を引き出すすばらしさが日本のしょうゆにあると
話された。
木村尚三郎さんは本日の講演の結びに、国土交通省の外国人の
アンケート調査に和菓子は甘すぎると必ず出てくると紹介された。
それが砂糖の取りすぎが健康によくないことを外国人が知ってのことか
定かでない。これからの和菓子作りのヒントになるかもしれないなと
素人ながら感じた次第である。
これからは人々が、①物から開放されたい、②時間から開放されたい、
③情報から開放されたい時代になると予測された。それこそサロンの
時代でもある。
サロンに適したいいお菓子作りを期待したいと風月堂サロン講演での
講演を結ばれた木村先生はさすがだと改めて感心した次第である。(了)
Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、11月1日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3 C0071 1905E
株式会社 かんぽうサービス ℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル6F(〒550-0002)
本日あると窓口の日崎さんから聞いていた。
なんと同じ日の同じ時間に映画の字幕スーパーの翻訳家の戸田奈津子さんの
講演会が神戸国際大学であるというではないか。迷った末、これが最後かもしれない
と
いうなんとなくそんな予感がして風月堂へ向かった。
この講演の前、木村尚三郎さんは6週間寝たきりだったそうだ。テレビでは
何度もお目にかかっておなじみだったが、生でお話を聞くのははじめてだった。
顔色も悪く、あのふっくらとしたお顔でなかったのでまだ心配だ。
講演のあと木村先生の著書「歴史の風景」を買い求めサインをいただいたとき、
思わずお体お大切になさっていただきますようにと口走ってしまった。
いつもは講演は立ったままだが、先のような事情で座ったままお許しいただきたいと
断って話は始まった。
話をはじめられるや、いつもの独特のエスプリの効いた尚三郎節が
頭から次々と飛び出してきた。客席はお菓子とお茶がでたが、木村先生は
なんと1時間半お水ひとつ口にされず一気に予定時間を終えられた。
日本女子大、東京都立大、そのあと24年間勤められた東京大学をいれると
42年間の教職生活が本日の講演にも命を吹き込まれたに違いない。
正直のんきにスケッチする間も無かった。
一番印象に残った言葉は、明日はよくわからぬ時代にはいった。人々は
今日を楽しんで行こうと世界中で思いはじめている。
人民元が急騰する。アメリカ人はドル暴落を心底怖れているという
言葉をまさか木村尚三郎さんから聞けるとは予想もしなかった。
WTOといえば世界貿易機構は知っていたが、世界観光機構(WTO)
の事務局がスペインにありこれからは観光の時代になるという話も
新鮮だった。
幸せは首から下がしっかりしていなければ果たせない。へそから下と
いってもいいと話された。いろいろなことを知っていても戦争に勝てない。
アメリカがいいお手本だという言葉に木村尚三郎さんの真骨頂を
見せてもらった思いがして大いに納得した。
これからは女の時代だと明快だった。女は明日を語ろうとしない。
これからは男時(おどき)より女時(めどき)である。
女は今日一日を大事にして生きている。
女の気が世界中で満ち満ちている。
食べ物の話では、国土交通省が外国人を対象に実施した
お土産コンテストに一位に選ばれたのは日本酒。次は日本茶。
青森県のりんご。北海道の長いも。益田市のすし米と続いた。
とにかく世界的な日本食ブームだそうだ。しょうゆがよく売れている。
日本のしょうゆは自分を出さず相手を立てる。しょうゆをかけることに
よって自然そのものから味を引き出すすばらしさが日本のしょうゆにあると
話された。
木村尚三郎さんは本日の講演の結びに、国土交通省の外国人の
アンケート調査に和菓子は甘すぎると必ず出てくると紹介された。
それが砂糖の取りすぎが健康によくないことを外国人が知ってのことか
定かでない。これからの和菓子作りのヒントになるかもしれないなと
素人ながら感じた次第である。
これからは人々が、①物から開放されたい、②時間から開放されたい、
③情報から開放されたい時代になると予測された。それこそサロンの
時代でもある。
サロンに適したいいお菓子作りを期待したいと風月堂サロン講演での
講演を結ばれた木村先生はさすがだと改めて感心した次第である。(了)
Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、11月1日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3 C0071 1905E
株式会社 かんぽうサービス ℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル6F(〒550-0002)