JR大阪駅前にあるヒルトン大阪で開かれたある合繊メーカーの
株主総会をのぞいた。
ぱらぱらっとご婦人の姿が見えたがお年寄りの株主が目立った。
当社OBがやぁー、やぁーと同窓会よろしく声を掛け合っている
いつもながらの光景が会場のそこそこで見られた。
当社はレーヨン事業からスタートした老舗の繊維メーカーである。
日本独自技術の合成繊維ビニロンのメーカーであることでもよく知られている。
ビニロンはいま話題のアスベスト代替素材として改めて脚光を浴びているようだ。
たまたま岡山事業所事故の影響で減収を余儀なくされたが原燃料高騰を
吸収して利益をだした。
ビニロンに限らず全体としても足元の業績はすこぶる好調である。
配当性向25%を基本として年15円配当を発表した。業績に連動した対応である。
報酬制度についても業績を反映して株主に見直し提案があった。
大部分の報告は会場正面に映し出されるスクリーンに従い
ナレータの説明がほとんどを占めた。ただ、グループとして
当社が対処すべき課題の項については直々に当社社長から
詳しい説明があった。
一口で言えば①量から質へ,②ひとのやれないことをやる、
③売り上げ1兆円を指向するというものであった。目先3年間は
GS-21戦略と位置づけ営業利益500億プラス100億を努力目標に
おいたと胸を張ったところが印象に残った。
連結ベースで海外の売上高が全体の43.5%に達したとの
報告がナレーションであった。これからの企業は国内にとどまらず
世界で認知される企業であることが生き残れるかどうかの
第一条件であろう。
説明が終わった後質問の時間が用意された。
ご質問はありませんかと議長が株主に促したあと、最初に立った
男性は次のように尋ねた。
取締役の報酬の限度額を現行の3億を4.5億にしたいというが
10人の取締役で割ると一人4,500万になる。日銀総裁より
多いでなないかと説明を求めた。
議長の社長は、デフレが収束しやがてインフレが始まる。
現在の報酬もそうだが上限額の6掛けと見てほしい。
あくまで枠取りであることをご理解願いたいとかわした。
質問者の言葉に日銀総裁という表現があったこと、議長の回答の
中に「インフレがはじまる」という言葉に注目した。
年一回の株主総会であるがその年その年、質問の中身も
答える言葉にも確実に変化が見られ興味深い。
当社でも毎年、最低6~7人の質問があるが本日は一人で終わった。
一部の人間が問題を起こした中央青山監査法人を当社は使っていたが
株主から質問はなかった。発行可能株数を現行の
7億から10億に増やすことについても質問が無かった。
総会の後総会会場の隣室が用意され株主との懇親会が
開かれたが、業績が順調で配当も年15円と聞いて株主の
質問の矛先が鈍ったのかもしれないなとささやいているのが
聞こえた。
会場の前から3列目から総会開始直後の様子をスケッチした。〈了)
Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、11月1日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3 C0071 1905E
株式会社 かんぽうサービス ℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル6F(〒550-0002)
株主総会をのぞいた。
ぱらぱらっとご婦人の姿が見えたがお年寄りの株主が目立った。
当社OBがやぁー、やぁーと同窓会よろしく声を掛け合っている
いつもながらの光景が会場のそこそこで見られた。
当社はレーヨン事業からスタートした老舗の繊維メーカーである。
日本独自技術の合成繊維ビニロンのメーカーであることでもよく知られている。
ビニロンはいま話題のアスベスト代替素材として改めて脚光を浴びているようだ。
たまたま岡山事業所事故の影響で減収を余儀なくされたが原燃料高騰を
吸収して利益をだした。
ビニロンに限らず全体としても足元の業績はすこぶる好調である。
配当性向25%を基本として年15円配当を発表した。業績に連動した対応である。
報酬制度についても業績を反映して株主に見直し提案があった。
大部分の報告は会場正面に映し出されるスクリーンに従い
ナレータの説明がほとんどを占めた。ただ、グループとして
当社が対処すべき課題の項については直々に当社社長から
詳しい説明があった。
一口で言えば①量から質へ,②ひとのやれないことをやる、
③売り上げ1兆円を指向するというものであった。目先3年間は
GS-21戦略と位置づけ営業利益500億プラス100億を努力目標に
おいたと胸を張ったところが印象に残った。
連結ベースで海外の売上高が全体の43.5%に達したとの
報告がナレーションであった。これからの企業は国内にとどまらず
世界で認知される企業であることが生き残れるかどうかの
第一条件であろう。
説明が終わった後質問の時間が用意された。
ご質問はありませんかと議長が株主に促したあと、最初に立った
男性は次のように尋ねた。
取締役の報酬の限度額を現行の3億を4.5億にしたいというが
10人の取締役で割ると一人4,500万になる。日銀総裁より
多いでなないかと説明を求めた。
議長の社長は、デフレが収束しやがてインフレが始まる。
現在の報酬もそうだが上限額の6掛けと見てほしい。
あくまで枠取りであることをご理解願いたいとかわした。
質問者の言葉に日銀総裁という表現があったこと、議長の回答の
中に「インフレがはじまる」という言葉に注目した。
年一回の株主総会であるがその年その年、質問の中身も
答える言葉にも確実に変化が見られ興味深い。
当社でも毎年、最低6~7人の質問があるが本日は一人で終わった。
一部の人間が問題を起こした中央青山監査法人を当社は使っていたが
株主から質問はなかった。発行可能株数を現行の
7億から10億に増やすことについても質問が無かった。
総会の後総会会場の隣室が用意され株主との懇親会が
開かれたが、業績が順調で配当も年15円と聞いて株主の
質問の矛先が鈍ったのかもしれないなとささやいているのが
聞こえた。
会場の前から3列目から総会開始直後の様子をスケッチした。〈了)
Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、11月1日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3 C0071 1905E
株式会社 かんぽうサービス ℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル6F(〒550-0002)