ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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阪神なんば線車内風景(スケッチ&コメント)

2010-07-11 06:51:24 | スケッチ


阪神なんば線車内風景

江嵜企画代表・Ken



 昨日の土曜日、大阪に所用があり、阪神なんば線で、帰宅した。たまたま来た尼崎行き普通電車に乗車した。この日は甲子園球場で、試合開始午後6時の阪神・横浜戦ナイタ―があり、まだ午後4時半ごろだったが、なんば駅界隈は、野球ファンとそれと分かる雰囲気でむんむんしていた。

 乗った直後はまだ空いていたのを幸いに、尼崎までの約20分、あわただしく車内風景をスケッチした。次々客が乗り込んで来て、たちまち満員になった。前に人が立ちはだかるとスケッチはThe Endである。ご夫婦であろう、奥さんのカバンから、赤と黒それぞれの応援用の棒が顔を出していた。十分聞きとれないが、野球談議に花が咲いていたに違いない。

 その日は、南海本線「堺駅」から徒歩15分ほどのところにある喫茶「My Way」へ寄る機会があった。15年前の大震災のあとから懇意にしていただいているマスターご夫妻と久しぶりで歓談でき、楽しいひとときを過ごすことが出来るおまけまでついた。

 マスターは大のタイガースファンである。阪神なんば線が昨年3月開通し、堺駅から急行に乗れば難波まで約8分、快速急行に乗れば乗り換えなしに甲子園に難波から30分で着ける。堺の住人でも甲子園球場が随分近く感じられるようになったと話していた。

 関西には近鉄、南海、阪急、阪神、京阪がしのぎを削っている。一昨年秋、村上ファンド事件を発端に、阪急が阪神を吸収合併した。11日付けの日経朝刊に近鉄が苦戦していることや他の私鉄が軒並み客を減らしている。その中で阪神の利用客が6%伸びたとう記事を先の喫茶店で読んだ。明らかに「なんば線」効果であろう。

 平安遷都1300年記念行事ですでに150万人がイベント会場を訪れたという記事も先日読んだ。全国からバスを連ねて大極殿を見る。ついでに奈良の社寺を回る人が増えたのだそうだ。ところが肝心の奈良は宿泊施設に難がある。修学旅行などは京都で泊まる。奈良にお金が余り落ちないという話も聞いた。真にもったいない話である。

 歴史資産ということでは、堺にもザビエル公園や千利休、与謝野晶子ゆかりの場所がある。堺は中世の自由都市として鳴らした。堺は古墳の宝庫でもある。しかし現実はといえば、土地の人間が歴史資源を十分生かし切れていないと「My Way」のマスターが嘆いていた。

 関西の地盤沈下を嘆くのはたやすい。関西は歴史の宝庫である。京都と甲子園球場だけが人気をひとり占めするには余りにもったいない。昨晩のナイタ―はタイガースファンにはほろ苦い結果に終わった。ただ、ペナントレースは道半ばである。間もなく甲子園球場では夏の大会が始まる。「阪神なんば線」の経済効果はこれからも続くであろう。(了)

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