ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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ドル売り・ユーロ買い進み、ドル86円、ユーロ113円(学校で教えてくれない経済学)

2010-07-30 09:26:47 | 経済学
29日のNY外国為替市場で、ドル売りが進み、対ユーロで一時、1ユーロ=1.3106ドルまで値下がりした。ドルは対円でも売られ、1ドル=86.89~90円で取引された。円はユーロ高を受けて、1ユーロ=113.62~67円で取引された。

29日のWSJ紙によると、ユーロ相場は、5月のギリシャソブリン債リスクで売られて4年来の安値、1ユーロ=1.1876ドルを付けたあと徐々に値を戻していた。その後ストレステストをクリア、ドイツの景況感改善がユーロ買いを支えた。一方、米国景気の先行懸念が出て来た。FRB理事の二人がアメリカが「日本スタイル」デフレの危機にあると発言したなど米景気先行き不安が、ドル売りを誘っているとWSJ紙は解説していた。

29日のWSJ紙は、日本政府の中で、ドル売り・円買い介入の動きが取り沙汰されていると伝えた。同記事の中で、日本政府は2003~04年に15ケ月で35兆円規模の介入を実施した。その後介入の実績はない。介入はあり得ないとする専門家のコメントを紹介していた。

日本政府のドル買い・円売り介入をアメリカが賛成しない。中国が人為的な為替操作をしているとして米議会がいらだちを強めている。1日の為替取引が4兆ドル(86円換算:344兆円)を超えているなど事実上「制御不能」(out of control)であるとの見方が多い。

29日、NY株式市場では、NYダウは、一部ハイテク企業の予想を下回る決算を嫌気して一時100ドル以上下げていたが、金融株に買い戻しが入り、前日比30ドル安、10,467ドルで取引を終了したとブルームバーグ(NHK/BS「おはよう世界」)が紹介していた。
一方、NY原油(WTI)先物相場は、バレル1.37ドル高、78.36ドルで取引された。金先物はトロイオンス8ドル高、1,168ドルで取引された。プラチナ、パラジウムも上昇した。

近着のニューズウイーク(NW)誌日本版では、ドイツの5月の鉱工業生産指数が前年同月比12.4%上昇、IFO経済研究所が発表した企業景況感指数は07年以来最高水準を記録した。中国とアメリカ向けの輸出が伸びた。ドイツの銀行は、輸出で稼いだ資金をアメリカ、アイルランド、スペインの危険な銀行につぎ込んだと紹介していた。

NW誌は風刺マンガに1ページを割いている。フランスの警察当局者の談話として、エ―ルフランスの機内で142件の窃盗で逮捕された客室乗務員の女(47)が、「日本人は理想的な獲物だ。旅行の際、クレジットカードでなく大量の現金を円やユーロで持ち歩く。パリと東京を結ぶ便が狙われていた。」とフランスフィガロ紙に話したと紹介していた。

日本企業はこれ以上のユーロ安を懸念している。一方ユーロ安は日本人のヨーロッパ観光客を大いに刺激した。スイス鉄道が事故究明なしで再開した背景と関係していないか。(了)

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