報徳優勝:高校野球兵庫県大会
江嵜企画代表・Ken
雨で一日順延となった夏の高校野球兵庫大会の決勝戦が明石球場であり、報徳学園が昨年優勝校の関西学院に勝ち勢いに乗る市川を4-0で破り、14回目の優勝旗を手にした。炎天下にも関わらず大勢の高校野球ファンが詰めかけていた。
明石球場は明石城の中にある。明石城のニ対の櫓がJR明石駅のプラットホームから道一つ隔てて正面に見える。明石駅まで途中、進行方向、車窓左手に明石大橋、淡路島と続く。「次は明石、次は明石」の車掌の声が出たあたりで、右手を見れば、日本標準時、東経135度子午線の表示(明石天文科学館)が目に飛び込んで来る。
この日は、運よく三宮で新快速に接続した。住吉の自宅を出て45分で球場に着いた。お目当てのネット裏に席を見つけ、球場の様子をいつものようにスケッチした。手ぬぐいで
すっぽり頭を覆った姿を多く見かけた。日焼けを敬遠するからだろう、ご婦人の姿はさすがに少なかった。
報徳は試合巧者である。重要な試合には先取点が最大の武器となる。市川は先頭がヒットで出たが、いきなり訪れた好機を生かせなかった。報徳は、その裏、1死一、三塁で四番がセンター前にはじき返して1点を入れた。一方、市川は7回にも3連打したが、走塁ミスでゼロに終わった。
死者にムチは打ちたくない。しかし、ネット裏で選手を観察していると、素人の感想だが、何がなんでも優勝するんだと言う執念の差が、勝者と敗者の居場所を変えたと思う。報徳はヒットが出れば確実に2塁に走者を送った。そして、点をいれた4,6.7回それぞれで、1点をとることに集中していた。
報徳学園の甲子園での活躍が楽しみでならない。(了)