ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

待てると言うことは、それ自体、力である。若者よ、地力をつけよう(学校で教えてくれない経済学)

2010-07-20 09:29:03 | 経済学
大阪の茨木で自作農家をやりながら作家活動を続けておられる佐藤眞生さんから、昨日、メールで「野菜の種子のほぼ80%が外国産です」という記事をいただいた。「外国産の種子には適応力がない。地温だけで発芽はする。しかし、成長段階で気象変化に適応出来ない。」「野草は種子や球根そのものに予測能力があるようだ。予測出来るから、気象が安定するまで待てるのではないか。」のくだりに、正直、しびれましたと今朝、即返事した。

「予測能力があるから、待てる」というところがポイントであろう。今、日本に閉そく感が充満している。なぜなのか。先行きが予測出来ないから日本人の多くが待てなくなってしまっているのではないかと常々思っている。待てると言うことは、それ自体、力である。

以前NHKラジオ深夜便で、雑草の話が出た。「雑草には水もやらない。肥料もやらない。にもかかわらず、彼らはお互いが折り合いを付けて生活している。」と失礼ながらお名前は失念したが、その道の専門家の方が話しておられた。生き物は本来野生である。構い過ぎが、特に日本の多くの若者から精気を奪ってしまったのではないかと勝手に想像している。

週明けの19日、NYダウは、先週末の261ドル安の反動から、薄商いの中、56ドル高、10,154ドルで取引を終了した。この日はハイテク株とエネルギー株がリードした。ニ番底は回避できると一部の専門家が米ブルームバーグニュ-ス(NHK・BS)で解説していた。

NY外国為替市場では、このところ投機資金のリスク承知のドル売り・円買いの動きがやや後退、1ユーロ=1.29ドル台後半、1ドル=86円後半で、ドル円買い戻しの動きが見られるとテレビ東京の番組に出演した為替専門家が解説していた。一方WSJ紙は85台に入れば日本政府は円売り・ドル買い介入するとのさる専門家の見通しを紹介していた。

WSJ紙は、7月の米NAHB(住宅建設業者協会)が19日発表した7月の指数が、09年4月以来の低水準だった。住宅購入者に対する政府の税優遇措置の終了と9.7%台の高い失業率が影響していると書いていた。若者や稼ぎ頭が家でぶらぶらしている限り、借金して家を建てる気持ちが起こらない。財布のひもを緩めないのは自然の成り行きであろう。

原油(WTI)には下げると買い戻しが入る。この日は76.54ドルへ上げた。一方、ユーロ相場に連動して上げていた金先物相場はこの日も続落した。金相場先高を見越して持ち高を急激に上げていた。ユーロに対する悲観論がここへきて後退した影響かもしれない。

予測能力がついて来ると待つことが出来るようになるものだ。地力がついていないと、都合のいい時だけ寄って来て、旗色が悪くなると、その場をつい離れてしまう。若者よ、自力を付けよう。さもしい心根が透けて見えるような人間にだけにはならないで欲しい。(了)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする