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NY外国為替市場、一時、1ドル=82円後半までドル上昇、潮目の変化か?(学校で教えてくれない経済学)

2010-11-11 08:56:53 | 経済学
阪神青木駅の近くに川幅せいぜい10メートル程度の天上川という用水路のような川が六甲山から大阪湾へ流れている。そこへ満潮になるとボラの群れが海岸から500メートル近くまで登って来る。子供の魚が親の後をついて来ている。誰もボラを獲ろうとしない。なぜかと土地の人に聞いたら、大阪湾がヘドロの海で臭くて食えないからだと説明してくれた。

六甲山に棲んでいる猪が、子供連れで天井川を海岸近くまで降りて来ている。阪神間には熊は出ない。しかし、猪は街中を平気で徘徊している。ボラは昇り、猪は下る。ちょっとしたみものである。下手に感心ばかりしておれないが、それなりにいろいろなことを教えてくれる。

先日、阪急御影駅の山側に住んでおられる人が、最近土地の値段が下がって来ていると話していた。一部の動きかもしれいから軽率には言えないが、高齢化が進み、六甲の山麓近くに住んでおられる人が坂の上り下りに耐えられなくなり山を降りる方が増えて来ているからだと教えてくれた。猪は餌を獲れば山に帰る。人は足をやられると手も足も出ない。

少なくとも50年前は青木の海岸は白砂青松で有名だった。海岸を埋め立て、フェリ―乗り場を作ってから状況は一変した。そのフェリ―乗り場も採算悪化で閉鎖した。しかし、海はヘドロのままである。その結果、ボラが我がもの顔で天井川を上下するようになった。

最近の経済の話ではアメリカのドル垂れ流しである。ボラは臭くて食えない。米ドルには臭いはないが、ドル満タンのヘドロで食えないと言う点では似ている。アメリカはお札を刷り続ける。当然ドルの価値は下がる。煽りを食って値打ちのない円までが値上がりした。

G20がソウルで週末開かれる。10日付けのCNBC電子版を読んでいたら、声明文の打ち合わせの段階で、意見がまとまらない。部屋の外まで言い争う声が聞こえると書いていた。しかし、ここ数日のドルの動きを見ていると潮目に変化らしい兆候が見え隠れしている。

11日朝、NHK・BS「おはよう世界」(経済情報)に出演した三菱東京UFJ銀行の勝藤史郎氏は「10日のNYダウは前日比10ドル高,11,357ドルで小動きだった。一方、NY外国為替市場は、中国の金融引き締め発表を材料にドルが買われ、一時、1ドル=82円台後半までドルが値上がりした。金利も10年物米国債利回りが2.648%台へ回復した。ドル上昇、金利上昇の地合いが続きそうだ。」と大胆予測しておられた。

猟師は風を見る。漁師は潮を見る。ドルの風向きが急に変わったと見るのは早計だろう。しかし、ドルの潮目に微妙な変化が起こりつつあるのかもしれない。G20開催を前にした米・中の政治的パフォ―マンスの臭いはするが為替動向には目を離すことは出来ない。(了)

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