九州へ出かける前の週の木曜日に、近くの喫茶店で珍しく日本株が値上がりするとマスターに盛んに議論を吹きかけていた客人がいた。「気を付けて、頑張ってください。」と面白い表現でマスターが応じていた。
近くの喫茶店では、株の話はまず聞かない。そういうところで株の話が、ごく限られたケースとはいえ、出たことは、ある種変化である。客人の話を途中から聞いていると「カネ余り」が相場を押し上げると力説していた。「特にボロ株が面白い。優良株はその上をいく。」と確信犯的な言い草だった。調子に乗るなとマスターもつい口を挟みたくなったのだろう。
18日、NY株式市場は、GMの売り出し価格33ドルの6%高、35ドルで値がついたとハシャイでいた。GMのクリス・リテルCFOは、「まだやるべきことは多い」とCNBCテレビのインタビューに答えていた。当事者としては当然だろう。米FRBのGM株持ち分は国有化時の60.8%が36.9%へ減少したと今朝のテレビ東京の番組で紹介していた。
来週からクリスマスシーズン入りする。今年はオンライン・ビズネス増に対する期待感が特に高まっている。25ドル以上買えば「配送無料」に加えて返品にも無料配送するという謳い文句も売り上げ増に貢献するとウオルマートを例に挙げていた。この日は運送会社のUPS社,フェデックス社の株価が上げたとテレビ東京の番組で解説していた。
「NHKおはよう世界」(経済情報)に今朝、出演した大和証券キャピタル、長谷川誠氏は「NYダウは、前日比173ドル上げた。①アイルランド信用不安が後退した、②フィラデルフィア連銀の景気指標が予想外に良かった、③GMが1年半ぶりに再上場され、好スタートを切ったことなどを材料に、前日まで下げていた反動も手伝って、買いが入った。クリスマス商戦が活況となれば今年最後の上昇となる。」と強気の見通しを展開していた。
NY為替市場で、一時、1ドル=83円台後半までドルが買われた。NY時間取引時間では1ドル=83.51~55円でドル高・円安状態で取引されている。テレビ東京に出演した住友信託、藤田善嗣氏は「ドル円相場は米2年債利回りと連動している。為替は短期金利で見る方が分かり易い。当面、ドル高・円安が続くが、米金利上昇に一服感が出てくれば、再びドル安の流れに戻る。」と予測していた。
G20の会合以降ドルに「売りづらい」機運が生まれた。日本株のこのところの上昇もドル高・円安を好感した流れに乗っている。円が強いから円高になったのでない。ドルが量的緩和をはやして下げた結果、反動的に円が買われたにすぎない。サメ(アメリカ)とコバンザメ(日本)の関係と似ている。サメ(ドル)の動き次第である点に留意したい。(了)
近くの喫茶店では、株の話はまず聞かない。そういうところで株の話が、ごく限られたケースとはいえ、出たことは、ある種変化である。客人の話を途中から聞いていると「カネ余り」が相場を押し上げると力説していた。「特にボロ株が面白い。優良株はその上をいく。」と確信犯的な言い草だった。調子に乗るなとマスターもつい口を挟みたくなったのだろう。
18日、NY株式市場は、GMの売り出し価格33ドルの6%高、35ドルで値がついたとハシャイでいた。GMのクリス・リテルCFOは、「まだやるべきことは多い」とCNBCテレビのインタビューに答えていた。当事者としては当然だろう。米FRBのGM株持ち分は国有化時の60.8%が36.9%へ減少したと今朝のテレビ東京の番組で紹介していた。
来週からクリスマスシーズン入りする。今年はオンライン・ビズネス増に対する期待感が特に高まっている。25ドル以上買えば「配送無料」に加えて返品にも無料配送するという謳い文句も売り上げ増に貢献するとウオルマートを例に挙げていた。この日は運送会社のUPS社,フェデックス社の株価が上げたとテレビ東京の番組で解説していた。
「NHKおはよう世界」(経済情報)に今朝、出演した大和証券キャピタル、長谷川誠氏は「NYダウは、前日比173ドル上げた。①アイルランド信用不安が後退した、②フィラデルフィア連銀の景気指標が予想外に良かった、③GMが1年半ぶりに再上場され、好スタートを切ったことなどを材料に、前日まで下げていた反動も手伝って、買いが入った。クリスマス商戦が活況となれば今年最後の上昇となる。」と強気の見通しを展開していた。
NY為替市場で、一時、1ドル=83円台後半までドルが買われた。NY時間取引時間では1ドル=83.51~55円でドル高・円安状態で取引されている。テレビ東京に出演した住友信託、藤田善嗣氏は「ドル円相場は米2年債利回りと連動している。為替は短期金利で見る方が分かり易い。当面、ドル高・円安が続くが、米金利上昇に一服感が出てくれば、再びドル安の流れに戻る。」と予測していた。
G20の会合以降ドルに「売りづらい」機運が生まれた。日本株のこのところの上昇もドル高・円安を好感した流れに乗っている。円が強いから円高になったのでない。ドルが量的緩和をはやして下げた結果、反動的に円が買われたにすぎない。サメ(アメリカ)とコバンザメ(日本)の関係と似ている。サメ(ドル)の動き次第である点に留意したい。(了)