競秀峰(青の洞門)風景
江嵜企画代表・Ken
友人のTさんのはからいで青の洞門、宇佐神宮参拝、芥屋の大門との一年振りの再会も実現、思い出深い九州あしかけ3日の旅を満喫した。
「青の洞門」では、山国川に沿って禅海がノミとツチで30年かけて素掘りしで出来た洞窟がそのまま残っている。大勢の観光客が訪れていた。
上まで登ったら展望が効きますよ、とKさんに促され、きつい勾配の山道を息を切らせながら40分ほど登った。正面に競秀峰が見える岩場があり、腰をおろして20分ほどかけてスケッチした。
山道を登る途中には、岩のくぼみには大小さまざまの羅漢さんが祭られていた。その数が半端でない。なかに三角形の岩のくぼみの前に祭られた羅漢さんもあった。女陰信仰の証ですとKさんが解説してくれた。
青の洞門のあと宇佐神宮を参拝した。一度是非訪れてみたいと思っていた場所である。境内裏手にあった駐車場に車を止めた。平日のせいかほとんど人気がない。
お伊勢さんには冷涼な緊張感がある。宇佐神宮は伊勢神宮に次ぐ皇室第二の宗廟。神殿が朱漆塗である。朱塗りの多くの摂社、末社が境内に続く。
宇佐神宮に、厳かさのなかにも人のぬくもりのような暖かさを感じた。樹齢800年を超えるという楠に出会った。
宇佐神宮は、国東半島の付け根、瀬戸内海から関門を経由して玄界灘に通じる海外航路として重要な位置を占める。小倉街道筋の宿場町としても大いに栄えたと神宮の解説書にあった。
大分県宇佐市南宇佐亀山2859が鎮座地である。神代より筑紫の莬狭(うさ)の国の中心にあった八幡宮の総本社。明治4年、宇佐宮、八幡宇佐宮が宇佐神宮と改め官幣大社に列した。
フリー百科事典:ウイキぺディアによると、九州最大の荘園領主。神人(じにん)による武装もしていたため近郊の有力武士としばしば敵対している。キリシタン大名の大友宗麟に焼き打ちされたとあった。
別府温泉で一泊した。街中を湯けむりが立ち込め、大勢の観光客が大型バスでやって来ていた。こう言う風景を見ていると日本のどこに不景気風が吹いているのかと思う。数字だけのGDP統計にいかほどの意味があるのかとTさんとも語りあった。
翌朝、旧火山の間をくぐりぬけて大分から高速道路を一路西進、思いがけずも芥屋の大門と再会、途中、船越海岸でかき、サザエの塩焼きを堪能して、JR博多駅発夕方5時4分発のひかりで帰路についた。(了)