この「診断即治療」は、 FC2ブログ にも転載しています。
ビフォー
アフター
「手を後ろに回すと左肩が痛くて上に挙げられません」と言う方の話です。
このところずっと臨床を書いているのですが、きのうはクタクタになるぐらい忙しすぎて写真を1枚も撮ることができませんでしたので、何日か前に撮影した写真を掲載します。
上の写真を見ると一目瞭然ですので、症状については解説も要らないと思います。
ただ、治療師が見ると、「どんな方法で治療したのだ」とか、「もっといい治療法がある」とか、「私ならもっと大きな変化を見せることができる」という意見があると思います。
なので、ちょっとだけ治療法の説明をします。
この治療法は、現在開発中の治療法で、仮称を「上肢整体鍼」と呼んでいます。
経絡は心包経を使うのですが、普通の心包経にはない経穴を使います。
肩関節は、肺経、大腸経、心包経、三焦経、心経、小腸経の6つの経絡が流れていますし、七星論で観ると、「水:腎・膀胱」も関係してきます。
さらに、筋・骨格系で考えますと、上部胸椎や頚椎、およびそれらにつながる筋肉や腱も関係してくるので、かなり複雑になってきます。
さらに追及すると、肩関節に関係する筋肉の起始停止は、脊椎、鎖骨、肋骨、橈骨、尺骨も関係してくるので、考えること自体が面倒臭くなってきます。
そんな場合はどうするのかと言うと、肩関節だけに限りませんが、私は「痛みの原因を探る方法」として以下のような方法を使います。
① 関節を動かしてみて、どの角度に動きにくいかを調べる
② 動きにくい角度の経絡や筋肉との関係を考える
③ 経絡と考えたなら、どの経絡が絡んでいるかを考える
④ 考えた経絡を指で刺激して変化が出るかどうかを観る
⑤ 経絡でないと思われた場合は、関連する筋肉を指で刺激して観る
(同時に関連する関節も動かしてみます)
(神経支配を考えることもあります)
⑥ 経絡や筋骨で変化のあったほうを選び、刺激部位を考える
⑦ 探した刺激部位に指先で刺激を与えて治療効果を調べる
⑧ 治療効果があったら、(鍼のできる人なら)軽く鍼をする
筋骨が原因の場合は、関節や筋肉を調整します
⑨ 根本的な治療として六臓六腑を整える
この方法は、徒手療法でも鍼灸治療でも使えるので、よく使います。
ただし、上記に「考える」と書いてありますが、時間にすると瞬時になるので、傍で見ている人にすれば、「前から知っていたように見える」と思います。
具体的に言いますと、
「ああ、こうすると痛いんですね」と言いながら、どこに刺激を与えるかを決めているのです。
つまり、話をしながら刺激部位を決めているわけです。
ほんとに瞬時です。
0.0何秒です。
もちろん、ちょっと時間がかかる場合もあるので、何十秒かかかることもありますが、それでも傍でみていては「考えている」なんてわからないと思います。(^ワ^)
さて、上の写真の方ですが、前腕に軽く鍼をしたら、写真のように後ろで腕が挙がるようになり、ご本人が、
「ちょっとだけ痛みは残っていますが、これだけ動くんだから、いいでしょう」と、納得してくれたようでした。
私も、「他の治療をしている間にはほとんど治まるだろうし、治らなければ後でやればいい」と考えていたので、他の治療に移りました。
5月27日の臨床実践塾 では、このテクニックと、「鼠径部の痛みの治し方」を公開しますが、「鼠径部の痛みの治し方」があまりに簡単過ぎて、参加者に怒られるのではないかと心配しています。
ほんとに簡単な方法で、自分でできる方法なので、受講した瞬間なら、おそらく、
「ええーっ? これだけ?」と思うかも知れません。
しかし、私もいろいろな治療法の勉強をしてきたのですが、今までこんな治療法がなかったのです。
だから、参加する方は怒らないでくださいね。(^_^;)
ビフォー
アフター
「手を後ろに回すと左肩が痛くて上に挙げられません」と言う方の話です。
このところずっと臨床を書いているのですが、きのうはクタクタになるぐらい忙しすぎて写真を1枚も撮ることができませんでしたので、何日か前に撮影した写真を掲載します。
上の写真を見ると一目瞭然ですので、症状については解説も要らないと思います。
ただ、治療師が見ると、「どんな方法で治療したのだ」とか、「もっといい治療法がある」とか、「私ならもっと大きな変化を見せることができる」という意見があると思います。
なので、ちょっとだけ治療法の説明をします。
この治療法は、現在開発中の治療法で、仮称を「上肢整体鍼」と呼んでいます。
経絡は心包経を使うのですが、普通の心包経にはない経穴を使います。
肩関節は、肺経、大腸経、心包経、三焦経、心経、小腸経の6つの経絡が流れていますし、七星論で観ると、「水:腎・膀胱」も関係してきます。
さらに、筋・骨格系で考えますと、上部胸椎や頚椎、およびそれらにつながる筋肉や腱も関係してくるので、かなり複雑になってきます。
さらに追及すると、肩関節に関係する筋肉の起始停止は、脊椎、鎖骨、肋骨、橈骨、尺骨も関係してくるので、考えること自体が面倒臭くなってきます。
そんな場合はどうするのかと言うと、肩関節だけに限りませんが、私は「痛みの原因を探る方法」として以下のような方法を使います。
① 関節を動かしてみて、どの角度に動きにくいかを調べる
② 動きにくい角度の経絡や筋肉との関係を考える
③ 経絡と考えたなら、どの経絡が絡んでいるかを考える
④ 考えた経絡を指で刺激して変化が出るかどうかを観る
⑤ 経絡でないと思われた場合は、関連する筋肉を指で刺激して観る
(同時に関連する関節も動かしてみます)
(神経支配を考えることもあります)
⑥ 経絡や筋骨で変化のあったほうを選び、刺激部位を考える
⑦ 探した刺激部位に指先で刺激を与えて治療効果を調べる
⑧ 治療効果があったら、(鍼のできる人なら)軽く鍼をする
筋骨が原因の場合は、関節や筋肉を調整します
⑨ 根本的な治療として六臓六腑を整える
この方法は、徒手療法でも鍼灸治療でも使えるので、よく使います。
ただし、上記に「考える」と書いてありますが、時間にすると瞬時になるので、傍で見ている人にすれば、「前から知っていたように見える」と思います。
具体的に言いますと、
「ああ、こうすると痛いんですね」と言いながら、どこに刺激を与えるかを決めているのです。
つまり、話をしながら刺激部位を決めているわけです。
ほんとに瞬時です。
0.0何秒です。
もちろん、ちょっと時間がかかる場合もあるので、何十秒かかかることもありますが、それでも傍でみていては「考えている」なんてわからないと思います。(^ワ^)
さて、上の写真の方ですが、前腕に軽く鍼をしたら、写真のように後ろで腕が挙がるようになり、ご本人が、
「ちょっとだけ痛みは残っていますが、これだけ動くんだから、いいでしょう」と、納得してくれたようでした。
私も、「他の治療をしている間にはほとんど治まるだろうし、治らなければ後でやればいい」と考えていたので、他の治療に移りました。
5月27日の臨床実践塾 では、このテクニックと、「鼠径部の痛みの治し方」を公開しますが、「鼠径部の痛みの治し方」があまりに簡単過ぎて、参加者に怒られるのではないかと心配しています。
ほんとに簡単な方法で、自分でできる方法なので、受講した瞬間なら、おそらく、
「ええーっ? これだけ?」と思うかも知れません。
しかし、私もいろいろな治療法の勉強をしてきたのですが、今までこんな治療法がなかったのです。
だから、参加する方は怒らないでくださいね。(^_^;)