ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

膝の内側が痛い。古傷への治療も巨鍼療法が効く! (5/27の臨床実践塾準備)

2018-05-21 13:22:54 | 診断即治療と虹彩学
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写真① 「この奥が痛い!」


写真② 大腿四頭筋と、新たに痛みが出た部位



「言うのを忘れていましたが、10年前に自転車で転んで左膝を強く打ち、病院では一応治ったと言われたのですが、座っていると膝の内側が痛くなってくるんです。何とかなります?」と言う方がいました。

「膝の内側って、どこら辺ってわかりますかね?」と聞くと、

「ここです。この内側が痛むのです」と指で差し示してくれたので、

「ちょ、ちょ、ちょっと待って、写真撮らせてください」と写真を撮りました。

それが写真①ですが、写真を撮っておくと、何年か経ってからも簡単に思い出すことができるので便利です。
しかし、ご本人が嫌がる場合は撮りません。
しかし、このような特殊(古傷)な場合は、できるだけ写真を撮らせてもらうようにしています。

さて、その治療ですが、この場合は、膝を強く打っているので、その時に大腿四頭筋の腱が傷ついて痙縮を起こしていることが想像されます。
即ち、その膝蓋骨の下で大腿四頭筋の腱が損傷したままになってることが想像されるわけです。

※大腿四頭筋は、膝関節を伸展する筋肉群の総称で、大腿直筋・中間広筋・外側広筋・内側広筋の四つで構成されています。(上のイラストでは中間広筋が大腿直筋の下に隠れているので見えません)
この四つの筋肉の停止部は、4つとも膝蓋骨に付着して、一つの腱を形成して、脛骨粗面に付着して、膝を伸展します。
青く塗ったところが「膝蓋骨」です。 (写真②を参照)

ですから、大腿四頭筋の腱の代謝を上げて、痙縮を解いてあげる必要があるわけです。
しかし、そこは膝蓋骨の下ですので、上手く鍼を刺す必要があります。
そこで、写真①で、本人が指をさしている角度から、膝蓋骨と並行に5番鍼を刺しました。

~~~ それから一週間後 ~~~、

「膝はどうなりました?」と聞くと、

「ああ、ここは痛みがなくなったのですが、こんどはここに痛みが出てきました」と言うので、「しめた!」と思いました。

何が「しめた!」かと言いますと、私も駆け出しのころは、鍼が上手く使えないので、徒手療法で治療するのが多かったのです。
その頃、この方の今の症状と同じように訴えている方がいました。
その時は、手技療法を使って3回ぐらいで治したのです。

その時使った手法は、膝蓋骨を上から下に押して、大腿直筋を伸ばして治しました。
もう30年ほど前になると思いますが、病院でも治療法がないと言われていたので、「絶対治してやる」と考えながら治療したのを今でも鮮明に覚えています。

つまり、大腿直筋の腱を正常に戻すことができれば治せると考えたわけです。
かなり適当な考え方かも知れませんが、その頃はネットもないし、ましてや駆け出しの身分なので、一生懸命考えるしかなかったのです。
しかし、その後、大腿直筋の異変を何人か治療したことがあるので、今回は自信をもって治療に当たることができました。

それで、その方が示した部位(写真②で「ここに痛みが」と示した部位)を、触ってみると、明らかに大腿直筋の腱が硬くなっていました。
なので、、そこを緩めれば完治するなと思ったわけです。
そして、写真②の黄色く塗られた部位に、巨鍼で直刺しました。

で、巨鍼を触って、手応えを観たら、大腿直筋がバッチリ巨鍼を掴んでいましたので、「これでOKだな!」と、巨鍼を抜鍼し、大腿直筋の緩み具合を観ると、バッチリでした。
そして、
「上手くいったようですよ、触ってみて!」とご本人に触ってもらったのですが、「わからない」というような顔をしていました。
それはそうですよね。
それがわかるならベテランの治療師になれるはずですから。(^_^;)

でも大丈夫です。
これで治っています。
ご本人にも痛みの出る角度で座ってもらって確認したのですが、問題ありませんでした。

巨鍼療法は、長い距離を通すのが一般的ですが、こういう場合は、1~2㎝で十分なのです。
では、普通の細い毫鍼ではできないのかと考えると思いますが、仮に細い鍼を使うなら、その部位に5~6本刺さなければならないので、けっこう痛いだろうし、鍼が細いので曲がってしまい、期待するほどの効果は望めないです。

5月27日の臨床実践塾 では、この記事のような直刺ではないのですが、1~2㎝でも劇的効果を出す方法を解説し、参加者に対象者がいれば、その臨床方法まで見せることができると思います。

参加者は、きっと巨鍼の威力に驚きますよ! (^ワ^)

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