ロシア、サウジ原油増産再開懸念で欧州市場で原油相場続落、イタリア政情不安からユーロ売り進む(学校で教えてくれない経済学）

メモリアルデー米祝祭日で28日のNY市場はお休み。28日付ブルームバーグはイタリア政情不安とそれに伴うユーロ売り、ロシアとサウジが原油減産解禁による増産懸念からブレント、WTI共に先安と伝えた。29日朝放送のNHK/BS「ワールド日ニュース」では韓国KBSは「米朝双方の実務者協議で米朝主脳会談開催に向けて準備が進んでいる。板門店では「非核化」がテーマ、シンガポールでは会談場所、治安などが協議される。」と伝えた。英BBCは「イタリアで大統領が親EUのコッタレッリ氏をEU首相に指名した。しかし、反EU派が多数のイタリア議会が承認しなければ遅くとも今年秋には再総選挙の可能性が高まる。イタリア政局不安からユーロ安が進んでいる」と伝えた。

28日付ブルームバーグ電子版は「欧州市場でブレント相場がバレル80ドルから75ドルへ、WTI相場が直近高値バレル72ドルから先週末同66ドルまで急落した。ノバク、ロシア石油相は「ロシアは減産を緩和する」と語った。サウジアラビアも増産に転換する。実施は6月生産分からであるが相場は先取りして値下がりを始めた。プーチンロシア大統領は先週ロシアで開かれた経済フオーラムでバレル60ドル台の原油相場で安定すると語った。」と伝えた。OPEC加盟国は減産継続でアメリカがシエールガス増産によりシエアが奪われるとの懸念が強い。2014年、アメリカとシエア争いの結果、バレル100ドルの原油が同27ドルまで急落した苦い経験があるため、今回のOPEC増産シフトを危惧する見方もあるとブルームバーグは書いた。

外国為替市場で28日、ユーロが一時対ドルで1ユーロ＝1.1650ドルまで売られた。対円でもユーロは売られ1ユーロ＝127.20円で取引された。円は対ドルで1ドル＝109.41円で取引された。イタリア政情不安からユーロに売られやすい地合いが継続とブルームバーグニュースは伝えた。その他通貨では急落していたトルコリラは、トルコ中央銀行が政策金利を16.5％へ引き上げ決定後持ち直した。トルコリラに加えてアルゼンチンペソなど新興国通貨が、アメリカの金融政策が利上げ方向であることから売られやすい状況が続いている。

29日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」でカタール、アルジャジーラは「EU委員会はイラン核合意をEU委員会が順守することはＥＵ，イラン双方の利益に合致するとして承認可決した。」と伝えた。アルジャジーラは「イラン外相はインドを訪問、インド外相と会談した。インド外相は「イラン核合意をインドは尊重すると述べた。インド外相はインドの後、中国訪問する。」と伝えた。ドイツZDFは「EU委員会は28日、使い捨てプラスチック製品の規制強化を決めた。世界で年間50万トンの使い捨てゴミが海底で多くの被害をもたらしている。2025年をめどに90％削減を目標とする。使い捨てプラスチックにはナイフ、皿、ストロー等が含まれる。」と伝えた。フランスF2は「マクロン大統領は転落寸前の幼児救出のマリからの移民の男性「スパイダーマン」にフランス市民権を与えた。野党はフランスの移民政策を自らの人気取りに使うことは許されないと反対した。」と伝えた。(了)