NY 原油 先物相場(WTI)が、一時、バレル119.90ドルを記録、結局、前日比1.89ドル高い、119.37ドルで取引を終了した。ドバイ原油(重質油)も値を上げ、バレル115.95ドルで取引された。
ナイジエリアでのパイプライン攻撃、英国でのストライキ、OPECによる原油増産に対する消極的発言など供給不安に加えて、IEA(国際エネルギー機関)が、2008年の世界原油需要が、日量130万増加するとの発表や、3月の中国の石油輸入が日量400万バレルを超えた材料を蒸し返している。
この日の原油相場上昇には、ドル相場が、1ユーロ=1.6020ドルと新高値を更新したことも影響した。NY外国為替市場で、ドルは対ユーロで売られ、一時、1ユーロ=1.6020ドルを記録した。結局、1ユーロ=1.5984ドルで取引された。
NY株式市場で、原油がバレル120ドル直前まで値上がりしたことを嫌気した売りが出て、NYダウは、前日比104ドル安、12,720ドルで取引を終了した。この日の株価下落には、米国の3月の中古住宅販売件数が2%減、年率490万件へ落ちたことも影響した。
原油高を嫌気して、弱気見通しを発表した米化学メーカー大手のDuPont、ガソリン先高を連想して、AmericanExpress、GeneralMotorsの株価が値下がりした。特に、航空株の値下がりがきつく、米航空大手、UALの株価は37%値下がりした。Continenntal Airalines ,DeltaAirlinesそれぞれ17%値下がりした。
WSJ紙によれば、1980年4月につけた原油の過去最高値を2008年3月のインフレ率を勘案して計算すれば、バレル104.15ドルである。4月22日の相場は、その水準を15.22ドル、14.6%上回っていると紹介していた。
インフレとはドルの目減りのことである。値段は物の需給で決まることは、経済学のイロハであるが、原油、穀物、鉄鉱石、非鉄金属がドル建て表示であるため、ドルが対ユーロで値下がり懸念が出るたびに、投機資金が商品市場へ流れる傾向が定着している。
フランス中央銀行のChristianNoyer総裁が、4月22日、「ECB(欧州中央銀行)の利上げ案が、テーブルの上に置かれている。2009年にインフレ率を2%以下に抑えるために利上げされるだろう。」と発言したと今朝のWSJ紙は紹介している。
米国は、中古住宅販売高が減少したと発表したことで、4月30日に開かれる米FOMC(連邦公開市場委員会)で再利下げのお膳立てが整ったとの見方が強い。米国が利下げして、ヨーロッパが利上げすれば、米欧4.0% 対2.25%で、1.75%の金利差が、さらに拡大する。
お金は、本来、臆病な生き物である。安全志向が、からだの中まで浸透している。本能的に、安全な場所、安全な資産、安全な通貨への移動を繰りかえしている。
無精卵を抱いていてもヒヨコは生まれない。ところが、日本人は、一度、決めたらテコでも動かないことを美徳とするところがある。中曽根総理は、風見鶏と呼ばれて、揶揄された。動くことで、全人格が否定される。「海ゆかば」を歌いながら、多くの若者が藻屑と消えた。
カチカチ山の童話を子供に読ませない親が増えた。因幡の白兎の教えも示唆に富んだ話である。大きく変わるから大変と書く。大変な時代なのに、日本人は動こうとしない。(了)
ナイジエリアでのパイプライン攻撃、英国でのストライキ、OPECによる原油増産に対する消極的発言など供給不安に加えて、IEA(国際エネルギー機関)が、2008年の世界原油需要が、日量130万増加するとの発表や、3月の中国の石油輸入が日量400万バレルを超えた材料を蒸し返している。
この日の原油相場上昇には、ドル相場が、1ユーロ=1.6020ドルと新高値を更新したことも影響した。NY外国為替市場で、ドルは対ユーロで売られ、一時、1ユーロ=1.6020ドルを記録した。結局、1ユーロ=1.5984ドルで取引された。
NY株式市場で、原油がバレル120ドル直前まで値上がりしたことを嫌気した売りが出て、NYダウは、前日比104ドル安、12,720ドルで取引を終了した。この日の株価下落には、米国の3月の中古住宅販売件数が2%減、年率490万件へ落ちたことも影響した。
原油高を嫌気して、弱気見通しを発表した米化学メーカー大手のDuPont、ガソリン先高を連想して、AmericanExpress、GeneralMotorsの株価が値下がりした。特に、航空株の値下がりがきつく、米航空大手、UALの株価は37%値下がりした。Continenntal Airalines ,DeltaAirlinesそれぞれ17%値下がりした。
WSJ紙によれば、1980年4月につけた原油の過去最高値を2008年3月のインフレ率を勘案して計算すれば、バレル104.15ドルである。4月22日の相場は、その水準を15.22ドル、14.6%上回っていると紹介していた。
インフレとはドルの目減りのことである。値段は物の需給で決まることは、経済学のイロハであるが、原油、穀物、鉄鉱石、非鉄金属がドル建て表示であるため、ドルが対ユーロで値下がり懸念が出るたびに、投機資金が商品市場へ流れる傾向が定着している。
フランス中央銀行のChristianNoyer総裁が、4月22日、「ECB(欧州中央銀行)の利上げ案が、テーブルの上に置かれている。2009年にインフレ率を2%以下に抑えるために利上げされるだろう。」と発言したと今朝のWSJ紙は紹介している。
米国は、中古住宅販売高が減少したと発表したことで、4月30日に開かれる米FOMC(連邦公開市場委員会)で再利下げのお膳立てが整ったとの見方が強い。米国が利下げして、ヨーロッパが利上げすれば、米欧4.0% 対2.25%で、1.75%の金利差が、さらに拡大する。
お金は、本来、臆病な生き物である。安全志向が、からだの中まで浸透している。本能的に、安全な場所、安全な資産、安全な通貨への移動を繰りかえしている。
無精卵を抱いていてもヒヨコは生まれない。ところが、日本人は、一度、決めたらテコでも動かないことを美徳とするところがある。中曽根総理は、風見鶏と呼ばれて、揶揄された。動くことで、全人格が否定される。「海ゆかば」を歌いながら、多くの若者が藻屑と消えた。
カチカチ山の童話を子供に読ませない親が増えた。因幡の白兎の教えも示唆に富んだ話である。大きく変わるから大変と書く。大変な時代なのに、日本人は動こうとしない。(了)
(学校で教えてくれない経済学)
NY原油先物相場(WTI)が、4月21日、バレル79セント上げ、117.48ドルと7日連続で上昇し、史上最高値更新して取引を終了した。
ナイジェリアでの武装勢力によるパイプライン攻撃、イエーメン沖で、日本郵船のタンカーが海賊に襲撃されたこと、メキシコの今年1~3月期生産が7.8%減と、いずれも供給不安が値上げの材料に使われた。一進一退が続きそうだが、高値圏での推移が予測される。
NY外国為替市場で、米国最大手銀行のBank of Americaの1~3月期決算で、純利益が、前年同期比77%度減との発表が材料とされ、ドルが主要通貨に対して売られた。ドルは、対ユーロで1ユーロ=1.5910ドル、対円では、1ドル=103.25円で取引された。
バンカメ決算発表を受け、NY株式市場は、サブプライム問題に対する警戒感が台頭、前日比24ドル安の12,825ドルで取引を終了した。今回の決算が、クレジットカード焦げつきに伴う損失増加から、金融不安が、米個人消費にも陰を落としていることを再認識させたようだ。ただ、3月10日、ベアスターンズ証券救済後、流れは明らかに陽転している。
日本では、お金の話をすることは卑しいことだと、子供の頃から、刷り込まれている。近くの喫茶店でも、原油も為替も、いわんや、NY株式の話は、市民権を得ていない。当然、タブーである。ホリエモン事件も責任の一端を担っている。
それでも、最近は、ガソリンの値段が、レギュラーが、どの店はリッター130円を切った,切らぬで、話題にされるようになった。ガソリン税が元に戻れば、為替レートにもよるが、値段が150円台へ簡単に戻るだろう。日本人はおとなしいから粛々と150円を払うだろう。
日本画教室で金の話をする人がまれにいる。日本画の材料に金泥が使われるからである。金相場が、一時、トロイオンス1000ドルを突破した後、現在調整を入れて920ドル近辺にあるが、日本円ではグラム3200円を越えてきた。つい2~3年前、1500円前後だった。
喫茶店で、株式の話題が出なくとも、投資信託で損をしたという人が時々いる。株は怖いから手を出せないが、投資信託というオブラートにつつむと、日本人は警戒心をなくす。ところが、昨年秋以降の日本株急落で、一番の被害者が投資信託を安心して買った人であることがだんだん明るみに出てきた。他人任せにしてひとの話を鵜呑みに出来ない好例である。
為替の話は、海外旅行に出かけるときは、否応なしに巻き込まれる。ヨーロッパならユーロであるが、銀行レートでの買いとなると167円出さないと1ユーロが買えない。日本円は対円では1ドル=103円前後で円高だが、対ユーロでは大幅な円安である。
原油の話では、ガソリンに限らない。季節はずれの野菜や果物が街に溢れている。贅沢極まりないが、慣れとは怖い。温室栽培のお陰だが、最近の都会の子供は、きゅうり、イチゴが一年中、出来ると信じている。お金をいくら出しても食べられない時代が来るだろう。
中国の話では、例の中国餃子の話題だが、新聞に、急に載らなくなった。中国から恩家宝さんがお見えになるせいでもあるまいが、自粛もここまで行き渡ると気味が悪い。からだに害になるものは悪い。悪いものは悪い。臭いものに蓋をしても匂いまでは、ごまかせない。
自分の健康は自分で守る。この当たり前のことが、なかなか守られていない。日本は、国が信用できない情けない国である。なけなしのお金も、自分で守る心得が大切だろう。(了)
NY原油先物相場(WTI)が、4月21日、バレル79セント上げ、117.48ドルと7日連続で上昇し、史上最高値更新して取引を終了した。
ナイジェリアでの武装勢力によるパイプライン攻撃、イエーメン沖で、日本郵船のタンカーが海賊に襲撃されたこと、メキシコの今年1~3月期生産が7.8%減と、いずれも供給不安が値上げの材料に使われた。一進一退が続きそうだが、高値圏での推移が予測される。
NY外国為替市場で、米国最大手銀行のBank of Americaの1~3月期決算で、純利益が、前年同期比77%度減との発表が材料とされ、ドルが主要通貨に対して売られた。ドルは、対ユーロで1ユーロ=1.5910ドル、対円では、1ドル=103.25円で取引された。
バンカメ決算発表を受け、NY株式市場は、サブプライム問題に対する警戒感が台頭、前日比24ドル安の12,825ドルで取引を終了した。今回の決算が、クレジットカード焦げつきに伴う損失増加から、金融不安が、米個人消費にも陰を落としていることを再認識させたようだ。ただ、3月10日、ベアスターンズ証券救済後、流れは明らかに陽転している。
日本では、お金の話をすることは卑しいことだと、子供の頃から、刷り込まれている。近くの喫茶店でも、原油も為替も、いわんや、NY株式の話は、市民権を得ていない。当然、タブーである。ホリエモン事件も責任の一端を担っている。
それでも、最近は、ガソリンの値段が、レギュラーが、どの店はリッター130円を切った,切らぬで、話題にされるようになった。ガソリン税が元に戻れば、為替レートにもよるが、値段が150円台へ簡単に戻るだろう。日本人はおとなしいから粛々と150円を払うだろう。
日本画教室で金の話をする人がまれにいる。日本画の材料に金泥が使われるからである。金相場が、一時、トロイオンス1000ドルを突破した後、現在調整を入れて920ドル近辺にあるが、日本円ではグラム3200円を越えてきた。つい2~3年前、1500円前後だった。
喫茶店で、株式の話題が出なくとも、投資信託で損をしたという人が時々いる。株は怖いから手を出せないが、投資信託というオブラートにつつむと、日本人は警戒心をなくす。ところが、昨年秋以降の日本株急落で、一番の被害者が投資信託を安心して買った人であることがだんだん明るみに出てきた。他人任せにしてひとの話を鵜呑みに出来ない好例である。
為替の話は、海外旅行に出かけるときは、否応なしに巻き込まれる。ヨーロッパならユーロであるが、銀行レートでの買いとなると167円出さないと1ユーロが買えない。日本円は対円では1ドル=103円前後で円高だが、対ユーロでは大幅な円安である。
原油の話では、ガソリンに限らない。季節はずれの野菜や果物が街に溢れている。贅沢極まりないが、慣れとは怖い。温室栽培のお陰だが、最近の都会の子供は、きゅうり、イチゴが一年中、出来ると信じている。お金をいくら出しても食べられない時代が来るだろう。
中国の話では、例の中国餃子の話題だが、新聞に、急に載らなくなった。中国から恩家宝さんがお見えになるせいでもあるまいが、自粛もここまで行き渡ると気味が悪い。からだに害になるものは悪い。悪いものは悪い。臭いものに蓋をしても匂いまでは、ごまかせない。
自分の健康は自分で守る。この当たり前のことが、なかなか守られていない。日本は、国が信用できない情けない国である。なけなしのお金も、自分で守る心得が大切だろう。(了)
【祝賀会&長野仁先生独演会in大阪】
素材はこちらで拝借
祝賀会まであと5日。
ド派手な祝宴にしますので
どうぞご期待下さい。
受付は3時30分から。
開演は4時00分で祝宴は2時間の予定です。
当日はドレスや着ぐるみ等で参加される方のために
着替えのお部屋も、ご用意させて頂いております。
遠慮はいりませんので
皆様も普段は着られない(笑)ド派手な衣装や
コスチュームでご参加くださいませ。
私もワクワクしています。
では当日会場でお待ち申し上げます。
祝賀会発起人ばーば佐智子拝
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どうぞご期待下さい。
受付は3時30分から。
開演は4時00分で祝宴は2時間の予定です。
当日はドレスや着ぐるみ等で参加される方のために
着替えのお部屋も、ご用意させて頂いております。
遠慮はいりませんので
皆様も普段は着られない(笑)ド派手な衣装や
コスチュームでご参加くださいませ。
私もワクワクしています。
では当日会場でお待ち申し上げます。
祝賀会発起人ばーば佐智子拝
膝痛 (1) (2) (3) (4)
五味が体に与える影響で、五行論では以下のような図で表します。
苦味→甘味→辛味→鹹味→酸味→苦味は相性の関係で、苦味→辛味→酸味→甘味→鹹味→苦味は相剋の関係です。
しかし、五味だけでは解決できない問題がある。
それは、「生気通天論 第三」で、【苦味の過食は、脾気が詰り、消化は悪く消化不良や腹部脹満がおこる。】となっており、今時流行のメタボリック症候群のようなお腹になることを言っています。
メタボリック症候群のようなお腹の出方をしているのは、苦味の過食よりも、むしろ美食に多いからで、主食と副食のバランスも関係してくるからです。
即ち、味覚には「渋味」「旨味」というのもあるので、それを加えて七味にすると、その問題が解決されてくる。
講演や臨床実践熟で七味を使って、筋肉経絡テストの実験を何度か公開してきましたが、それを相性相剋関係に当てはめるとさらにおもしろいことがわかる。
と言っても、七味を使う場合は、七星論を使うので五行論では解けなくなってしまうのですが、臨床的には七星論での七味のほうが実用的です。
七星論では、任脈・督脈と心包・三焦経が入ってくるからです。
膝痛を治療する時に、七味を知っていると、問題になっている臓を探すのに苦労はいらないのですが、虹彩分析でもそれを見ることができるし、スクレオロジー(白目分析)を使えばもっと的確な治療ができる。
今度の 臨床実践熟 では、スクレオロジーの基本的な勉強をしてもらう予定にしているのですが、膝痛の原因も画像で見ることになりそうです。
五味が体に与える影響で、五行論では以下のような図で表します。
苦味→甘味→辛味→鹹味→酸味→苦味は相性の関係で、苦味→辛味→酸味→甘味→鹹味→苦味は相剋の関係です。
しかし、五味だけでは解決できない問題がある。
それは、「生気通天論 第三」で、【苦味の過食は、脾気が詰り、消化は悪く消化不良や腹部脹満がおこる。】となっており、今時流行のメタボリック症候群のようなお腹になることを言っています。
メタボリック症候群のようなお腹の出方をしているのは、苦味の過食よりも、むしろ美食に多いからで、主食と副食のバランスも関係してくるからです。
即ち、味覚には「渋味」「旨味」というのもあるので、それを加えて七味にすると、その問題が解決されてくる。
講演や臨床実践熟で七味を使って、筋肉経絡テストの実験を何度か公開してきましたが、それを相性相剋関係に当てはめるとさらにおもしろいことがわかる。
と言っても、七味を使う場合は、七星論を使うので五行論では解けなくなってしまうのですが、臨床的には七星論での七味のほうが実用的です。
七星論では、任脈・督脈と心包・三焦経が入ってくるからです。
膝痛を治療する時に、七味を知っていると、問題になっている臓を探すのに苦労はいらないのですが、虹彩分析でもそれを見ることができるし、スクレオロジー(白目分析)を使えばもっと的確な治療ができる。
今度の 臨床実践熟 では、スクレオロジーの基本的な勉強をしてもらう予定にしているのですが、膝痛の原因も画像で見ることになりそうです。
日本の鉄鋼メーカーが、昨年対比3倍、トン300ドルで、コークス用石炭を買った。日本の電力会社は、発電用石炭をトン125ドルでオーストラリアから買った。昨年の値段は55ドルだった。当然のことながら、コストにストレートに響いてくる。
問題なのは、値上がりの幅が大きく、かつ、そのスピードの速さが異常なことである。鉄の値段は上がる。電気料金にも、当然、跳ね返ってくる。こういう事件が起こっているにもかかわらず、政治家を筆頭に、日本人は余りにも、鈍感に過ぎるのではなかろうか。
小麦やともろこしの値段が2倍、3倍に値上がりしている。ところが、米の国際相場が、負けずとばかり、昨年比ほぼ倍のトン600ドルに近づいている。石炭同様に、米の値段が、1年間で、倍になったことを、日本人は、実感していない。
石炭は、産業の米と、60年前、小学校で教えられた。ところが、日本では、炭鉱が廃坑になり、石炭から石油への流れが、当たり前と思っていた。石油の値段にとかく目が向けられてきたが、石炭相場急騰が日本の物価高に影響してくるだろう。
天然ガスの国際相場が、急騰している。これは日本の電力会社が、原子力発電が地震の影響を受け、電力供給に齟齬を来しているからだと先日のWSJ紙が紹介していた。米国は、電力用に石炭の93%を消費しているから大いに迷惑しているとWSJ紙は書いていた。
日本の合繊メーカーや石油化学メーカーも、原油が値上がりしても、天然ガスがあるから大丈夫だと、悠長なことを言っていると、企業として、成り立たなくなるだろう。
4月19日付けのWSJ紙に、濃縮ウラン技術輸出を国際的に禁止していたが、世界のウラ二ウムの1/4以上を生産するカナダの圧力と世界的な原子力発電所建設ラッシュの流れに抗しきれず、方針転換した。その結果、米国内部でも、様々な議論を呼んでいると紹介されている。
インドには原発建設を認めて、イランには認めない。自己矛盾もはなはだしいが、サウジアラビア、エジプト、リビアの原発建設が控えているとWSJ紙は書いている。米国の政策転換は、北朝鮮問題にも複雑な陰を落とすだろう。電力需要急増の中国は、背に腹は代えられないと、原子力発電所建設に狂奔していると伝えられる。
今朝のWSJ紙に、サウジアラビアが、2009年以降、新たな油田開発をやらないと決めたとの記事が出ていた。サウジアラビアは、現在、日量1,130万バレルの生産能力を2009年に1,250万バレルまで増やし、それ以後は能力を増やさないとAliNaimi石油相は語った。
AliNaimi石油相は、バイオ燃料など代替燃料が急増していることを理由の一つに挙げている。ところがIEA(国際エネルギー機関)によれば、エタノールに代表されるバイオ燃料は2008年、日量387,000バレルへ増えるが、世界の原油需要量,日量8,700万バレルの0.5%に過ぎない。米国のトウモロコシ畑を全てエタノール用に転換しても、米国のガソリン消費の7%に過ぎないと以前、WSJ紙に出ていた。本音は原油相場を維持したいのだろう。
日本人は数千年、米と共に生きてきた。その日本が、石油を止めるぞと、米国に脅され、1941年、勝てぬ相手と分かりながら、アメリカ相手に戦争を始めた。米や石炭の国際相場が、わずか1年の間に、2倍、3倍になった。この現実を、冷静に受けとめておきたい。(了)
問題なのは、値上がりの幅が大きく、かつ、そのスピードの速さが異常なことである。鉄の値段は上がる。電気料金にも、当然、跳ね返ってくる。こういう事件が起こっているにもかかわらず、政治家を筆頭に、日本人は余りにも、鈍感に過ぎるのではなかろうか。
小麦やともろこしの値段が2倍、3倍に値上がりしている。ところが、米の国際相場が、負けずとばかり、昨年比ほぼ倍のトン600ドルに近づいている。石炭同様に、米の値段が、1年間で、倍になったことを、日本人は、実感していない。
石炭は、産業の米と、60年前、小学校で教えられた。ところが、日本では、炭鉱が廃坑になり、石炭から石油への流れが、当たり前と思っていた。石油の値段にとかく目が向けられてきたが、石炭相場急騰が日本の物価高に影響してくるだろう。
天然ガスの国際相場が、急騰している。これは日本の電力会社が、原子力発電が地震の影響を受け、電力供給に齟齬を来しているからだと先日のWSJ紙が紹介していた。米国は、電力用に石炭の93%を消費しているから大いに迷惑しているとWSJ紙は書いていた。
日本の合繊メーカーや石油化学メーカーも、原油が値上がりしても、天然ガスがあるから大丈夫だと、悠長なことを言っていると、企業として、成り立たなくなるだろう。
4月19日付けのWSJ紙に、濃縮ウラン技術輸出を国際的に禁止していたが、世界のウラ二ウムの1/4以上を生産するカナダの圧力と世界的な原子力発電所建設ラッシュの流れに抗しきれず、方針転換した。その結果、米国内部でも、様々な議論を呼んでいると紹介されている。
インドには原発建設を認めて、イランには認めない。自己矛盾もはなはだしいが、サウジアラビア、エジプト、リビアの原発建設が控えているとWSJ紙は書いている。米国の政策転換は、北朝鮮問題にも複雑な陰を落とすだろう。電力需要急増の中国は、背に腹は代えられないと、原子力発電所建設に狂奔していると伝えられる。
今朝のWSJ紙に、サウジアラビアが、2009年以降、新たな油田開発をやらないと決めたとの記事が出ていた。サウジアラビアは、現在、日量1,130万バレルの生産能力を2009年に1,250万バレルまで増やし、それ以後は能力を増やさないとAliNaimi石油相は語った。
AliNaimi石油相は、バイオ燃料など代替燃料が急増していることを理由の一つに挙げている。ところがIEA(国際エネルギー機関)によれば、エタノールに代表されるバイオ燃料は2008年、日量387,000バレルへ増えるが、世界の原油需要量,日量8,700万バレルの0.5%に過ぎない。米国のトウモロコシ畑を全てエタノール用に転換しても、米国のガソリン消費の7%に過ぎないと以前、WSJ紙に出ていた。本音は原油相場を維持したいのだろう。
日本人は数千年、米と共に生きてきた。その日本が、石油を止めるぞと、米国に脅され、1941年、勝てぬ相手と分かりながら、アメリカ相手に戦争を始めた。米や石炭の国際相場が、わずか1年の間に、2倍、3倍になった。この現実を、冷静に受けとめておきたい。(了)
膝痛 (1) (2) (3) (4)
ブログを書くと仕事ができなくなるので、しばらく書いてなかったのですが、こうして書き始めると、また書きたくなる。
前回「五味生尅を参考に」という言葉を書きましたが、初めての方々にはわかりにくいかも知れませんので、すこし解説を加えます。
五味とは、酸味、鹹味、甘味、苦味、辛味の五つの味のこと。
生尅とは、相性と相剋のことで、相互が生かしあう関係と、相互が尅しあう関係のこと。
要するに、飲食の五味を偏って摂ると、精を収蔵する五蔵は損傷してしまうということで、具体的には、
① 酸味の過食は、肝気を盛んにして、相剋関係にある脾気を衰竭させる。
② 鹹味の過食は、腰骨が損なわれ、肌肉は萎縮し、心気は抑鬱する。
③ 甘味の過食は、心気は煩悶し安定せず、顔は黒ずみ、腎気の平衡が取れなくなる。
④ 苦味の過食は、脾気が詰り、消化は悪く消化不良や腹部脹満がおこる。
⑤ 辛味の過食は、熱症が生じ、筋脈は傷れ緩み、精神も同時に損なわれる。
このようなことに注意して生活をしていれば、筋骨は調和し、気血は流通し、腠理は緻密でしっかりし、天寿を全うすることができる、というわけです。
即ち、これら五味のいずれかの過食が、邪気として働く要因になるわけで、そのいずれも膝痛に関係してくるのです。
東洋虹彩分析学 では、欧米の虹彩学にはない「五味の過剰」も分析しますので、分析した通りに解説すれば、そのまま指導要項になりますので、多くの方が「○○を摂り過ぎましたね」と言うと、ビックリした顔をします。
そして、一生懸命食事療法の指導に耳を傾けます。
慢性的なしつこい膝痛を治すには、五味分析も重要な要素なのです。
ブログを書くと仕事ができなくなるので、しばらく書いてなかったのですが、こうして書き始めると、また書きたくなる。
前回「五味生尅を参考に」という言葉を書きましたが、初めての方々にはわかりにくいかも知れませんので、すこし解説を加えます。
五味とは、酸味、鹹味、甘味、苦味、辛味の五つの味のこと。
生尅とは、相性と相剋のことで、相互が生かしあう関係と、相互が尅しあう関係のこと。
要するに、飲食の五味を偏って摂ると、精を収蔵する五蔵は損傷してしまうということで、具体的には、
① 酸味の過食は、肝気を盛んにして、相剋関係にある脾気を衰竭させる。
② 鹹味の過食は、腰骨が損なわれ、肌肉は萎縮し、心気は抑鬱する。
③ 甘味の過食は、心気は煩悶し安定せず、顔は黒ずみ、腎気の平衡が取れなくなる。
④ 苦味の過食は、脾気が詰り、消化は悪く消化不良や腹部脹満がおこる。
⑤ 辛味の過食は、熱症が生じ、筋脈は傷れ緩み、精神も同時に損なわれる。
このようなことに注意して生活をしていれば、筋骨は調和し、気血は流通し、腠理は緻密でしっかりし、天寿を全うすることができる、というわけです。
即ち、これら五味のいずれかの過食が、邪気として働く要因になるわけで、そのいずれも膝痛に関係してくるのです。
東洋虹彩分析学 では、欧米の虹彩学にはない「五味の過剰」も分析しますので、分析した通りに解説すれば、そのまま指導要項になりますので、多くの方が「○○を摂り過ぎましたね」と言うと、ビックリした顔をします。
そして、一生懸命食事療法の指導に耳を傾けます。
慢性的なしつこい膝痛を治すには、五味分析も重要な要素なのです。
神戸酒ばやし風景
江嵜企画代表・Ken
清酒「福寿」を、冷ゃで飲みたくなるとぶらり、「酒ばやし」を尋ねることが習いとなってしまった。
夜はワンメーター上がるので、必ずしもお薦めできないが、お昼なら、ひとり1300円からお好みのメニユーが選べる。さすが、お目が高い、ご婦人客が、この店には多い。
料理でも、お酒でも、一口いただくのが一番いい。若い内は、飲み放題、食べ放題の看板に誘われた。食べすぎ、飲みすぎが、健康に一番良くないことが、遅ればせながらわかってくる。
この日は、遅がけに予約の電話をいれた。お昼は、11時半開店で、2時がラストオーダーとなる。
食事を家族と済ませ、客がいなくなった庭を、椅子に座って、スケッチした。 ほんのひと月前は、しだれ桜が、今を盛りと咲いていた。
楠木の大木の足元には、灯篭が庭の主だといわんばかりに座っている。 タクシーに乗って、「酒ばやし」と言っても通じないことがある。
「酒心館」というと、はい、分かりました、という運転手が多いから、ここは、「酒心館」の方が、名が通っているのだろう。
しだれ桜は、庭の名物だが、秋になるとざくろもいい。
画面左隅の木がざくろである。若芽が噴き出していた。
外からは、生垣越しで、見えないが、食事をしながら、窓越しに庭を見るのも一興である。
菜の花からはじまり、なすびは、花もいい。季節ごとに役者が代り、夏のさかりには、西瓜と続く。
気がつけば、今年も、早や、4月も半ばである。祭りのお囃子がまもなく聞こえる季節がやってくる。
暗いニュースの多い毎日だが、ささやかなながら、お昼の一時を、大切にしたいと思う次第である。(了)
膝痛 (1) (2) (3) (4)
古典には矛盾が多いので、狂信するわけではないのですが、原稿を整理するのに黄帝内経を読んでいたら、「ニッ!」と微笑める所があったので抜粋しています。
この篇は人間と自然の関係を表し、人間の生命活動において、自然への順応のしかたで病気にもなれば、健康にもなるという話である。
例えば、環境が原因と思われる病因を「邪」と呼ぶのですが、もしも湿邪に侵されたら、頭部は重くはれぼったく、ものにつつまれたような感じになるので、湿からくる熱を取り除かないと、大きな筋肉は縮んで短くなって伸びなくなり、小さな筋肉は反って緩んで長くなり、伸びたままで曲がらなくなる。
その時、気が虚して腫病となると、四肢はかわるがわる浮腫み、互いに他に力を借りあって動くことになるが、これは陽気が衰え竭きたことによる現象である。
ということらしい。
陽気が衰える原因として何があるかということになるのだが、このタイプで膝痛を起した人の虹彩分析をすると、虹彩下部の腰腿区にマイナスサインの多いことがわかるし、スクレラにも腎臓機能の衰えが現れている。
赤色で囲んだところが腰腿区
これは長期的な腎・副腎の「虚」としてのサインなので、下肢が弱くなりやすいのですが、体の中で陰陽の調和が取れてない証明にもなり、それが症状として膝に現れると「膝痛」となる。
五味生尅を参考にするといいのですが、【甘味を摂りすぎると、胸が焼け、顔色が黒くなり、腎の働きが弱くなる】というところからすると、日々の食事に大いに関係があり、食養生を一生懸命に頑張って、歩くのも苦痛だった人がスイスイ歩けるように人も、横座りすらも苦痛だった人が正座までできるようになった人もいる。
古典には矛盾が多いので、狂信するわけではないのですが、原稿を整理するのに黄帝内経を読んでいたら、「ニッ!」と微笑める所があったので抜粋しています。
この篇は人間と自然の関係を表し、人間の生命活動において、自然への順応のしかたで病気にもなれば、健康にもなるという話である。
例えば、環境が原因と思われる病因を「邪」と呼ぶのですが、もしも湿邪に侵されたら、頭部は重くはれぼったく、ものにつつまれたような感じになるので、湿からくる熱を取り除かないと、大きな筋肉は縮んで短くなって伸びなくなり、小さな筋肉は反って緩んで長くなり、伸びたままで曲がらなくなる。
その時、気が虚して腫病となると、四肢はかわるがわる浮腫み、互いに他に力を借りあって動くことになるが、これは陽気が衰え竭きたことによる現象である。
ということらしい。
陽気が衰える原因として何があるかということになるのだが、このタイプで膝痛を起した人の虹彩分析をすると、虹彩下部の腰腿区にマイナスサインの多いことがわかるし、スクレラにも腎臓機能の衰えが現れている。
赤色で囲んだところが腰腿区
これは長期的な腎・副腎の「虚」としてのサインなので、下肢が弱くなりやすいのですが、体の中で陰陽の調和が取れてない証明にもなり、それが症状として膝に現れると「膝痛」となる。
五味生尅を参考にするといいのですが、【甘味を摂りすぎると、胸が焼け、顔色が黒くなり、腎の働きが弱くなる】というところからすると、日々の食事に大いに関係があり、食養生を一生懸命に頑張って、歩くのも苦痛だった人がスイスイ歩けるように人も、横座りすらも苦痛だった人が正座までできるようになった人もいる。
4月18日、NY株式市場は、サブプライムローン問題に端を発した金融危機で、最悪の事態だけは回避できるとの楽観論がマーケットを支配し、NYダウは、前日比228ドル、1.8% 高の12,849ドルで取引を終了した。ハイテク株指標のナスダック2.6% ,S&P500種平均1.8%小型株指数ラッセル1.9%それぞれ値上がりした。
NY外国為替市場では、株高を好感して、ドルが買い戻され、1ユーロ=1.5783ドル、1ドル=103.96円、1ドル=1.0209スイスフランと、それぞれ、ドルが値上がりした。
NY原油先物市場では、ドル買戻しにもかかわらず、ナイジェリアでのパイプライン攻撃を材料に、WTI(軽質油)は、バレル1.83ドル、1.6%高、116.69ドルで取引された。ブレント(重質油)も、バレル1.44ドル高、113.87ドルで取引された。時間外取引で、WTIは、バレル117.00ドルを記録したと今朝のWSJ紙は伝えた。
原油相場は、年初から、ドル先安を材料に買われ、年初来22%、しかも、4月のみで15%値上がりした。ところが、今週に入り、ドル買いの流れを受けて、金、銅、ニッケルなどの金属相場や小麦など農産物相場は売られたが、ドル反発も、原油は、値上がりしている。
一方、NY株式市場では、2008年1~3月期決算で、Citigroupが51億ドル(約5,200億円)、前期と併せれば、150億ドル(約1兆5,000億円)の損失を計上したが、マーケットは、損出額が予想を大きく下回ったと評価し、株価は9%以上上昇した。
MerrillLynchが、1~3月期決算で、19億6,000万ドル(約2000億円)の赤字を出し、4,000人を解雇すると発表したが、株価は、4.1%上昇した。金融株では、LehmanBrothers4.4%,デリバティブブローカーのMF Global株は25%値上がりした。
NYダウ採用銘柄の国際優良株が値上がりしたことも、NYダウを押し上げた。インターネットのGoogle社が、1~3月期決算で、31%増益を発表して20%値上がりした。土木建設機械メーカー世界トップのCaterpillarが、13%増益を発表して、株価は8.5%上げ、エレクトロ二クスのHoneywellが22%増益を発表後、株価は6.3%上昇した。
NY外国為替市場でのドル上昇には、米FRBでは最もタカ派(利上げ賛成)のPlosser理事が、4月30日開催の米FOMCで、追加利下げに賛成投票しないと示唆したと伝えられた後、「追加利下げ」イコール「ドル売り」のムードを冷やしたとWSJ紙は紹介している。
ところで、4月18日付けのWSJ紙は、天然ガス相場がここへ来て,上げピッチを早めているが、それは、日本や韓国の電力各社の大量買いが影響している。天然ガス相場は、昨年の8月対比で93%値上がりした。先高と見た投機資金が、天然ガスに触手を伸ばして来ていると解説している。
米国の天然ガス相場は、国際相場の半値で推移してきていたが、米住宅暖房の50%、米電力の20%が天然ガスに依存しているため、今後、国際相場上昇必至な情勢に対して、特に日本の大量買いの動きは無視できないと、米国は、警戒感を露にしている。
日本の電力会社が、新潟地震を契機として、原子力発電から天然ガスを焚いて発電する火力発電のウエートを高めている。日本では原油高にのみ目を奪われがちであるが、天然ガス急騰から来る、コストアップに十分な備えが出来ているか。本気で総点検して欲しい。(了)
NY外国為替市場では、株高を好感して、ドルが買い戻され、1ユーロ=1.5783ドル、1ドル=103.96円、1ドル=1.0209スイスフランと、それぞれ、ドルが値上がりした。
NY原油先物市場では、ドル買戻しにもかかわらず、ナイジェリアでのパイプライン攻撃を材料に、WTI(軽質油)は、バレル1.83ドル、1.6%高、116.69ドルで取引された。ブレント(重質油)も、バレル1.44ドル高、113.87ドルで取引された。時間外取引で、WTIは、バレル117.00ドルを記録したと今朝のWSJ紙は伝えた。
原油相場は、年初から、ドル先安を材料に買われ、年初来22%、しかも、4月のみで15%値上がりした。ところが、今週に入り、ドル買いの流れを受けて、金、銅、ニッケルなどの金属相場や小麦など農産物相場は売られたが、ドル反発も、原油は、値上がりしている。
一方、NY株式市場では、2008年1~3月期決算で、Citigroupが51億ドル(約5,200億円)、前期と併せれば、150億ドル(約1兆5,000億円)の損失を計上したが、マーケットは、損出額が予想を大きく下回ったと評価し、株価は9%以上上昇した。
MerrillLynchが、1~3月期決算で、19億6,000万ドル(約2000億円)の赤字を出し、4,000人を解雇すると発表したが、株価は、4.1%上昇した。金融株では、LehmanBrothers4.4%,デリバティブブローカーのMF Global株は25%値上がりした。
NYダウ採用銘柄の国際優良株が値上がりしたことも、NYダウを押し上げた。インターネットのGoogle社が、1~3月期決算で、31%増益を発表して20%値上がりした。土木建設機械メーカー世界トップのCaterpillarが、13%増益を発表して、株価は8.5%上げ、エレクトロ二クスのHoneywellが22%増益を発表後、株価は6.3%上昇した。
NY外国為替市場でのドル上昇には、米FRBでは最もタカ派(利上げ賛成)のPlosser理事が、4月30日開催の米FOMCで、追加利下げに賛成投票しないと示唆したと伝えられた後、「追加利下げ」イコール「ドル売り」のムードを冷やしたとWSJ紙は紹介している。
ところで、4月18日付けのWSJ紙は、天然ガス相場がここへ来て,上げピッチを早めているが、それは、日本や韓国の電力各社の大量買いが影響している。天然ガス相場は、昨年の8月対比で93%値上がりした。先高と見た投機資金が、天然ガスに触手を伸ばして来ていると解説している。
米国の天然ガス相場は、国際相場の半値で推移してきていたが、米住宅暖房の50%、米電力の20%が天然ガスに依存しているため、今後、国際相場上昇必至な情勢に対して、特に日本の大量買いの動きは無視できないと、米国は、警戒感を露にしている。
日本の電力会社が、新潟地震を契機として、原子力発電から天然ガスを焚いて発電する火力発電のウエートを高めている。日本では原油高にのみ目を奪われがちであるが、天然ガス急騰から来る、コストアップに十分な備えが出来ているか。本気で総点検して欲しい。(了)