ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

日本株低迷、NYダウ36ドル高で9,820ドル、今年新高値(学校で教えてくれない経済学)

2009-09-19 12:53:30 | 経済学
日本の株価が、亀井大臣の発言のあと値下がりしたと、9月17日のWSJ紙は書いた。9月18日のWSJ紙は、アメリカの株価は一部に警戒感は残しながらも、買い優勢の流れと見受けられる。流れに乗り遅れることを恐れた投資家が株式市場に入って来ていると解説していた。

WSJ紙は、亀井氏は、銀行は余りにも貸し出しに消極的だ。金融機関は信用収縮で困っている中小企業に対して返済期限を3年間延長すべきだ。日本は、血液がからだの隅々まで流れていないと発言したと紹介した。亀井氏の履歴についてWSJ紙は詳しく紹介した。

亀井氏は合気道の黒帯であると書き、警察の権力を活用して赤軍派の調査を命じた。郵政民営化を推進した小泉内閣に反対して自民党を2005年離党した人物であると紹介した。9月18日の日経225平均株価は、藤井大臣が、亀井氏の発言は聞いていないと発言したとして、やや持ち直し、日経ダウは、なんとか10,300円台を維持した。

日本人には、お金の話をあからさまに口に出すことを嫌う人が多い。株の話は庶民の間ではタブーである。近くの喫茶店でも、新聞の紙面でも株式の話題は歓迎されない。庶民に身近な年金ファンドの70%が赤字を出しているが、株価低迷が影響している。にも関らず株式市場が日本では、いまだに、市民権を獲得していない。

一方、米国の株式市場は、9月18日、NYダウは、前日比36ドル高、9,820ドルで取引を終了した。NY原油(WTI)先物相場は、バレル43セント下げ、72.04ドルで取引された。NY外国為替市場では、ややドルが買われ、1ドル=91.28~30円で取引された。

9月18日、NY金先物相場は、トロイオンス3.10ドル安、1,009.20ドルで取引された。
このところ金相場が上昇してきているからであろう、昨晩の日経CNBCの番組で金相場を取り上げていた。世界のETFの現在の残高は730億ドルと急増しているが、その内500億ドルを金取引が占めていると解説していた。

ただ、金相場が機嫌よく今後も上がり続けると見るのは早計で現在のオンス1000ドルが1100ドルまで値上りする可能性もあるが、もともと短期運用のヘッジファンドがいずれ売りに転じるだろうから、800ドルまで急落する可能性も大いにありうると警告していた。

出演した住友商事のさる専門家は「Buy&Forget」という言葉を紹介した。金の取引で儲けようと考えてはいけない。買って忘れることが大事だという言葉が特に印象に残った。

一獲千金を夢見るのは勝手だが、先が読めない時代に突入したことだけは確かである。(了)

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NYダウ小幅安、債券相場堅調、調子に乗るなと教えている?(学校で教えてくれない経済学)

2009-09-18 09:30:12 | 経済学
NHK・BS「おはよう世界」が紹介するブルームバーグは、5分ほどの間にその日のNY株式市場の様子を伝えてくれるから重宝している。9月17日、NYダウは、取引開始早々は
年初来の高値を更新したが、引けにかけて下げ、前日比7ドル安、9,783ドルで取引を終えた。景気は改善しているように見える。しかし、投資家は慎重だと説明していた。

番組に登場したアナリストの名前を不覚にも聞き洩らしたが、新規の失業保険申請件数が大幅に減ったことは心理面では好影響を与えている。しかし、出荷は増えても受注、雇用は増えていない。新規住宅着工件数も複合は増えたが一戸建ては3%減った。一概に景気が回復しているとは言えないと話していた。

米経済諮問委員会のボルカ―会長は、米国のGDPは7~9は4%台の回復が見込まれるが、10~12と来年1~3は減少すると予測している。バ―ナンキ米FRB議長も同じような声明を出していると紹介していた。

9月17日,NY債券市場で大量の買い物が入ったことを受けて、今朝のWSJ紙は、米年金ファンドトップFidelityInvestments,シ二アポートフォリオマネジャー、FordO’Neil氏との電話インタビュー記事をくわしく紹介していた。

「この先数年間は、景気が回復しても緩慢である。Fedは、債券を売れば軟弱なマーケットが混乱すると見ているから、買い上げた住宅ローン関連商品を当面は、売って来ないだろう。この日、株が売られ安全資産としての債券が買われたのもその表れだ」と話している。

駅の店頭に直近のニューズウイーク日本版が、「金融危機の傷跡」という大見出しを付けて並んでいる。手にとって買って帰る人の姿をまずは見たことはない。経済によほど興味のある人は別として、450円まで出してまで、読まないのかもしれない。

「焼け太りウオール街、金メッキ時代、再び」、「ウオール街を救った男,ダイモンの正体」、「砕け散った摩天楼ビル」のタイトルで3本の特集記事を掲載している。いずれも面白
い。時間の許す方にはお勧めの読み物であろう。

最後の「摩天楼」では「いよいよ米国で商業用不動産市場の崩壊が始まった」というダニエル・グロス記者(ビズネス担当)の記事は迫力があった。アメリカのオフィスビルやホテルなどが抱える負債は3兆5,000億ドル(318兆円)、これが金融システムの新たな脅威になるかもしれない」と書いていた。

今朝は抑えた記事やニュースが目立った。調子に乗るなと教えてくれているのだろう。(了)

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景気回復期待からNYダウ108ドル高、ドル安期待から金相場1018ドル(学校で教えてくれない経済学)

2009-09-17 09:15:37 | 経済学
「ドルはどこまで下がるのか?」の書き出しで、9月16日のWSJ紙は、AlexFranfos記者による、日本語に翻訳すれば、A4で5枚の長文の記事を掲載していた。

今朝のNY株式市場は、世界的な景気回復期待から、原油その他の金属需要が増えるとしてエクソンモービル、アルコア株が値上がりして、前日比108ドル高、9.791ドルで取引を終了した。S&P500平均、ハイテク指数のナスダックもそれぞれ値上がりした。

NY原油[WTI]先物相場は、前日比バレル当り1.58ドル高の72.51ドルで取引された。金先物相場はトロイオンス当り前日比13.90ドル高、1,018.90ドルで取引された。原油高は米原油在庫が470万バレル減少したとの米エネルギー情報局の発表が材料に使われた。

金相場の上昇は世界の景気回復期待もあるが、ドル売りが背景にあると今朝のNHK・BS「おはよう世界」もWSJ紙同様に解説していた。

WSJ紙のFranfos記者は、ドル安が進んでいる要因として、バ―ナンキ米FRB議長のリセッション終了宣言、米小売高上昇発表で、世界景気回復に自信を持った投資家が、ドルを売り、ドル以外の通貨、よりリスクの高い資産への投資へシフトしているためと書いている。

9月16日のNY外国為替市場で、ドルは1ユーロ=1.4676ドルから1.4720ドルへ値下がりした。一部のアナリストは年末までに1ユーロ=1.50ドル台までドルは値下が 
りすると予測している。日本円は、対ドルでは、1ドル=90.88~90円、対ユーロでは、ユーロが対ドルで買われた結果、1ユーロ=133.67~73円で取引され、対ドルでの円高が目立っている。

先のFranfos記者は、米FRBの利上げのタイミングは遅れる、米国以外の中央銀行が米国に先んじて利上げに踏み切る。リスクはあるが、利回りの高い通貨にお金は流れやすい。豪州ドル、カナダドルが対ドルで上げているのも、資源高、インフレ期待、早期利上げとの連想から生まれていると解説していた。

リーマン破たん以降一方的に売られていた韓国ウオンは3月安値から26%上昇した。韓国政府は、7月、8月2ケ月で122億ドルのウオン売り・ドル買い介入を行った。介入がなければウオン高はさらに進んだであろう。藤井財務相は、円売り・ドル買い介入を否定しているがドルが90円を割ればさまざまな圧力が彼にかかるだろうと書いた。

Mr.ハトヤマは国連総会に出席する。Mr.オバマとの日米会談が注目されそうだ。(了)

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金1000ドルはドル安の反面教師、騙されてはならない(学校で教えてくれない経済学)

2009-09-16 12:17:26 | 経済学
9月15日付けのWSJ紙は、「鳩山政権は、意見の違う党の集まりを纏めきれるかどうか。それが今日から試されるだろう」と冒頭で取り上げた。ロシアのメドベージェス大統領は、「ロシアは資源次第の国から、ビズネスと政治ともに自由化された世界をと目指す」と語り、2012年以降も大統領にとどまるとの強い意欲を示したと報じていた。

ワシントン・シンクタンクの知日派のグリーン氏は「鳩山氏が、党内の意見の相違を纏めきれなければ、安全保障の面で、米国との関係は難しくなる」と話した。ロシア関連の記事では、同じくワシントン・シンクタンクのズロビン氏は「プーチンはメドベイジエフを重要でない大統領に留まることを今も望んでいる」と話したとWSJ紙は紹介していた。

小沢幹事長が鳩山氏が重要でない立場に留まることを望んでいるとはWSJ紙は書いていなかった。しかし、閣僚名簿作成の段階から、出たり入ったりしているのを見ると、先が思いやられる。日本もロシアのメドベージエフのことを笑えないだろう。

NY株式市場では、バ―ナンキFRB議長が「米国のリセッションは終了する可能性が高まった」との発言と7月の米小売高が2.7%増加したことを好感して、NYダウは、56ドル、0.6%高、9,683ドルで取引を終了した。ナスダックもS&P500平均も値上がりした。

バ―ナンキ発言はNY原油(WTI)をバレル2.07ドル高、70.93ドルまで引き上げた。NY金先物相場もオンス5.10ドル上げ1,005ドルで取引された。金、銀.銅、ニッケル、アルミその他非鉄金属相場も軒並み上昇した。

WSJ紙は、金その他の商品相場の値がりは、様子見していた投機資金が参入してきたことが助けたと指摘し、その裏にはドル先安の見方が根強いと解説していた。世界の6主要通貨で構成するバスケット指標に対する相場は年初の90からこの日は68まで低下した。

9月15日、NY外国為替市場でドルが対ユーロで売られ、1ユーロ=1.4676ドルまで値下がりした。ドルは米株高でやや買い戻された結果、1ドル=91.02~06円で取引された。対ユーロでは、1ユーロ=133..46=51円で取引された。

金や原油が値上がりしている。しかし、1971年に、金とドルの交換性が廃止されるまで、金は1オンス=35ドル、原油はバレル2ドルだった。金は28倍、原油は35倍である。当時1ドル=360円の日本円は現在90円だからドルの価値は1/4になった。

米FRBはドル札を青天井で刷り続けている。ドルを偽札とまでは言わないが軍票だと考えておいた方がよさそうだ。決して騙されてはいけないと言うことだけは確かである。(了)

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同業者同士は毎日、つかみ合いのケンカ?(学校で教えてくれない経済学)

2009-09-15 09:26:39 | 経済学
昨日、さる合繊メーカー主催の当社得意先との会合で講演する機会があった。年商10億から30億規模の中小クラスの企業の集まりだったが、経営トップの方とも親しく話すことが出来、幸いだった。新聞紙上などでは景気は底入れしたとの評価だが、中小企業の足元の景気は非常に厳しい。会場にいる同業者同士は毎日つかみ合いの喧嘩ですよと話していた。

民主党の具体的な景気対策はどうかと聞かれた。今すぐにでも手を打ってくれるのではないかと聞かれたので、「それは甘い。手順を踏む必要がある。時間がかかると覚悟しておかれた方がいい」と返事した。

「米国の例では、僅差で政権に着いた政党は公約を守る。しかし、地滑り的勝利で政権をとった政党は、過去の経験則では、公約は守られないケースが多い。」と答えた。即座に、「日本でも同じか」と聞かれた。

「具体的に数字を上げた公約は守らないと次の選挙で審判を受ける。ただ、明日から即実行は出来まい。現実は厳しいが、鉄棒にぶら下がっている手を絶対に離さない。一端落ちたら二度と上がれない。今まで頑張ってきたことが元の木阿弥になる。」と返事した。

9月15日、リーマンブラザーズ破たんから1年を迎えて、米オバマ大統領が、ウオール街で演説する様子をNHK・BS「おはよう世界」で見た。「嵐はおさまり始めた。しかし、安心はできない」と述べた。「金融機関は国民の税金で救済された。彼らは国民に感謝すべきだ。今回の金融危機の責任は国民にない」と強調していた。

英国のブラウン首相は、「リスクを顧みない金融機関の商売のやり方には規制が必要だ」と演説していた。ただ、ウオール街は、ロビストを総動員して、高額ボーナスも当然の行為だと一連の規制の動きに猛反発していると外電は伝えている。

米FRBが青天井で輪転機を回し続けている。ドル相場が下がり続けているが、マネーサプライが急膨張して来た副作用にすぎない。朝日新聞の9月14日付けの朝刊は、余りにも米FRBの権限が巨大化すると危ない。警戒すべきだと指摘する記事を掲載していた。

9月14日のNY金先物相場はオンス999.90ドルと鎮静化しているが、ドル先安不安は根強く続いている。原油(WTI)相場もこの日バレル68.86ドルと弱含みで推移している。ペーパーマネーが、がん細胞よろしく増殖を続ける限り、投機資金の思う壺だろう。

米政府は中国製タイヤにセーフガードの動きを始めた。米国人はノド元を食いちぎられるとなると豹変する。国益ということばがいまや死語となった日本の行く末が気掛りだ。(了)

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家庭で出来る骨格矯正

2009-09-14 13:20:51 | 情報や案内及び雑談
無料健康講座 (2009年 9月27日(日)午後2時00分~4時00分)は、一般の方を対象に始めたものですから、毎回家庭でできる治療法を紹介していますが、内容はプロが使う治療法もたくさん含まれており、参加者の半分は治療師の方々です。

今回は、家庭でできる骨格矯正の方法を予定しています。
この矯正法は、当院でも頻繁に使っている方法で、瞬間的に骨格の歪みを矯正するものです。
初めてこの矯正法を見た人は、あまりの速さに何がなんだかわからないので、たいていは「???」と言う顔をしながら笑ってしまいます。

矯正法は、理屈さえ理解できれば、テレビを見ながらでもできる方法です。

時間のある方は、どうぞ笑いに来てください。

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NY金オンス1,004.90ドル、終値で最高値(学校で教えてくれない経済学)

2009-09-12 12:29:43 | 経済学
今朝のWSJ紙は、中国国家統計局が発表した、8月の中国のGDP(国内総生産)が、7月のプラス10.8%からプラス12.3%へ4ケ月連続で増加したと紙数を割いて報道していた。

ただ、一年前の異常に低いレベルとの比較のため、中国は現行の景気刺激策の継続が必要だとバンカメ・メリルリンチのエコノミストの見方も付記していた。温家宝首相は、先のダボス経済フォーラムでは、「中国政府の政策に変更はない」と演説している。

WSJ紙は、増加の要因として、①自動車・住宅販売増加と電気製品の生産増と特に粗鋼生産高が5,200万トンへ22%増加したこと、②8月の銀行貸し出し残高が、7月の3,559億元から4,104億元へ増加したことを特記していた。

一方、①貸出残高は、金融機関の短期融資額の減少が響いて、今年上半期通して見れば鈍化していること、②8月の輸出は3.4% 増えたが7月の5.2%増から鈍化している、③8月の輸入が7月の3.5%増から1%増へ伸び率が鈍化し、一年前の17%の水準にとどまっていることも併せ指摘していた。

WSJ紙が詳しく報じた二ュ-スは、金相場がNY先物市場で、終値ベースで過去最高値のオンス1004.90ドルを記録したことである。銀相場がオンス17.70ドル、プラチナが1,328ドル、パラジウムが294ドルへそれぞれ値上がりした。プラチナの値上がりを特記した。

金相場は、一端オンス1,009.70ドルまで上げたあと、利益確定の売りで983.20ドルまで値下がりしていた。「この値下がりが、むしろ新たな買い場を提供した。買いそびれたと思った多くの人々が一斉に金先物市場に参入してきた。」とWSJ紙は解説している。

「現在の株価は、ファンダメンタルズを無視してオーバーシュートしているとの懸念がある。ドルが対ユーロで新安値を更新した。インフレ懸念が台頭している。ドルの値下がりが進んだことが、ヘッジファンドの買いの引き金を引いた」とのVisionFinancialMarkets,メタル取引ディレクター、DaveMeger氏のコメントをWSJ紙は紹介している。

今朝のNHK・BS「おはよう世界」が紹介するブルームバーグも金相場上昇を詳しく報じた。ユーロは対ドルで3月は1.2535ドルだった。現在、1.4583ドルである。目先のターゲットは、1ユーロ=1.55ドル台と、ドル先安が金相場上昇の背景だと分析していた。

「おはよう世界」「経済情報」に出演したある日本の銀行のコメンテーターは、「対ユーロでドル安はさらに進む。円相場が1ドル=90円を突破すると87 円の可能性がある」と懸念していた。ドルが勝手に沈んだだけだ。円高を生かすことを真剣に考えて欲しい。(了)

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NYダウ80ドル高、原油72ドル台へ、金余りと景気回復期待から(学校で教えてくれない経済学)

2009-09-11 09:33:57 | 経済学
9月10日のNYダウは、前日比80ドル、0.8%高、昨年11月来の高値の9,627ドルで取引を終了した。ナスダックは1.2%高、9月30日来の高値、S&P500平均株価は1.0%高、10月6日来の高値で取引を終了した。

過去の歴史は9月相場は値下がり月だった。今年はいまのところ逆の動きをしている。CCroftValue,チーフ投資マネジャー、KentCroft氏は、「皆が同じことを考えると物事はそのように進まないことはよくある」と話した。

改善した経済データと企業決算が、コスト削減の結果、予想を上回る利益をあげたことも株価を押し上げた。金利が低位を維持している。大量の資金がファンドや短期の米国債に流れ込んでいる。今後景気が改善刷れば、待機している資金が市場に入り込んで来るだろうとCroft氏は話したと今朝のWSJ紙は紹介していた。

原油[WTI]先物相場が前日比バレル63セント上げ、71.94ドルで取引された結果、石油関連株が上げたこともNYダウを押し上げた。シエブロンが日本と韓国との間で天然ガスの大口契約が成立した結果、前日比1.6%値がりした。

米国の石油、天然ガスの在庫は増加している。アジアの景気が回復しており、ハイテク企業が海外で好決算を出したことも投資家心理を改善させた。

NYダウの運輸部門株価指数が前日比2.4%上昇した。運輸指数には物流関連企業が含まれている。景気の改善に伴い運送量が増えたことも景気の先行きに対する楽観論を支えたと今朝のWSJ紙は解説していた。(了)

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新聞・テレビ絶滅の危機:ニューズウイーク日本版最新号(学校で教えてくれない経済学)

2009-09-10 09:10:35 | 経済学
「新聞・テレビ絶滅の危機」という大見出しで、二ュ―ズウイーク日本版が昨日から駅の売店で並んでいる。「全ての地方紙がなくなる恐れがある」。「NYタイムズが廃刊説は単なる噂ではなかった」「船長が無能でなければ乗り切れた事態だ」と新聞に生き残りの道はあるのかと問いかけている。

特集記事は新聞だけでない。時代の流れに取り残された地上波テレビニュースも同じ危機に巻き込まれていると続く。アメリカだけではない。「欧州に吹きすさぶメディア革命の風」と題して、瀕死のイギリスと新聞好きのドイツ、政府頼みのフランス、独自路線のイタリアと読ませる記事が並んでいた。

欧州の動きを伝えたロンドン支局のウイリアム・アンダーヒル記者は、記事の冒頭にこう書いた。「この夏、メデイアの将来を知りたいと考えたモルガンスタンレーは、誰に意見を聞くべきかよく心得ていた。15歳の同社インターン、マシュー・ロブソンに意見を聞いた」。

ロブソンは、「インターンネットやテレビで手短にまとめたニュースが手に入るのに、何ページも文章を読むなんて考えられない」と答えた。「メディアが最も恐れていた事実を目の前に突きつけられたようなものだ」と書いている。

「ロンドンで発行されている唯一の夕刊紙イヴニング・スタンダードは、今年1月にロシアの富豪アレクサンドル・レベジエフにたったの1ポンドで売却された」と記事は続く。「収入源の多くを求人広告や不動産広告に頼る地方紙はもっとひどい。イギリスに1300ある地方紙の半分はオーナーが余程忍耐強いか気前が良くなければ生き残りは難しい」と書いた。

「ヨーロッパ第二の新聞市場のドイツでは今も成人人口の70%が新聞を読んでいる。その理由の一つが新聞購読の習慣。第二はメディアが同族会社に所有されている。」「ドイツでは読者と新聞の間に強い絆がある」というドイツ新聞発行主のア―ニャ・バスクバイのコメントを紹介していた。 

近くの喫茶店でも新聞に目を通しているのは年寄りが多い。ひところは満員の通勤列車のなかでも新聞を読んでいる姿を結構見かけた。たまにしか朝早くには電車に乗らないが携帯電話片手の通勤客が圧倒的に多い。日本でも新聞離れが確実に進んでいるのであろう。

新聞離れが急激に進んでいる話を新聞が取り上げない。まずい記事を取り上げたくないからだろう。今朝の読売新聞に「金融界はいままで自民党一辺倒だった。民主党と手探りでパイプ作りを構築する」と出ていた。これからの日本では、「殿、ご内密に」の世界が通用しなくなるだろう。自分に不都合な記事を堂々と載せれば新聞も売れるかもしれない。(了)

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景気回復期待からNYダウ56ドル高、ドル先安期待から原油WTI71ドル台

2009-09-09 08:17:01 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


NHK・BB「おはよう世界」が紹介する米ブルームバーグニュースによれば、9月8日のNYダウは、幅広い銘柄が買われ、先週末比56ドル、約0.6%高、9,497ドルで取引を終えた。特に原油(WTI)がバレル71ドル台まで買われ、エクソンモービル、シエブロンの石油株の値上がりだけでダウ平均の20ドル引き上げに貢献したと解説していた。

原油の値上がりには、ドル安の影響がある。原油はバレル3.08ドル高、71.10ドルで取引を終了した。金相場が一時オンス1000ドルを超え、先週末比3ドル高、997.70ドルで取引を終了した。ドル安によるインフレ懸念が背景にあるとブルームバーグは説明していた。

今朝のWSJ紙によると、NY外国為替市場で、ドルが対ユ―ロで売られ、1ユーロ=1.4486ドル前後で取引された。一時。ユーロは、1ユーロ=1.45ドルを突破した。ドル売りの流れが続いており、次の目標は1ユーロ=1.4720に置いているとの為替ディーラーのコメントを紹介していた。流れはドル安と見ているのであろう。

円相場は、1ドル=92.32~37円、1ユーロ=133.76~85円で取引された。ドルが売られた背景の一つに、先開かれたG20の会合で、ドル離れに対する世界的懸念に対して、具体的な対策が議論されなかったことが影響しているとWSJ紙は解説していた。

日本のマスコミは為替の動きについてはほとんど報道しない。ドルが90円を突破すればお決まりのように大変なことになると騒ぐであろう。日本では円相場が上がると、そのメリットには触れない。円高は輸出企業にダメージを与えると刷り込まれているからであろう。

NHK・BS「世界のニュース」を見ていたら、ロシアテレビが、プーチン首相がロシア経済に明るい兆しが出てきた。生産活動は毎月1%ずつ改善している。輸出価格が上昇していると説明した。ただ、言い過ぎたと思ったのか、先ほど「明るい兆し」と言ったが、「かすかな」明るい兆しであると、プーチン首相がわざわざ付け加えていたのが印象に残った。

9月15日が来ると、リーマンブラザーズ破たんから一年が経過したことになる。米国は当然のことながら大打撃を受けたが、日本経済も世界的スケールでの金融危機に巻き込まれた。先のG20でも、その反省に立って金融機関の自己資本積み増しを義務付ける方向で取り決めが出来た。これに敏感に反応して、昨日、日本の金融機関の株価が値下がりした。

日本では株嫌いの人が多い。まして金相場や原油相場の話になると商品相場に手を出していると毛嫌いする人が多い。「手を出す」という言葉自体に、日本人の心情が素直に出ている。先の戦争では、日本は原油をアメリカに止められて絶望、ずるずると、深みにはまっていった歴史がある。相場を毛嫌いせずに相場も参考にして不況を乗り切って欲しい。(了)

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