ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

たかが相場、されど相場、相場から学ぶことは多い(学校で教えてくれない経済学)

2012-03-22 13:08:49 | 経済学
「北朝鮮は、予告通り、ミサイル発射実験を行います。単なるジェスチャ―でない。「北」の技術は確実に進歩していると思われる。それを試すつもりでいる。飛距離6000キロでアラスカに届く。さらに付け加えれば、「北」はイランとの関係が深い。アジアにおける脅威が欧州にも拡大してくることを恐れている。」などと、元NHK解説員、英国王立防衛安全保障研究所,秋元千秋所長が、22日朝の「ワールドWaveMornng](世界の扉)コーナーに出演し、明言していた。秋元氏はICBM開発の技術的課題として①精密誘導システム、②再突入課題、③弾道の小型化を上げていた。

「ワールドWaveMorning」は香港ATVが、「約50ケ国が参加し、来週韓国で開かれる核セキュリティーサミットの際、胡錦涛、中国国家主席とオバマ米大統領が会談を予定している。その中で、「北朝鮮」問題に加えて、中国の軍事力核大への懸念と人民元問題も討議されるだろう。イランは原爆製造を進めようとしている。イスラエルはイラン核施設空爆を表明している。目下のところアメリカが抑えている。」などと紹介していた。

北朝鮮、イランでは進展が見られないが、シリア情勢について新たな進展が見られたとドイツZDFが「ロシアが、「シリアの独立を尊重する」と言う文言を入れさせたのみで、国連議長声明に合意した。ロシアに対する国際的な非難を回避する狙いだろう。クリントン米国務長官は「前向きな一歩だ」と評価した。」などと紹介していた。中国CCTVもシリア国連決議を取り上げ、「中国はアナン特使の努力を支持する」と外務省報道官が談話を発表したと報じた。

韓国KBSは連日、コリ第一原発での隠ぺい事件を報じている。今朝の放送では「12分間電源が失われていた。その後の調査で、当初2月11日稼働と発表していたが、事実は2月8日に稼働していた。稼働できぬ状態で稼働していた。これは安全規則違反である。そのため原子力安全委員会は告発に踏み切った。」などと報じていた。日本でも似たようなことが行われていたと思いたくない。ただ、今回の韓国原発問題をめぐる韓国の報道姿勢を、日本のマスコミの例えば原発再稼働をめぐる報道との対比という視点で見ておきたい。

一方、21日のNY証券取引所では、「バ―ナンキ米FRB議長が、原油上昇は米経済回復にマイナスと発言後,NYダウは、取引終了間際30分で急落、前日比45ドル安、13,124ドルで終了した」と21日、米ブルームバーグに出演したディ―ラ―、KeithBlith氏は話していた。同氏は「世界では未解決の問題を多く残している。ヨーロッパ債務も問題解決を先送りしている。余ったお金をどこへ持っていくかで、売られ過ぎていた債券から株式へ流れた。」などと解説していた。

22日朝7時47分配信のCNBCAsiaPcufic電子版は、「明日発表の米失業保険申請件数と米企業業績発表を投資家は注目している。金融相場を買ってきたがファンダメンタルズに目を向けるだろう。」と一部専門家の見方を紹介していた。同電子版は、「原油バレル200ドルを一部アナリストは予想している。リビアは原油生産を再開した。サウジアラビアは生産能力限度いっぱいまで生産している。にもかかわらず需要が旺盛で、需要と供給が基本的にバランスしていないからだ。」と紹介していた。

21日のNY原油【WTI】先物相場は、バレル1.20ドル高、107.20ドルで取引された。シリア、イラン、北朝鮮問題などリスクプレミアム分が上乗せされているとしばしば指摘されている。ただ、今朝のCNBC電子版にある一部の見方である原油そのもののファンダメンタルズから見て原油に先高観が出ているのであれば、ここは少し腰を落ち着けて原油相場の先行きを他人事でなく分析の上、具体的な対応を取り始める必要があるかもしれない。

22日の「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演した三井住友銀行、呉田真二氏は「2月の米中古住宅販売が予想値を下回った。年金ファンドが債券投資へシフトし、株式に利益確定の売りが出た。外国為替市場で、一時、1ドル=84円を付けたが、後ドルが売られた。イタリア、アイルランド国債が売られ欧州金融破綻懸念が再び出た。ドル買い・円売りに一服感が出ている。原油動向を注目している」などと話していた。

日本では相場嫌いの人が多い。相場は動くから嫌いだと言ったご仁が現役時代同じ職場でいた。たかが相場、されど相場、飛躍するな、と叱られそうだが、動くものの最たるものが人間のからだ、命そのものであるであると常々思う。今日ある命が明日ある保証が全くないことを改めて教えてくれたのも東日本大震災だった。「今、野球が出来ることに感謝し、全身全霊で正々堂々とプレーすることを誓います。」と石巻工の阿部翔人主将は甲子園で宣誓した。震災をきっかけにして、多くの日本の若者が日本人の底力を見せつけてくれるに違いないと思うだけで元気が湧いてくる。(了)

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センバツ甲子園開会式風景(スケッチ&コメント)

2012-03-21 22:53:18 | スケッチ


センバツ甲子園開会式風景

江嵜企画代表・Ken



舞妓さんの絵を朝一番で仕上げて送信後、仮眠、7時過ぎに家を出て、
21日からセンバツが始まる甲子園球場に8時前に着いた。球場は
予想外に寒かった。球場で偶然出会った同窓のKさんと暫時旧交を
温めた後、肝心の試合は見ず、彼と近々の再会を約して帰路に着いた。

石巻工の阿部翔人主将の選手宣誓は印象的だった。開会式入場行進の
長崎西高の酒井希葉さんとあと引き継いだ式典司会の鹿児島、甲南高の
緒方桃子さんの司会振りも見事だった。さらに言えば、君が代を独唱した、
東京音大付高、高野百合絵さんは、実に堂々としており、素晴らしかった。

阿部主将は、ゆっくりと、一語一語、言葉を、自らに言い聞かせるように
宣誓した。選手宣誓校に、被災地、石巻の学校が選ばれた。神様も味な
ことをなさるものだ。

選手宣誓は、「東日本大震災から1年、日本は復興の真っ最中です。」と
いう言葉で始まった。「日本が一つになり、その苦難を乗り越えることが
出来れば、その先に必ず大きな幸せが待っていると信じます。」と続いた。
「だからこそ、日本中に届けます。感動、勇気、そして、笑顔。見せましょう、
日本の底力、絆を。」と続けた。

そして最後に、「われわれ高校球児ができること、それは全力で戦い抜き、
最後まで諦めないことです。今、野球ができることに感謝し、全身全霊で
正々堂々プレーすることを誓います。」と言って宣誓を終えた。球場全体、
拍手がしばらく止まなかった。

センバツ甲子園風景をスケッチした。(了)


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舞妓さんat 祇園 川上(スケッチ&コメント)

2012-03-21 06:12:47 | スケッチ


舞妓さんat 祇園 川上

江嵜企画代表・Ken



舞妓さんスケッチ会も回を重ねて5回目になった。この日は
京都四条河原町のいつもの教室に集合、生徒そろったところで
タクシーで、会場の祇園「川上」でのスケッチ会となった。

祇園「一力」の角でタクシーを下り、お茶屋さんが並ぶ
祇園界隈を4~5分通り抜けて会場の「川上」に着いた。

この日は「佳つ實」さんというべテランの舞妓さんで
貫禄充分で圧倒された。辰先生のお計らいであろう、
舞妓さんが頭につけた物を簪から順番には畳の上に敷いた
布に並べて一つ一つ説明してくれた。簪には桃の節句と
いうことで雌雛と雄雛が組み込まれていた。

2時過ぎからスケッチ会ははじまった。これまたいつもの
ように20分書いて10分休憩を5回繰り返してスケッチ会は
5時前に終了した。

この日は小学低学年であろう少女が母親に付き添われて
スケッチ会に参加していた。世の中には天才的な子供さんが
結構おられる。当の彼女はあっという間に舞妓さんを
描きあげてしまったのにはたまげた。

スケッチ会が終わり、筆者はそのまま帰路に着いた。ほとんどの
人は「川上」に残り、祇園料理に舌鼓をうったことであろう。

この日の京都は小雨が降り続くあいにくの天候だった。しかし、
大勢の観光客が祇園から京阪三条、阪急四条河原町界隈を散策
していた。四条河原町駅から10分おきに出る特急に乗れば大阪
梅田まで約45分で着く。

阪急梅田からJR大阪駅まで歩いた。日曜日ということと月曜を
はさんで春分の日と続く連休のせいか人、人、人で梅田界隈も
ごった返していた。

難波府立体育館では大相撲春場所が大詰めを迎えている。昨日の
春分の日は満員御礼の垂れ幕がテレビ画面に写っていた。本日
21日から甲子園球場でセンバツ高校野球が始まる。

開会式は午前9時からだ。幸いドア・ツ―・ドアで30分で球場に着く。
夏以来の甲子園である。楽しみにして7時過ぎに家を出たい。(了)


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引き返す勇気は本当の勇気か?イソップ物語「ウシの真似をしたカエル」(学校で教えてくれない経済学)

2012-03-20 12:32:42 | 経済学
「ワールドWaveMorning」を見ることから一日が始まる。ドイツZDFがイラン、アフマドネジャド大統領とのに独占インタビューに成功したと伝えた。45分間だったそうだ。「私が爆弾を作らないと言えば作らない。もしイランがアメリカならアメリカも同じことを言うだろう。」と自信満々、上から見下す、圧力には屈しない。譲歩は彼からは期待できません。」と締めくくっていた。

中国CCTVが、6ケ国協議の中国代表、武大偉特別代表との会談で「IAEA(国際原子力機関)の査察受け入れを表明した」と伝えた。会談後出てきた6ケ国協議の北朝鮮代表、李容造外務次官は中国人記者に「北朝鮮はIAEA査察を受け入れる。人工衛星打ち上げと食糧支援打ち切りとは無関係だ。ロシア、中国、アメリカ、日本、韓国にも伝えている。」と話す様子を写していた。韓国KBSも「北朝鮮はIAEA査察受け入れを表明した。人工衛星打ち上げと食糧支援は別物だ。」と語ったと伝えた。日本、中国、韓国3ケ国は北朝鮮が衛星打ち上げするという4月12~16日の前の11日に会合を予定しているとNHK/BSニュースが伝えていた。日本国内では拉致問題一点張りである。日本以外の国では拉致問題は出て来ない。

ドイツZDFがユダヤ系学校前で至近距離から子供3人が射殺されたと大々的に報道していた。先週、ユダヤ人兵士3人が殺害された時の手口とよく似ている。単独犯か、組織的犯行なのかどうかなど含め捜査している。犯人は捕まっていない。フランスF2もトップで当事件を伝え、サルコジ大統領は現場へ駆けつけ許されない行為だと語る様子を写していた。フランス政府は、ユダヤ人学校含めユダヤ人居住区の警備を強化すると声明を出したと報じていた。

ドイツZDFは、ドイツのある大規模農園の作物からウランが検出された。ウランはリン酸肥料にも含まれている。肥やしが地下水を通じて流れ出し、それが水道水へ流れ込み今回の事件に発展した。ウランの濃度が高いとフィルターを通しても煮沸しても効果がない。水道水のウラン濃度について国民は知る権利があると語る専門家の話を紹介していた。こういう話を聞くと、日本ではどうなっているのだろうかと、いつも思う。古い話であるが、ゴルフ場に散布された除草剤が地下水を通じて流れ出し、ゴルフ場近くの民家の水道水汚染が問題になったことがある。寝た子を起こす気持ちはさらさらない。しかし、肥やしや農薬、除草剤の水道水通じての公害問題について、国会でも目を光らせて欲しい。放射能問題同様に重要であろう。

シリア情勢についてカタール、アルジャジ―ラが、ロシアインターファックス通信が伝える情報として、ロシアの軍艦がシリア沖に投錨していると伝え、これはロシア人脱出のためであるが、ロシア政府のシリア情勢に対する懸念の表れだ。これに先立ち、ロシア、ラブロフ外相は、シリア政府に即時砲撃停止が可能かどうかについて赤十字と共に呼びかけたと伝えていた。こういうニュ-スを聞いていると、甘くはないだろうが、さすがのロシアもシリア問題で微妙に変化してきている様子が伺える。イラン問題、シリア問題も日本に住んでいると他人事である。しかし、堤防の決壊とそれは同じで、シリア一国であっても一角が崩れると、脆弱であっても保たれていたバランスが一気に失われる。結果としての中東全体への紛争拡大は日本にとっても大きなリスクである。

19日、週明けのNY証券取引所は、ギリシアCDS(クレディツト・デフォルト・スワップ)取引が予想の範囲内で無難に終了、一方、米国経済も緩やかながらも改善の方向に向かうとの空気から上昇した。ところが、取引直前にかけて息切れ、金融株から値を下げ、結局、先週末比6ドル高、13,239ドルで取引を終了した。20日朝7時33分配信、CNBC AsiaPacific電子版は、Appleが一株当り2.65ドル(日本円換算:約220円)配当、100億ドル(約8300億円)の自社株買いを発表したが、織り込み済みだった。ハイテク株指標のナスダックもほぼ横ばいの5ポイント高の1,409ポイントにとどまったと書いていた。

問題のギリシャCDS買い取り額は1ドルに対して78.5セントで売買が成立した。CDSは損失回避のためのいわば保険のようなものである。当初、CDSまでギリシャシの赤字救済に使うことに警戒感があった。しかし、320億ドルのCDSが250億ドルで取引が成立した。その結果、スペイン、ポルトガル、アイルランドイ、イタリアのCDSにも活路が開けた。ユーロ圏における懸念材料の一つがひとまず鎮静化したと19日付けのWSJ紙電子版は書いた。

同電子版によると、19日のNY外国為替市場では、ユーロが対ドルで買われ、一時、1ユーロ=1.3233ドルまであった。ドルは対円でも売られ、1ドル=83.41円で取引された。NY原油【WTI】相場は、バレル107.81ドルで取引された。NY金先物相場は、小幅安、トロイオンス1,663.6ドルで取引された。

この日、米国債が引き続き売られ、10年物国債の利回りが一時、2.392%まで上昇した。WSJ紙は、30年物国債の利回りも一時、年3.481%まで上昇した。30年物国債利回りは住宅ローン金利に連動している。今後引き続き長期国債の利回りが上昇すると米景気回復に水を差す恐れがあると書いていた。ただ、米FRBもECBもさらなる金利上昇が進まぬよう蓋をしている。10年物国債の利回りが年2.5%になればターニングポイントだと専門家の見方を紹介していた。

イソップ物語に「ウシの真似をしたカエル」の話がある。必要以上に自分を大きく見せると、とんだしっぺ返しを食らうことを教えている。北朝鮮、シリア、イランの動きを見て改めて感じた。引き返す勇気こそ、人生においても、本当の勇気かもしれない。(了)

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リスク要因を上乗せして計算するとドバイ原油相場はバレル146ドルになる?

2012-03-19 16:14:04 | 経済学
:19日朝放送「モーニングサテライト」(学校で教えてくれない経済学)


神戸は昨日より4~5℃低いと19日朝のNHK/BSの天気予報の番組で解説していた。それでも10℃である。ご機嫌な場所で暮らしていることをいつも感謝している。今年の冬は氷点下の朝もあり、寒かった。昨日、京都で舞妓さんのスケッチ会があり出かけた。小雨ものともせず大勢の観光客が四条河原町界隈を散策していた。帰路、阪急を下りてJR神戸線に乗り換えたが、梅田界隈も雨厭わず町は賑わっていた。話は飛躍する。京都も大阪も神戸も、いまのところ放射能被害は表面化していない。しかし、関西電力が一つ間違えば状況は一変する。

今朝、NHK/BSニュースを見ていたら、関西電力の株主でもある大阪府と大阪市が6月予定の関西電力の株主総会で原発廃止求める株主動議を出すことで準備を始めた。同じ関西電力の株主である京都、神戸自治体にも呼び掛けると流していた。関電側は原油高を材料に今年夏の電力不足をマスコミ通じてすでにキャンペーンを開始している。

「ワールドWaveMorning」をいつものように見た。ロシアRTRが原発は安全だと現在建設中の原発の内部を3Dモデルを使って解説していた。ロシアはチエルノブイルの悪夢がある。しかし、人間はつらいことは忘れるように作られているからご当地チエルノブイルでもあの時のことは風化していると先日のロシアRTRで紹介していた。今朝のRTRでは 「時計のように即手が打てるように準備している。原発のちょっとした温度変化も人工衛星でモニターしている。」と安全性を盛んにアッピールしていた。当然のことながらロシア政府のジェスチャ―であろうが、NHK/BSも3D画面で解説したところが「面白い」と判断して、今朝の番組の中から、特に選んで日本向けに流したのであろう。

週明けのテレビ東京系の「モーニングサテライト」を見た。「リスク値(期待値)でコストを想定する」という話を、不覚にも名前を聞き洩らしたが、さる専門家が出演して解説していた。①ホルムズ海峡閉鎖:100ドル上昇、可能性5%、リスク値5、②イスラエルの攻撃:30ドル上昇、可能性40%、リスク値12、③追加量的金融緩和:20ドル上昇、可能性20%、リスク値4:リスク値合計21。ドバイ原油:現在、バレル125ドル、リスク値21を上乗せると146ドルまで値上がりすると想定出来ると解説していた。

「モーニングサテライト」で末武キャスターがアメリカではガソリン高騰が話題になっている。それがこの先発表される米消費者指数にどのように反映して来るのかをウオールストリートジャーナルが取り上げたと紹介した。今ひとつは米住宅市場の回復にはあと1年ほどかかる。値段はまだ5%ほど下がると伝えるバロンズの記事を紹介していた。株式市場は半年、1年先を読んで動く。米住宅関連銘柄の株価上昇が目立つと先日、米ブルームバーグが解説していた。

19日朝7時25分配信のCNBCAsia Pacific電子版は、ギリシャでCDS入札が19日実施される。結果如何ではユーロ相場にインパクトを与えると出ていた。CDSなる証券は、デフォルトになると見る相場とならないと見る相場を証券化した。その証券とギリシャ国債と交換(Swap)する。日本人にはもともとない発想である。いくら説明を聞いてもしっかり頭に入らない。

「私と席を代わってもらえませんか?」というときに英語では「Will you swap places wih me?」とswapを使う。「流れの途中で馬を換えるな、危機が去るまで現状で押しきれ」という諺がある。英語では「Never swap horces while crossing stream.」という、と旺文社英和辞典に出ていた。日本にも「とりかえばやの物語」という古典がある。人生、取り換えてみたいと誘惑にかられる時もある。しかし、席を換わらない方が良かったと思うケースの方が結構多い気がする。ギリシャ救済にCDSにまで手を出した。うまくいけばいい。当然リスクを伴う。

今朝の「ワールドWaveMorning」で中国CCTVが「ラガルドIMF専務理事が、中国の経済成長に期待する。ギリシャ問題は未だ解決していない。楽観出来ない。」と語ったと紹介していた。CCTVは次期中国首相と見られている李克強副首相は「中国はIMF改革に関わって行く。」と語り、ラガルド専務は「中国と協力し、IMFの機能を高めたいと応じた」と紹介していた。中国におんぶに、だっこ、その上なんとかまで期待する。それが世界経済の現実なのであろう。アメリカが中国のイラン原油輸入制裁に甘いのも同じ流れであろう。

北朝鮮が「人工衛星の実験をして何が悪い。国の権利だ。と4月11~16日のいずれかに打ち上げを強行すると、中国CCTVが紹介していた。アメリカは既に核兵器を持つ北朝鮮には甘い。これから核開発をやろうとするイランには厳しい。アメリカは、「北」からミサイルを撃ち込まれる心配は少ない。一方、イランはイスラエル、ユダヤ人ロビーの手前譲れない。米大統領選挙が済むまではイランだ、ホルムズ海峡だと騒ぐが、それも選挙が終わるまでだろうという見方を先日、ニューズウイーク誌日本版で読んだ。

日本の政治家に今少しでいいから国際情勢に敏感になって欲しいと日々思う次第である。(了)

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欧州危機について「慎重だが,楽観している」と米ガイトナー財務長官語る(学校で教えてくれない経済学)

2012-03-17 12:00:43 | 経済学
ブラジルの繊維産業が中国からの安い輸入品に苦しんでいるというニュースを、17日6時台の「ワールドWaveMorning」が紹介するブラジル、バンデランス放送で見た。昨年衣類が5%、織物が15%売り上げが減った。繊維産業で1万2,000人が失業したと語るある大手繊維会社の営業部長が画面に出ていた。ブラジル、お前もかと、思うが、日本の繊維産業が日本をリードしていた元気な時代もあった。今や昔の物語である。繊維を本業としている会社は、日本の合繊メーカーの中では東レ一人頑張っている感じで、まことに淋しい限りである。

バンデランテスの放送のすぐ後に、米ブルームバーグニュースが続いた。Keith Blissさんという投資家が画面に出てキャスターが次々投げかける質問に答えていた。「いいデータが次々出ていますが、いかがですか?」とキャスターが水を向けたら「データは遅行指数だ。消費者の変化を観察している。アメリカの消費にガソリン値上りの影響が出てくるだろう。世界的に余剰資金が今後どこへ流れていくかで決まる。」などと話していた。16日、NYダウは様子見から前日比ほぼ横ばいの20ドル安、13,232ドルで取引を終了した。

ブルームバーグのあとに中国CCTVの画面が出た。キム・イルソン生誕100周年を迎え、北朝鮮が地球観測衛星ロケット打ち上げる。「安全軌道を設定した。あくまで平和目的、宇宙探査のためである。宇宙空間は何人にも自由である。軍と人民を奮い立たせるためである」と語る北朝鮮、軍幹部の映像を流していた。中国CCTVはそのあと中国が調査船を尖閣諸島海域に派遣した。「中国固有の領土の海洋権益を守るためである」と語る中国外務省報道官の映像を流していた。

ドイツZDFが続いた。シリア国境にシリア政府は地雷設置を続けている。国境を超えて3万人のシリア人が砲弾とテロを避けてトルコ領内のテント村に生活している。シリア人の一人が「怒りでいっぱいだ。国際社会は手を下さず、見て見ぬ振りを続けている。」と話し、「今後、トルコへ数10万の難民がやって来るだろう」とエルドガン、トルコ首相が演説する様子を流していた。この日、アフガニスタンでNATO軍として派遣されていたトルコ兵12人が乗ったヘリコプターが墜落した。原因不明だが、いまのところ技術的ミスによるもので、テロ攻撃による事故ではないと見られていると解説していた。

ドイツZDFのあとにシンガポールCNAが、中国で期限切れの鶏肉を販売していた業者が摘発された。関係者は事実関係を認めたと紹介していた。日本でも賞味期限切れ食品の販売がひところ問題になったことがある。今朝のCNAの画面に出た中国人の売り子は賞味期限が切れた商品を誰でも売っている。こんなことは当り前だと話していた。日本では放射能汚染水を海に流し続けている。北朝鮮が「宇宙空間は何人にも自由である」と語った。日本では、放射能問題に過敏になるなという指摘がある。しかし、放射能には「賞味期限」は、事実上ない事を無視して、放射能汚染水を公の海にたれ流す国民に、北朝鮮を非難する資格はないと思う次第である。

一方、3月16日、NY証券取引所は、NYダウは8日振りに反落した。「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演した三菱東京UFJ銀行、岩岡聰樹氏は「ガソリン相場が上昇、消費者マインドを冷やすのではないかとの警戒感が出て、米国経済回復への期待感がやや後退、NYダウは前日比20ドル安、13,232ドルで取引を終了した。米10年物国債利回りは2.298%とやや落ち着いた。ドルが対ユーロで売られた。来週は米住宅関連データが相次ぎ発表される。来週予定されている複数のFOMCメンバーの発言次第では相場が振れるかもしれない」などと解説していた。16日、NY外国為替市場では、1ドル=83.41~49円、1ユーロ=109.90~97円で取引された。NY原油(WTI)先物相場は、バレル1.95ドル高、107.06ドル、NY金先物相場は、トロイオンス3.60ドル安、1,655.50ドルで取引された。

「ワールドWaveMorning」(経済情報)の番組のあとに、WSJ(ウオールストリートジャーナル)日本版編集部、山口肇氏が出演し、この1週間での注目記事を解説していた。最初にApple社が16日、世界同時に新発売したiPadは「めがねを新調した時のようによく見える」とWSJ紙記事に紹介されたと紹介していた。2番目にはギリシャ問題についてガイトナー米財務長官が、欧州金融危機について、「慎重ながらも楽観している。ECBによる低利の融資は「防火壁」になる」と語ったと伝えるWSJ紙16日付けの記事を紹介していた。

英語にCouciousOptimisticという言葉がある。ガイトナーが英語でどう話したかについては、今朝の放送では不明だが、その手の発言をしたのであろう。先日、日本経済新聞朝刊をJR駅前の弁当屋で読んだ。その時、セブン&Iホールディングの社長さんが「中国経済は、全体では8% から7.5% への減速を発表した。当社は全く心配していない。中国人の若者は、現状は不満だが将来に期待している。日本の若者は、現在は満足している。しかし、将来に不安を持っている。大きな違いだ。」と語るインタビュー記事を読んだ。

NHK朝ドラで大昔、「おしん」が大ヒットした。世界各国でもヒットしたと伝えられる。主人公、おしんは、今は苦しいが将来に明るい希望を持っていた。それが世界の多くの人の心を捉えた。日本の政治家は日本の若者が将来に希望がわき出してくるような政治を心掛けて欲しい。(了)

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スイセン(スケッチ&コメント)

2012-03-17 09:21:25 | スケッチ


スイセン

江嵜企画代表・Ken



こちら神戸は2日続きの雨の予報である。例の更地で
スケッチを催促するスイセンを昨日、描いた。

スイセンの画面右足元に見えるクルブシ大の塊は、
昨年秋、孫と植えたチュ―リップである。
小学校が春休みに入るころには、私も仲間に入れてと
花をつけているかもしれない。

今年の冬は神戸も例年になく寒かった。それでも
植物さんは、元気である。このところ日の出が早く
なり、日の入りが遅くなった。日照時間が長くなり、
土中の温度も高くなっているのであろう。日に日に
大きくなって行くので、いつも元気をもらっている。

更地を自分の遊び場と感違いしているのであろう、
猫が数匹、昼寝していた。飼い主は不明である。
餌をやる人が絶えない。猫には罪はない。しかし、
餌の掃除をしている人間がいることも頭に置いて
欲しい。

スケッチに夢中になっていたところ、「かわいそう
だから、裏のコンビニで餌を買ってくるから」という
声が聞こえた。煙草のポイ捨てもなくならない。

自己中の人が増えた。礼儀以前の問題として、それだけ
日本人に心の余裕がなくなったのかもしれない。そういう
日本の行く末が心配だ。(了)


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中国重慶トップ、蒲煕来氏解任、陰に中国上層部での激しい権力闘争:香港ATV

2012-03-16 10:55:18 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)



「薄れる除染への期待」。あるアンケート調査結果(複数回答)を、3月15日、「スタジオパークこんにちは」(暮らしのニュース解説)コーナーでたまたま見た。「気休めに過ぎない」(54%),「お金をかけるのはムダ」(37%),「住んでいた地区は除染が難しい」(32%),「住んでいた地区が安全になることを期待」(22%)となっていた。次に「早くもとの自宅に戻りたい」人の比率が、3:11後1週間目(59%),1ケ月後(53%),3ケ月後(29%)、半年後(22%)、9ケ月後(13%),今回調査(11%)と出ていた。

これ又15日夜、たまたま見た朝日ニュースターの番組で、法政大学、杉田敦教授が出演、「除染」について、日本政府は、「いつまで」、「どのように」「いくらかけて」「除染」をやるのか何も決めていないと話していた。杉田教授は、原子炉の専門家はいる。彼らは予算の事になると分からない。日本では、原発コストは他と比べて安いと説明して来た。廃棄物処理費用は除外して来た。代償が大きければ避ける。コスト、リスクをあいまいにしてきたと解説していた。冒頭のアンケート調査に「政治家や行政は信用できない」という声が多かったと、先のNHKの番組に出た解説員が締めていた。

16日朝の「ワールドWaveMorning」で韓国KBSが連日でコリ原発1号機で2月9日、15分間、電源停止状態に陥っていた。幹部の判断で全員にかん口令が敷かれた。組織的隠ぺいだった。60人が隠ぺいに関与していた、などと報道していた。一部の市会議員が偶然うわさを聞いた。おかしいなと思ったと語る様子をテレビ画面に写していた。韓国で起こった今回の隠ぺい事件は他人ごとであるまい。日本は、「殿、ご内密に」の世界である。韓国同様の隠ぺい作業が、いまも、日常茶飯に行われていると想像するだけで怖い気がする。

放射能関連のニュースでは、NHK/BSニュースで、海水の放射能調査を東北、茨城、千葉に加えて東京湾の海藻、魚介類への影響を、長期間にわたって調査することが決まった。学校給食の被ばく量検査も含まれるなどと伝えていた。一方、福島県大熊町は,帰還困難地域に指定されており、現在1万1,000人が避難生活を送っている。いわき市などでの「仮の町」を、平成26~28年めどに建設することで、検討に入ったと報じていた。

一方、「ワールドWaveMorning」で、香港ATVが、『全人代』閉会後の記者会見の場で、温家宝首相が、重慶スキャンダル事件を公の場で批判した翌日、重慶市トップの蒲煕来氏が解任された。氏が政治局常務員に入る可能性は消えた。この秋に予定されている中国首脳人事に影響するだろう。今回の解任は習近平副主席含め事前に了解されていたものと見られる。次期首席とみられている習近平副主席は「太子党」、今回厳しく重慶事件を批判した温家宝首相は「共産党青年団(共青団)」である。香港ATVも、今回の解任劇は、中国上層部における激しい権力闘争の表れと解説していた。

一方、15日、NY証券取引所では、相場過熱感から売り先行ではじまったが、新規失業保険申請件数が4年来最低、その他良好な米景気指標を好感して持ち直し、NYダウは、前日比58ドル高、13,252ドルで取引を終了した。「ワールドWaveMorning」(経済情報)出演の大和証券キャピタルマ―ケッツアメリカ、山口秀宣氏は「NY連銀景況感指数が好転した。JPモルガンなど金融株が相場をけん引した。外国為替市場では米FRBが追加緩和なしを表明しドルが買われ易い状況にある。ただこの日は利益確定のドル売りが出た。今後については原油相場に注目している。オバマ・キャメロン会談の際、オバマ米大統領は、戦略備蓄原油放出を示唆した」などと解説していた。

15日、NY外国為替市場で、1ドル=83.58~63円、1ユーロ=109.31~36円で取引された。NY原油(WTI)先物相場はバレル32セント安、105.11ドルと小動き、NY金先物相場は、トロイオンス16.60ドル高、1,659.10ドルで取引された。一方、米債券市場では債券が引き続き売られ、米10年物国債の利回りが小幅0.005% 上昇、2.279% を維持している。一方、日本の10年物国債利回りが1.06%台へ一気に上げた。日本の長期金利上昇は1000兆円の借金を抱える国の財政を直撃するから目が離せない。

昨日の日本関係のニュースでは、昨年平成24年の東京都の人口が1,268万6,067人、636万世帯、全国平均世帯当たり2.36人に対し1.99人と初めて2人を割った。昭和32年は4.09だったとNHK・BSが伝えていた。都市での一人暮らしが増加していることを裏付けた。若者の一人暮らしが増えた。一方、お年寄りの一人暮らしも多いという。突発的な災害では、その分混乱の度合いも高くなる。冒頭紹介したアンケート調査にあるように政府・行政は信頼できないから、言わずもがなではあるが、日ごろから用心怠らぬことが大切だろう。(了)

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米国経済改善期待、日米金利差拡大で、ドル買い・円売り加速、一時1ドル=83.76円

2012-03-15 11:15:31 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


「イラン空爆論はただのはったり?(Bibi is Bluffing)」のタイトルで、ジャニン・ザカリア氏(元ワシントン・ポスト紙エルサレム支局長)が、近着のニューズウイーク誌に「ネタ二ヤフの強硬路線は交渉上の駆け引き、今すぐイランへの空爆に踏み切る可能性は低い」と注目の記事を書いていた。日本では、今すぐにもイスラエルがイランを空爆するかのような論調が起こり始めている。イスラエル報道を冷静に見極める必要がありそうだ。

同記事の中で、最近の世論調査によれば、アメリカ政府の支持を得られなくてもイラン攻撃に踏み切るべきだとするイスラエル国民は19%にとどまった。イラン核問題は、目下イスラエル国民の最大の関心事でない。「ジャ―ナリスト以外は、誰もイランのことなんて話題にしていない。」というくだりが一番面白かった。「オバマが米大統領選挙を控えてイラン空爆に消極的なのと同じように、ネタ二ヤフも来年予定される議会選挙を意識せざるを得ない。多数の死者を出しかねない軍事行動を取るとは考えにくい。」と書いていた。

一方、中国『全人代』が14日閉幕した。15日朝の「ワールドWaveMorning」で香港ATVが、閉会後の記者会見で温家宝首相が「政治改革なくして文化改革は出来ぬ。」と強調したと紹介した。中国における直接選挙の可能性を聞かれ温首相は「中国の国情に合ったものである。」と答え「中国を後戻りさせてはならない。党と国家指導者の責任は重大だ。」と指摘した。チベット焼身自殺について聞かれた温首相は「極端な行動には同意できぬ」と応じ「彼らを根絶しようとしているわけではない」と答えたと紹介していた。

今朝の「ワールドWaveMorning」(世界の扉)コーナーで、中国トップ人事の決まり方について、NHK解説員の加藤青延氏、中央大学文理学部教授、日吉秀松氏が出演しくわしく解説していた。次期主席と見られる習近平氏の父親の元副首相、習仲勲氏はともに「太子党」、部下がスキャンダル渦中にある重慶市党委書記の薄煕来氏の父親、薄一波氏も共に「太子党」である。一方、現国家主席、胡錦涛氏、次期首相と見られる現副首相、李克強氏は「共青団」のメンバーである。「共青団」は将来の共産党幹部候補生をふるいにかけ、養成するシステムであるなどと紹介していた。一方、最近、中国国内で、雷鋒((1940~62)に学ぼうという動きが活発化していると特集番組の中で紹介していた。

豪ABCは、昨日行われた記者会見で温首相は「自らの失政に謝罪し、1970年代へ時計の針を戻してはいけない」と警告したと紹介していた。これは毛沢東の流れをくむ「太子党」へのけん制かもしれない。権力闘争が背後にある。シンガポールCNAは、昨日の記者会見で、温首相は「重慶事件の捜査は進展している。厳しく対応する。」と語り苦言を呈した、と紹介していた。

その他の今朝の「ワールドWaveMorning」では韓国KBSが「北朝鮮国営テレビが3月はじめからアナウンサーが代わった。画面も一変した。」と伝え、ジョン・ウン新体制下、イメージ・チエンジ戦略の一端の動きではないかと専門家の発言を紹介していた。

一方、14日、NY証券取引所では、前日の急騰の後で、様子見、NYダウは前日比ほぼ横ばいの16ドル高、13,134ドルで取引を終了した。「ワールドWaveMorning」紹介の米ブルームバーグニュ-スで出演したあるディ―ラ―は「先々週200下げて、昨日200上げた。今日は横ばい。珍しいことではない。」と笑って答え、「足元は様子見。長期では強気」と話していた。

「ワールドWaveMorning」(経済情報)にゲスト初出演の米国野村証券、後藤祐二朗氏は「米FRBのストレステストで米金融機関の健全性が確認された。米30年債が売られ金利が上昇した。米2年債との利回り格差が拡大、ドルが対円で買われた。相次ぎ発表を控えている米経済指標が引き続き好調を裏付ければドル高・円安が加速するかもしれない。」などと解説していた。14日、NY外国為替市場で、ドルが対円、対ユーロ共に買われ1ドル=83.73~76円、1ユーロ=109.12~15円で取引された。NY原油(WTI)はバレル1.28ドル安、105.43ドル、NY金歳物相場はドル高進行を嫌気して、トロイオンス当たり51.20ドル安、1,642.50円と大幅続落した。

15日朝7時36分着信、CNBC Asia Morning電子版は、米FRBが米国経済改善したと指摘、一方、追加量的金融緩和に触れなかったことから、米国債券が売られ、原油、金相場もつれて安くなったと書いていた。米10年物債券が売られ、利回りが0.148%急騰、年2.274%へ上昇した。10年物日本国債の利回りも上昇したが、1.01%台にとどまっている。

国道2号線のガソリンスタンドのレギュラーガソリンの看板がいつの間にかリッター158円になっていた。一端原油相場が上がり始めると敏感にガソリン相場に反映する。いまのところ液化天然ガス相場急騰の気配は見られないが、原油・ガソリン相場と併せて、便乗値上げには日本政府も厳しく目を光らせて欲しい。

原発を止めたから原油が上がったのではない。イラン危機を煽って原油相場が上昇した。イスラエルの動きは日本にとっても他人事では済まされない。一方、アメリカ景気に改善の気配が出てきた。ドルが買われ、ドル高・円安が進んだ。外国為替市場では一日4.7兆ドルが取引される。一端、川の流れが変わるとドル買いをなかなか止められない怖さがある。1ドル=90円台へのドル高・円安が視野に入ってくるから油断できない。(了)

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米FRB米景気認識改善で、NYダウ213ドル高、ドル買い進み一時、1ドル=83円

2012-03-14 11:54:42 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)



英BBCが「牛肉の赤身はガン・リスクが高い」とハーバード大が、12万のガン患者のケースを調べた結果まとめたと伝える放送を3月14日朝の「ワールドWaveMorning」が紹介していた。これに先立つ3月8日放送のアメリカabcテレビは「ひき肉の70% は、ピンクスライムというドッグフードに使われている安い詰め物で本来の肉ではない。ピンクスライムの発案者の元米政府職員のSmithさんは民間会社の役員になり120万ドル稼いだ」などと紹介していたと2つ並べて食肉に絡む健康被害のニュースを取り上げた。

健康被害に関連して「ワールドWaveMorning」(世界の扉)コーナーで、最近問題化したカドミウム河川流失事件、古くは05年発生した吉林省での化学工場爆発、有害物質の河川流失事故など中国における一連の公害問題と現に被害に遭った工場の従業員が先頭に立って「農民工」救済に立ち上ろうと訴える姿を関則夫特派員レポートを交えて詳しく紹介していた。中国政府は、3月5日に開かれ15日閉会する『全人代』で、中国の経済見通しの大前提だった年8%成長をわずかながらも7.5%増へ引き下げた。胡錦涛国家主席は『全人代』で「環境と国民の健康を犠牲にしたままでの成長促進はよくない」と発言したなどと紹介していた。

中国関連では、フランスF2が、スマートフォン、風力発電、自動車、ミサイルなど様々なハイテク製品に不可欠なレアア-スの世界生産の97%を占める中国が輸出規制、価格を不当に引き上げたとして、米・欧・日がWTOに提訴した。これに対して中国外交部、報道官は「中国は環境保護のために実施した。WTOのルール違反でない」と反論したと紹介していた。シンガポールCNNもこの問題を取り上げた。「中国は持続可能な生産体制維持のためでありルール違反でないと主張した。」と紹介した後、「今年は、アメリカは大統領選挙の年である。中国に甘い顔を見せられない。アメリカ主導で欧州と日本が参加した。」と解説していた。

アメリカ関連では米CNNがアフガンでのアメリカ兵による銃乱射事件を取り上げた。そのなかで「殺害された16名に女性3名、子供9人が含まれる。オバマ大統領はアメリカ人の子供が殺された時と同じ扱いをとる。」と言明したと紹介した。米CNNによれば当の兵士は2人子供を持つ親でイラクに3回派遣、アフガニスタンは初めての赴任だった。英BBCはカメロン英首相が米ワシントン空軍基地に着いた。多くの米市民の出迎えを受けたと伝えた。英国はアフガニスタンからの早期撤退を伝える。ただ、オバマ大統領はアフガニスタンからの早期撤退を明言していないなどと紹介していた。

14日朝の放送で、韓国KBSは、韓国政府がコリ原発で12分間、電源喪失状態にあったことを隠ぺいしていたと伝えていた。「コリ原発は定期点検中であった。しかし、フクシマ同様の事故になる可能性があった。事故を起こしておきながら原子力安全委員会は3月12日に報告を忘れていたといった。それまで事故を隠していた。」と厳しく批判していた。

一方、13日のNY証券取引所では、2月の米小売り高が1.4%増加、米FRBが米景気回復を確認したことを受けてNYダウは前日比213ドル高い13,177ドルで取引を終了した。「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演したみずほコ-ポレート銀行、荒井守氏は「2月の米小売高は予想の範囲内だったが、前月、前々月のデータを共に上方修正した。FOMCレポートがさらに相場を押し上げた。外国為替市場でドル高が進んだ。FRBの景気認識の変更で追加の金融緩和の後退、日銀の成長基盤融資発表と相まってドルが対円で買われ、一時、1ドル=83.09円までドル高・円安が進んだ。3月15日発表予定の新規失業保険申請件数、フィラデルフィア連銀景況感指数、16日の米鉱工業生産指数で米国経済が緩やかながらも改善することが確かめられればドル買いがさらに進む可能性がある」などと解説していた。

13日のNY外国為替市場では、1ドル=82.89~90円、1ユーロ=108.40~45円で取引された。NY原油【WTI】先物相場は、小幅バレル37セント高、106.71ドルと小動きだった。一方、NY金先物相場は、ドルが買われた反動で売り先行となり、小幅ながらトロイオンス5.50ドル安、1,693.73ドルで取引された。

14日朝7時47分配信のCNBC Asia Morning Brief電子版は、「日銀は18セクターを対象とした「成長基盤強化融資制度」を実施し5.5兆円を用意、この内、1兆円相当を米ドル建てで貸し出すことを決めた。これは日銀として初のケースである。」と紹介していた。日銀がアジアなどでの事業展開にドルで融資できるようになることをCNBCAsiaはアジアの視点から注目したのであろう。

大相撲大阪場所が11日から難波府立体育館ではじまった。難波界隈の人出が確実に増えた。今場所はエトワ二ア出身の把瑠都(バルト)が人気のようだ。日本の国技にガイジンが活躍するのを煙たく思う日本人は多い。しかし、日本人全てに言えることであるが、右上手だけDomesticOnlyでは相撲に勝てない。日本人力士の健闘を期待することは当然であるが、足腰を鍛え、やわらかい身のこなし、前へ前へ出る相撲を身につけたと言われるバルトの今場所の活躍が楽しみだ。(了)

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