
棘上筋の検査
昨日は、今度の臨床実践塾の準備で、頭蓋と四肢、筋肉と関節、臓腑と身体各部の関連(反射)を調べてみました。
体に異変があると、頭蓋や関節や筋肉などに変調が出るので、それを捉えて、どこが原因となっているのかを調べるわけです。
何年か前に「頭蓋JAA」(頭蓋関節調整鍼)を組み立てるときにも、このような実験を繰り返して組み立てたました。
けっこう大変な仕事ですが、スタッフの皆さんに手伝ってもらったら、割とスムーズにいきました。
ちょっと驚いたのは、棘上筋の反射が下腹部にあったことです。
上の写真は棘上筋を調べているところですが、棘上筋は身体のどの部分に反射を起すか、と調べているわけです。
女性がモニターで、下腹部に反応があったものですから、「子宮か」と考えて次に進めたのですが、きょうは男性をモニターにして実験してみるつもりです。
何故なら、男性と女性で大きく違う体の構造は、生殖器にあるからです。
下腹部に反射が現れたということは、たとえば子宮に異常がある場合、棘上筋が過緊張して、肩凝りがひどくなる可能性があります。
しかし、男性の場合は子宮がないので、肩凝りは起りにくいはずです。
つまり、女性が月経の時に頭痛が出たり、めまいが出たりするのは、棘上筋が過緊張して、その緊張が周囲の筋肉まで波及し、頸動脈を圧迫して、脳への血流量に影響を与えて、月経症候群のような症状が出る、と考えられるわけです。
となると、月経症候群で「肩凝りがひどい」という場合は、肩を治療するよりも、下腹部の治療をするほうが根本的な解決になる方法だと考えることができます。
そこで、下腹部の治療を手技でするわけですが、下腹部に影響を与えている筋肉や関節などを考えるわけです。
どの部位で、どの関節を、どの筋肉を調整すればいいかという問題になるわけです。
答えは出ているのですが、その手法は複雑ですので、文章で伝えようとすると、誤解が生じる可能性がありますので、今度の臨床実践塾で解説します。
もう一つ、「烏口腕筋」のテストで、頬骨に反応があったことです。
「何故?」と考えると、烏口腕筋の主な働きは、肩関節において、上腕を内転させたり、上腕を屈曲させたりする働きがありますので、筋肉の連鎖的な動きや筋膜の関連が考えられます。
烏口腕筋の働きは、内転と屈曲で、他の筋肉と共に補助的に働くというものです。
この筋肉を触診するには、同側の上腕骨の内側を、他方の手指で触診して、調べる側の上肢を、『気をつけ』の姿勢をとらせ、この状態で調べる側の上肢に力を入れたり抜いたりすることで、烏口腕筋が収縮したり、弛緩したりするのを確かめることが出来ます。
ただし、非常に判りにくく、確かめるには練習が必要で、上腕三頭筋や上腕二頭筋と区別することが出来なければならないからです。

烏口腕筋は、ちょっと強く押すと痛みがあります。
五十肩の場合も。顕著には出ませんが痛みが出てきます。
となると、五十肩の痛みを取るのに、胸骨も役立ちそうですので、該当する方が来ましたら、その方にお願いして頬骨を押させてもらうつもりです。
これは前回の臨床実践塾で公開しましたので、参加された方はわかると思います。
人間の体って、おもしろいですねー。(^―^)