今までの「診断即治療」の記事内容は、今後 FC2ブログ に書いていく予定です。
写真1
写真2
コラボ鍼は、鍼灸での経絡走行や筋肉の起始停止を考え、さらに運動療法的な治療法を組み合わせて組み立てた治療法です。
鍼灸は元々臓腑を狙って治療するのが主体ですが、皮だけに引っ掛けて治療するスキン鍼という方法もあります。
スキン鍼は、頭痛の治療に手指の皮に鍼を引っ掛けて治す方法でも使うのですが、即座に頭痛を治めてくれるので、鍼灸師としては面白い方法だと思います。
しかし、残念ながら持ちが悪いので、それだけで治療を終わると、再発しやすいので、病因となる臓腑の治療まで行なう必要があります。
ということは、スキン鍼を使うと、その経絡上に現れた症状は、鍼で気血の流れを調整すると、短時間であっても治める事ができるということになる。
そこで症状が治まっている間に、筋・骨格系の調整をすれば、筋・骨格系の治療にも使えることになる。
それならば、筋・骨格系の治療だけでもいいのではないか、ということになりますが、筋・骨格系だけの治療法だと、1~2割は症状が残る感じがするし、臓腑の治療がないので、治療効果の持続期間に問題があると考えるのです。
そこで、このコラボ鍼を考えたのですが、このコラボ鍼を使うと、鍼の痛みもなく、治療効果の持ちもいいのです。
具体的には、スキン鍼と「操体法」や「新正体法」の理論を応用します。
操体法というのは、医師の橋本敬三先生考えたもので、かなり普及された治療法です。
一方の新正体法というのは、柔道整復師の宮本紘吉先生が編み出したもので、名古屋から西の方は私が講習をして回っていました。
操体法理論: 動きやすい方に動かして、抵抗を加えて瞬間脱力する
新正体法理論: 動きにくい方に動かして、緊張を与えてから瞬間脱力する
初めての方は混乱するかも知れませんが、ここで説明を入れますと紙面が足りませんので、「これが運動系の理論」ということだけ覚えていてください。
具体的には患側にスキン鍼をして、健側に運動系理論での治療を施す治療です。
そう言われてもわかり難いと思いますので、もっと具体的に説明します。
「腰掛けに座っていても鼠蹊部が痛む」という方が来られました。
仰臥になって、両膝を立て、右膝を外側に倒すと鼠蹊部に痛みが出ます。
鼠蹊部の痛みは、股関節や内転筋群とも関係が深いのですが、胆経とも関係がありますので、写真1のように右下腿の胆経にスキン鍼をします。
この場合、鍼の痛みは全くありません。
そして、写真2のように体の右側を下に寝てもらい、左足を挙げてもらいます。
その挙げた左足を私が上から軽く押さえます。
患者さんには、「押されないようにしてね」といいながら力を入れてもらいます。
そして10秒ほどしたら足を降ろしてもらいます。
それから再び左足を挙げてもらい、私が上から軽く押さえます。
これを3回ほど繰り返すと、それでOKです。
鍼を抜いてから、
「はい起きて座ってみてください」と座らせます。
「どう? 痛みを確認してみて」と聞くと、患者さんは上半身を、前後左右に動かしながら笑い出します。(⌒_⌒)
で、「どうですか?」と聞くと、
「はい。痛くありません」と言います。
この理論を患者さんに説明すると混乱を起しますので、説明はしません。(^_^;)
写真1
写真2
コラボ鍼は、鍼灸での経絡走行や筋肉の起始停止を考え、さらに運動療法的な治療法を組み合わせて組み立てた治療法です。
鍼灸は元々臓腑を狙って治療するのが主体ですが、皮だけに引っ掛けて治療するスキン鍼という方法もあります。
スキン鍼は、頭痛の治療に手指の皮に鍼を引っ掛けて治す方法でも使うのですが、即座に頭痛を治めてくれるので、鍼灸師としては面白い方法だと思います。
しかし、残念ながら持ちが悪いので、それだけで治療を終わると、再発しやすいので、病因となる臓腑の治療まで行なう必要があります。
ということは、スキン鍼を使うと、その経絡上に現れた症状は、鍼で気血の流れを調整すると、短時間であっても治める事ができるということになる。
そこで症状が治まっている間に、筋・骨格系の調整をすれば、筋・骨格系の治療にも使えることになる。
それならば、筋・骨格系の治療だけでもいいのではないか、ということになりますが、筋・骨格系だけの治療法だと、1~2割は症状が残る感じがするし、臓腑の治療がないので、治療効果の持続期間に問題があると考えるのです。
そこで、このコラボ鍼を考えたのですが、このコラボ鍼を使うと、鍼の痛みもなく、治療効果の持ちもいいのです。
具体的には、スキン鍼と「操体法」や「新正体法」の理論を応用します。
操体法というのは、医師の橋本敬三先生考えたもので、かなり普及された治療法です。
一方の新正体法というのは、柔道整復師の宮本紘吉先生が編み出したもので、名古屋から西の方は私が講習をして回っていました。
操体法理論: 動きやすい方に動かして、抵抗を加えて瞬間脱力する
新正体法理論: 動きにくい方に動かして、緊張を与えてから瞬間脱力する
初めての方は混乱するかも知れませんが、ここで説明を入れますと紙面が足りませんので、「これが運動系の理論」ということだけ覚えていてください。
具体的には患側にスキン鍼をして、健側に運動系理論での治療を施す治療です。
そう言われてもわかり難いと思いますので、もっと具体的に説明します。
「腰掛けに座っていても鼠蹊部が痛む」という方が来られました。
仰臥になって、両膝を立て、右膝を外側に倒すと鼠蹊部に痛みが出ます。
鼠蹊部の痛みは、股関節や内転筋群とも関係が深いのですが、胆経とも関係がありますので、写真1のように右下腿の胆経にスキン鍼をします。
この場合、鍼の痛みは全くありません。
そして、写真2のように体の右側を下に寝てもらい、左足を挙げてもらいます。
その挙げた左足を私が上から軽く押さえます。
患者さんには、「押されないようにしてね」といいながら力を入れてもらいます。
そして10秒ほどしたら足を降ろしてもらいます。
それから再び左足を挙げてもらい、私が上から軽く押さえます。
これを3回ほど繰り返すと、それでOKです。
鍼を抜いてから、
「はい起きて座ってみてください」と座らせます。
「どう? 痛みを確認してみて」と聞くと、患者さんは上半身を、前後左右に動かしながら笑い出します。(⌒_⌒)
で、「どうですか?」と聞くと、
「はい。痛くありません」と言います。
この理論を患者さんに説明すると混乱を起しますので、説明はしません。(^_^;)