思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

新コンセプトスクーターと21世紀 (趣味?)

2005-01-03 | 趣味
スクーターファンの私は、1997年よりヤマハの「マジェスティー」(250cc)に乗っています。>「二輪車は、スクーターの時代になる!」という私の予言?は、見事的中したようです(笑)


マジェスティ型の新コンセプトスクーターは、無重力の解放感とでも呼びたくなる不思議な乗車感覚をもちます。オートバイや従来のスクーターとは異なる第三の〈二輪車〉です。

その秘密は、上体を(腕)にも下肢(足)にも全く力のかからない乗車姿勢にあります。おしりをすっぽりと包み込むシートの形状と低い重心、足を前方に大きく伸ばす乗車姿勢が、無段階変速機と小口径タイヤというスクーターの特徴とひとつになって全く新しい乗車感覚を創り出しています。

適度に背筋を伸ばし、おしりのみで体を支えるこの方式は、体のどの部位にも力を入れることなく、姿勢の変動(体重の移動)のみで楽に心地よく曲がるのです。シャープでかつ柔らかく。ダイビングで体験するまるで無重力のような自由でしかも不安感のない運動性は、心身をリラックスさせ、ただ乗っているだけでストレスの解消になります。

常識的には、オートバイのようにタンクをひざで挟み込むことがないために不安定だと思えたり、深く腰掛けるゆったりとした乗車姿勢が鋭敏な操作を阻害するのでは、と思えますが、マジェスティー型の新コンセプトスクーターは、そういった従来の常識が全くの思い込みに過ぎないことを分からせてくれます。

〈柔らかくかつ自由で軽やかな動き〉と〈安定感〉がひとつになるというこの発見は、二輪車の世界のみならずあらゆる分野で21世紀を拓く鍵になるのではないでしょうか。
 (武田康弘)


(この文書は、1999年11月9日に書いたものです。私の教え子の佐野新世(さのしんよ)くんは、世田谷で『モト・アヴァンティ』というバイクショップを経営していますが、この私の文書は、彼が「霊長類研究会」という名のホームページに掲載していたものです。)



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