思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

生きた話ことば=哲学の誕生 (哲学?)

2005-01-28 | 恋知(哲学)

議論―討論は、やろうと思えば、ちょっとした努力ですぐにできるのに、多くの人は、なかなか始めようとしない。

型どおりの公式的発言、一方通行の独白、単なる情報の収集はやるのに、一番有意義な、一番エロース豊かな討論的対話はやらない。

やってみなくてはエロースを味わえない。互いに少し努力すれば、面白みが分かってくる。

普段の生活の中で、メールではなく、顔をつき合わせて話すこと、

あいさつの延長でしかないおしゃべりを超えて、

自己の立場を堅持する紋切り型の発言を越えて、

すでに書いておいたものを読むような、書き言葉でしかないような「話し言葉」を超えて

生きた言葉を交わすこと。

いま生きている精神と、いま生きている精神とが関わることではじめて、熱い反応―真に現実的、能動的な考えは生まれる。

話すこと・考えること・議論することは、よく生きることだ。



「文字言語」と「生きた話言葉」についてのラディカルな考察から、哲学、哲学者は生まれました。哲学=愛知学誕生の瞬間は、プラトン著、ソクラテス対話編「パイドロス」の最後に載っています(岩波文庫「パイドロス」では132ページから後12ページほどです)。





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メール? 「新・サルトル講義」(平凡社新書)の澤田直さんより

2005-01-28 | メール・往復書簡
書評?でご紹介した「新・サルトル講義」(平凡社新書)の著者ー澤田直さんから、書評についてのメールを頂きました。


武田康弘様

拙著についてたいへんゆきとどいた書評を頂き、うれしく存じました。
竹内さんのサルトル論は、ぼくにとっても強力な印象をもった本でしたから、それと比較されることにも喜びを覚えました。
サルトルが日本では単なるブームで終わったのはとても不幸なことでしたが、若い読者が自分なりにサルトルを発見してくれることになれば、というのが拙著 の出発点で、そのあたりのことを丁寧に読み込んでいただき、ありがたく思っています。

ホームページを拝見し、精力的にいろいろな活動をなさっていることを知りました。
ますますのご発展をお祈りしています。

現在、仕事でヨーロッパ滞在中のため、ご返事がおそくなり、失礼しました。

澤田直拝
On 2005.1.22, at 14:37 Europe/Paris, 白樺教育館ー武田康弘 wrote:



?書評 『新・サルトル講義』 澤田 直著(平凡社新書)
書評は、上記をクリックして下さい。





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