思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

教育? 心と心が通うこと

2005-01-19 | 教育
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OTOMEさんの『教育と抑圧の境目』(私の『必要なのは、おどけ・ふざけ・悪さです』へのトラックバック)を読みました。
12年前(わたしの一人息子が中学1年生の時)に書いた「心と心が通うこと」と通じるものがあると思いました。以下にアップしてみます。


心と心が通うこと

しかることが、反抗や隠れた憎悪の心をもたらさずに、よい=魅了ある人間を育てることにプラスに作用するための条件は何か?

それは、肯定=愛の心だ。しかる、という一種の否定が効を奏すのは、基本に子どもの関心・欲望を肯定する心がある時に限られる。

人間の最も大きな価値は、生きているものを愛する心だ。多くの子どもは、その人がバイオフィリア(生きているものへの愛)人間か、ネクロフィリア(固定し死んだものへの愛)人間かを、瞬時に、ほとんど本能的に見分ける。強くしかっても、厳しく指導しても子どもに好かれる人がいる。優しい言葉や笑顔をふりまいても少しも好かれない人がいる。

人の心の奥深くまで届く言葉=ほんとうに腑に落ちる言葉を発することができる最大の条件は、肯定と愛の心があること=バイオフィリアであることだ。

基本に「否定」の構えをもつと、必ず権威主義的になり、子どもの心を抑圧してしまう。

(1993年5月 武田康弘 ) 

 2005.1.19


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