思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

ブランデンブルク協奏曲ークレンペラーの名盤(ロマンはロマン主義を退治しないと花咲かない)

2005-07-22 | 趣味

「管弦楽組曲」だけを推薦したのでは「片手落ち」ですので、もう一つのバッハ管弦楽曲の代表作「ブランデンブルク協奏曲」もぜひ! 華やかで幸福感に溢れるこの名曲もクレンペラーの独壇場です。これも24ビットのリマスター盤で1960年の録音とは思えない高音質。価格も2枚組-2300円ですのでお買い得です。「管弦楽組曲」と同じく東芝EMIの「決定版1300」のシリーズです。


不動の愛らしさ、
頑固な寛容さ、
厳しい優しさ、
反道徳的で倫理的、
強固な理念の民主制、
規範ある自由、
孤高の連帯、

クレンペラーのつくる音楽は実に豊かである。言葉の最良の意味で「ロマンティク」である。この馥郁(ふくいく)とした不動のロマン性は、ロマン主義を殺したところにはじめて生まれるもの。

クレンペラーの精神の奥深くが、ロマン性を豊かに宿している=真に高貴な霊性を持っているから、弱弱しく、品位の低い、愚かな「ロマン主義」とは全く無縁の音楽を、ロマン豊かに奏でることができる。私はそう見ています。

毅然として揺るぎない。イン・テンポで客観性を失わない。楽譜に従いつつ自由である。
誰よりも「ロマン主義」を退治することができたクレンペラーの音楽は、真にロマンティクである。

強く確かな精神のみが真のロマンを生み出せるーこれは不動の真実。

7月22日 武田康弘

「ロマンとロマン主義」については、クリックして下さい。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする