思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

愚かな「原子力発電」はお仕舞いー太陽エネルギーの活用へ。

2011-03-18 | 恋知(哲学)

わたしは、学生のころ(40年ほど前)から原発に反対してきましたが、環太平洋造山帯の中にあり地震大国であるわたしたちの国で、核分裂による発電を行うというのは、自殺行為に等しいのです。

電力を一元管理したいという【官僚国家機構の集団意識】は、家庭や地域での発電を推進するのではなく、意図的に妨害し続けてきました。巨大電力会社にエネルギーを独占させることによる国家=官僚支配は、人々の意識まで管理することに成功したようにみえましたが(愚かな形式論理を振り回すネットウヨクの跋扈は一つの象徴)、今回の福島原発の事故により、その思惑=一元支配は、消し飛ばされたのではないでしょうか。

既成の体制(官治主義)に黙って従うのが正常で、批判者は排除するという「愚かな」事態が1970年代後半よりだんだんと酷くなり今日に至っていますが、この集団ヒステリー(=他者の排除)の破綻を証明するのが、今回の福島原発事故でしょう。

(「受験知」が知であるという思想、大手の進学教室が喧伝する「点数バカ」(パターン知と丸暗記頭脳)が頭がよいという見方が「妄想」であるのは、東大教授という肩書きで出演する人たちの頭のめぐりの悪さ、説得力のなさ、紋切型の発言をみると判然とします。)

かつては世界一のソーラー発電技術と生産量を誇っていた日本は、政府(自民党時代)の消極的な政策のために(エネルギーの一元管理思想に基づく)、ドイツに大きな遅れをとっていますが、今こそ国家戦略としてソーラーエネルギーへの転換を開始しなければなりません。
当面は、火力発電と水力発電だけでも十分ですので、その間に、家庭と地域へのソーラーパネルの普及を急ぎ、同時に地熱発電(火山国である日本の特権)の開発を大胆に推し進める必要があるでしょう。


武田康弘
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