いま、右翼的な政権により、一人の「私」(実存としての「私」)ではなく「家族」や「所属団体」や「国家」の一員としての「私」という思想を植え付けるための教育改革(教育再生実行委員・中心者は「反人権思想」を謳う八木秀次麗澤大学教授)が進められていますが、
それと符合させて、テレビのスポーツ番組では、野球でもサッカーでも「自分ではなくチームのために頑張っている」という言い方を選手がし、その選手の言葉を繰り返し紹介し、美談としてアナウンスしています。毎日幾度も聞かされるうちに、「私」を活かすという発想や言い方はしにくいムードが醸され、団体の一員であることを誇る→日本人として!という想念に染まっていきます。
戦前思想=お国のために・滅私奉公というオゾマシイ思想は、個人意識を薄めていくことでやがておぞましくなくなり、愛国心を歌い時と場合では戦争も必要→(尖閣を一方的に国有化するという行為で中国を挑発し、中国の反発を利用して中国は悪い国という意識を植えつけ、軍事力の強化を正当化し、憲法の実質的改定を内閣だけで行うという挙に出、集団的自衛権でアメリカ軍との一体化と現実の戦争への参加を可能とし、軍事産業を育成して産軍一体化への道を拓き、国体思想を復活させ、戦前の国家へと戻る)という想念に知らぬうちに変えられる。
安部晋三という名の首相は、日本の言うことを聞いてくれそうな国を「サカリのついた犬」のように回り歩き、金をばらまき(全部われわれの税金)、対中国包囲網を築くことに血道をあげ、その血なまぐささを消すために女性の活躍を(労働力不足をカバーするために女を利用せよ!)と女性の味方という演出をしています。
みなの関心の高いスポーツを使い、気付かれぬように「自分ではなくチームのため」こそ正しい思想である、を植え付けるのは、裏の策士(謀略者)の仕事ですが、個人種目のテニスはどうするのかな~?と思っていたら、なんと、日本のテニス界の先駆らと結び付けて、清水光子さんの息子まで登場させて父(清水善造)は「大和魂」を持っていた、と言わせる!!!おお、なんとすばらいしことでしょう。横の一体感の演出だけでなく縦の一体感の演出で、日本日本日本、もう病気の進行は止められない??
否、わたしが止めます。あなが止めます。狂気と凶器をストップ!!
武田康弘